高速無人標的機チャカ BQM-74E(CHUKARIII)
標的機は銃砲やミサイルの試射・射撃訓練を行う際に標的として使われる機体。
現代では専用の、もしくは通常の航空機を改造したドローンが使われ、基本的に無人機です。過去には爆撃機に搭乗するガナーの射撃訓練用として、訓練弾の着弾を機体表面のタッチセンサーで捉える有人機もありました。
「標的機」という名前から「一度こっきりの飛行で撃墜されるもの」と思われがちだが、必ずしも試射や訓練の度に撃墜されるわけではなく、普通は任務終了後に回収・再利用される。カメラやセンサーを搭載して記録を取り、「実戦であれば撃墜できていたかどうか」を検証するのが一般的。
用途の性質上、何らかの事故で墜落に至る可能性は否定できない。また、耐久性能、兵器による破壊現象、墜落の過程などを検証するために意図して撃墜されることもあります。
ファイアー・ビーを小型化した対ミサイル用標的機。訓練支援艦の管制システムTMCATS(標的機多重管制装置)によって飛行管制をする。ある程度の自立飛行が可能で、飛行管制が途切れても定められたコースを飛び続ける事ができる。2004年度には電波高度計を搭載し、低高度訓練用として運用を開始された。CHUKAR IIIはそれ自体がSAMの標的となるところがファイアー・ビーと大きく異なる点である。
全長 3.95m
全幅 1.76m
全高 0.71m
重量 220kg
運用速度 444~1000km/h
運用高度 450~12,000m
運用時間 30~45分
エンジン 1基 WJ24-8(ターボジェット)
推進力 約109㎏
製作 日本電気(米国ノースロップ社との技術提携)
回収方式 パラシュート
不可装置 M.D.I(射撃評価装置)
標的機整備隊(江田島)
標的機整備隊は、平成14年3月の部隊改編により、第31航空群隷下に編入され、艦艇部隊のミサイル訓練射撃の高速標的機FIREBEE改及びCHUKARⅢの整備並びに整備員の教育を主な任務としています。
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