一昨日、久しぶりに母から電話があった。話をしていたら、あっちも骨折しているという。去年の年末に、足の甲(というか小指の延長)の骨にひびが入ったらしい。なんと、その骨がまだひっついていないというのだ。僕が骨折したとき、医者に「1ヶ月位で治るんでしょ。」と言ったら、「バカ言ってんじゃないよ。中年なんだから、もっとかかるよ。」と言われ、現在も完全にはついてない状況だが、やはり加齢というのは恐ろしいもので60代も後半になると、半年近くかかるものらしい。これから、どんどん加速度的に治りが悪くなっていくのかもしれない。
お互い、相手には無駄な心配かけないでおこうと、自分の怪我のことは言わなかった訳だ。昔なら、しばらく経って、治ってしまってから「実は、この前ちょっと骨折ってさぁ…」などと言っていたのが、加齢と共に治りが遅くなって隠し切れなくなってきている。子供が年をとるのだから、親も年をとるわけだ。その内、お互い替わりばんこに「常に療養中」という事にもなりかねない。僕の親は、僕より二周り上の父と、その一歳下の母という組み合わせな上、一人っ子と来たもんだから老々介護は免れないのだろうなぁ。
そうは思っても、両親は滋賀県在住、僕は仙台、家族は埼玉という状況。どちらか片方が死んだら仕事を辞めて実家に帰るのか? それとも、あっちがこちらへ出てくるのか? うーん、どっちも現実味無いなぁ。世の中には、こうやって実家を離れ、家族とも離れて暮らしているオッサンは山のように居る筈だ。皆どうしているのだろう? 団塊の世代の人達は、兄弟もいてその内の誰かが地元に残って、親の面倒見る代わりに田畑や家屋敷を頂く。というような図式が成り立つのだろうか? 団塊ジュニア世代は兄弟も減ってきて、そのまた下の僕たちは……
そんな事を考えながら酒を飲んでいたら、そのもっと下の世代、つまり今の30代や僕らの子供たちはどうなっていくのだろう? と自分のことを飛び越えて心配になってきた。僕の周りにも独身の男女がやまほど居る。彼らはまだ若く、親もまだ若いので、稼いだ金をお互い自分のために遣い(それは僕も一緒だけど)、気ままに楽しく生きている。下手をすると、まだ(昔、流行言葉だった)パラサイト状態だったりする。この立場が、逆転しなきゃいけない日、ニートくんや家事てつちゃん達は一気に大変になる。人口減少で、就職も売り手市場になるのかもしれないが…… 以上、大きなお世話でした。
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