うらが型掃海母艦である「ぶんご」は、機雷敷設艦機能を併せ持つため、機雷戦母艦としての性格を有する艦です。掃海母艦「はやせ」と機雷敷設艦「そうや」の代替として、その双方の機能を兼ねそなえた艦として建造されました。
はやせのペルシア湾派遣(自衛隊ペルシャ湾派遣)の経験を反映して、操船機能の向上が図られた他、掃海母艦としての補給・指揮設備に加えて、航空掃海を行うためのヘリコプター支援設備、水中処分員のための減圧室、機雷敷設艦としての機雷敷設装置を有しています。
MH-53Eヘリコプターを着艦させるために艦の後部は、大型のヘリコプター甲板となっています。なお、ヘリの格納庫は有していません。また、その搭載力・母艦機能を活かして海外への災害派遣(救援物資の輸送)等にも活用されています。省力化にも配慮され、「はやせ」よりも乗組員数が少なくなっています。
マスト・上構にはステルス性に対する配慮が行われていますが、船体はステルス化よりも補給の利便性を優先して設計されています。船尾には航空掃海具を運用する大型のハッチと機雷敷設装置のハッチ4基を備えています。
自衛用として前甲板に76mm砲1門を有する。
全長 141m
全幅 22m
深さ 14m
吃水 5.4m
機関 2軸推進
三井造船12V42M-Aディーゼルエンジン(19,500hp) 2基
速力 22ノット
乗員 160人+司令部、合計170人(うらが)
兵装 62口径76mm単装速射砲
12.7mm機関銃 数挺
機雷敷設装置3型 1式
搭載機 MH-53Eに対する着艦・補給設備のみ
レーダー OPS-14C対空レーダー 1基
対水上レーダー 1基
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