10年近くの仙台赴任を終え、2015年5月から大阪へ赴任中のオヤジの日記です。
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よっぱのときどき日記



初恋。
幼稚園や小学校の低学年で「○○ちゃんが好きだぁ♪」なんて叫んでいた時ではなくて、初めて胸がキュンとしめつけられるような気持ちになったとき。
初めてちゃんと異性を好きになった時のこと。



それはきっと、好きになった瞬間や順調に恋を育んでいる時よりも
告白できずにグズグズしている内に誰かにさらわれてしまった時
すでに相手に彼氏や彼女が居て告白することも躊躇われ悶々としている時
フラレてしまった時
色々な理由があって別れてしまった時
「あぁ、俺はこいつが本当に好きだったんだなぁ…」と思い知るんだと思う。
それがきっと少し苦い初恋の思い出になるのだろう。



そして、自棄になって飲んだお酒の味や、その頃流行っていた音楽とともに頭の片隅にひっそりと、
でも、何かのきっかけがあると溢れ出そうと手ぐすねを引いて待ち構えているのかもしれない。

実は 僕にはそんな気持ちの思い出がない。
決して人を好きになったことが無い訳じゃなくて、それぞれの時代にちゃんと彼女の存在はあったし、21歳で結婚もした。
だけど、なんだか思い出せないのだ。
あの頃彼女と居てどんな気持ちだったか。
その子と別れて新しい彼女と付き合うことにした時どんな気持ちだったか。
結婚したいと思った時、何を考えていたのか…
何にも憶えていないのだ。

もしかしたら、僕は今まで本当に人を愛したことが無いのだろうか?
その時の流れや気分で人生を渡ってきたのだろうか?

そのうち酷いしっぺ返しが来るかもしれない。



辛うじて他のクマに引っ掛かっているけれど
今にも大きな口に飲み込まれそうになっているあの熊は、もしかしたら僕かもしれない。

今のうちに覚悟をしておかないと…



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