CL-145 巡視艇「さとざくら」は第七管区海上保安本部 下関海上保安部に所属しています。ひめぎく型です。海上保安庁のワークホースとでも言うべき巡視艇で、その数は計画中のものも含めると150隻を越える(H22.4.1現在)という大量建造がなされていて、老朽化した巡視艇の代替えとして、目下鋭意建造されている巡視艇です。
大量に建造されただけにサブタイプもいくつか存在し、幅を20センチ増やして定員を6名とした幅広タイプや浅海域での行動を考慮してのウォータージェット装備型、そして配属地の気候を反映して暖房や冷房を強化したタイプなどがあります。
なお、警備救難用以外の艤装を施して別の種別に分類されているものがあり、放射能調査艇「かつれん」と灯台見回り船「ひめひかり」型がそれである。
公称船型は20メートル型
海上保安庁の量産記録(96隻建造)を保持していた、巡視艇「ちよかぜ」型の代替を終了し、なおも巡視艇「やまゆり」型の代替のため建造され続けています。既に160隻以上が建造され、現在も同型巡視艇の”量産記録”を更新し続けています。
整備期間が長期にわたっているため、大きく4つのバージョンに分かれています。定員を1名増やし、船幅を20センチ大きくした6名定員艇の後期タイプ(幅広型)、推進器をウォータージェットにしたタイプ、放水銃を廃止して防弾性を向上させた警備機能強化型などのバリエーションがあります。
配属地の関係で、冷房を強化した南方型、暖房を強化した北方型もあります。
CL-36「きりかぜ」は海上環境業務強化指定船、CL-50「はまかぜ」は鑑識業務指定船に指定されています。
本船をベースに 灯台見回り船「ひめひかり」型 が作られています。また、その「ひめひかり」型は、平成20年4月1日付けで、全艇 CL型巡視艇「しらうめ」型 に区分変更されています。
H19年度末、ネームシップ「CL-11 すずかぜ」が、配置替えに伴い艇名を「ひめぎく」と改めたため、それに伴い本船型を「すずかぜ」型から「ひめぎく」型に変更表記されました。
●総トン数:23t/満載排水量:19t
●主要寸法:全長20.0m×幅4.5m×深さ2.3m
●エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:1820PS
●速力:約30kt
●船質:高張力鋼
●航続距離:160浬
●乗員:5名(後期型は6名)
●主要装備:なし
●航行区域:沿海(制限付)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます