僕の最近の仕事は石○市の仮設住宅の工事の打ち合わせなどなど
今日からは大阪からの応援部隊が2名入って現場打ち合わせに行ってきました。
事務所の2階で寝て、明日から毎日朝6時出発で現場に向かってもらいます。
日曜の夜には千葉から3名の応援が来てくれることがさっき決まりました。
ばカンナオト総理の立派な発言のおかげで全ての現場が同時進行に近い状態となっています。
「避難所暮らしの被災者の事を考えると一日も早く仮設住宅などに引っ越して、プライベートを確保して一息入れて復興に向けて歩んでいただきたい。」という気持ちは僕たちにも充分にあり、その為には頑張って働こうと思っている事も事実です。
とはいうものの身の周りでは、
家も会社も車も流され知り合いや親戚のお宅に厄介になりながら働いているという被災者でもある現地の工事人達がずっと休みなしで働いてバタバタと倒れていっています。
今回ウチが手伝う事になった設備屋さんはまさにそのような状況で、社長を含めて10名いる社員の8名が倒れて現在2人で切り盛りしており毎日が徹夜に近く、会うたびに精彩が無くなってきています。
仮設住宅というのは、大手のプレハブメーカーが県から委託されて、計画通りに仮設住宅を建てていかなくてはならないため、大工さんや電気・水道関係についてはそれこそ本当に全国から応援部隊が来てくれています。
そして、その大手プレハブメーカーさんが屋敷ごと借り切った宿泊施設等々に寝泊まりし、毎朝8時頃から現場で働いておられる訳です。
私の関係するガスの部門は、後々の供給なんかの事もあってか比較的地域のガス事業者に工事依頼が振り分けられる傾向があります。(実際には結構全国から応援にも来ているようですが)
そのため、業界の大手ではないような個人企業などでは上の方に書いたような状況に陥ってしまう訳です。
どうしても力が弱いために、最終的にきつくなる事が多いような現場を引き受けざるを得ない傾向が無いとも言い切れないようです。(普段の付き合いでハウスメーカーから仕事をもらってガス供給をしていることが多く、ここで嫌われたら今後の商売に大きく響くのではないかという恐怖感など)
それを時系列(か?)に流れをまとめると下記のようになります。
市町村 ⇒ お願い ⇒ 県 ⇒作れ~(発注)⇒ プレハブ建築協会 ⇒ エリアごとや現場ごとに ⇒ 各プレハブメーカー(だい○はうちゅ や だ○わリースなど) に発注 ⇒ 業者選定(言う事聞かせられる下請けへ)と発注(力関係で押し付けちゃう場合もない訳ではない) ⇒ (ここからは下手をするとという事です) 現場を抱え過ぎて廻らなくなるので毎日徹夜に近い ⇒ 失敗や忘れが発生してもっとパニックに… ⇒ 各現場で元請けから罵倒されもっともっと夜中まで働かなければならなくなる ⇒ 手の打ちようが無くなる ⇒ 大赤字でもなんでもいいので現場を納めなくてはならず色々なところへSOS ⇒ ようやく応援が来るが後手後手に回った工事なるため本来より余分な経費がかかる
(おまけに応援部隊はホテルも取れず野宿に近い環境で工事を進めなくてはならない) ⇒ 頼んだ方は大赤字で仕事はしたけど大損で、震災前よりひどい状況だ… (頼まれた方も大変なばかりで儲けはなく地元での仕事も断っているしなぁ… と 恨みまではいかないがしこりが残る) ⇒ ……
途中から悲しい負の連鎖となってしまう場合もあります。
誰も悪くはないんです。
皆、一生懸命何とかしようとしているんです。
ようやく震災から2ヶ月。
少しずつ仮設住宅に入居できる人達もでてきました。
新しい生活に向けて踏み出せた人も増えてきました。
そして、ついに仮設住宅に使用する工事用材料も売り切れになったものも増えてきました。
今日のニュースでは、女川町の復興計画は8年がかりでやるのだというような事を言っていた(と思う)
ようやく2ヶ月、
まだ2ヶ月
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