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可部駅(JR西日本)可部線

2017-10-22 03:20:08 | JR西日本 芸備線 / 可部線

可部駅(かべえき)は、広島県広島市安佐北区可部二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅。2003年(平成15年)12月1日から2017年(平成29年)3月3日までの13年3ヶ月の間は、同線の終着駅であった。

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。
ICOCAが利用可能。ICOCA対応自動改札機が設置されている。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。


直営駅。駅構内には可部線全線の保守・運営を管轄していた可部鉄道部があったが、2006年(平成18年)6月30日をもって廃止された。この組織変更により可部線内の各駅の管理権限は西広島駅に移されていたが、2010年(平成22年)7月1日より当駅が管理駅として可部線内の各駅(横川駅を除く)を再び管轄するようになった。

のりば
のりば 路線 方向 行先
1 B 可部線 上り 緑井・横川方面


2 下り あき亀山方面
あき亀山駅への延伸開業までは、2番のりばからも横川方面の列車が発車し、夜間留置が行われていた。なお、1番のりばと2番のりばはそれぞれ改札口が独立しており、改札内ではつながっていない。

2016年(平成28年)12月17日までは、単式ホーム1面1線(旧1番のりば)と島式ホーム1面2線(旧2・3番のりば)を持つ地上駅であった。

可部線延伸のための駅改良に際し、島式ホームの片側であった旧3番のりばが改称され、現在の1番のりばとなった。なお現在の2番のりばは、駅改良前にはホームのない側線であった旧4番線にホームを新設して設けられたものである。


駅改良直前の時期には、大半の列車は旧2番のりばから発車していたが、朝晩の一部の列車は旧1番のりばや旧3番のりばから発車するものもあった。なお三段峡方面廃止前から旧3番のりばにも架線があり、電車の入線も可能であった。
旧3番のりばは当駅において三段峡方面につながる唯一の旅客ホームであったため、主に三段峡方面ゆき、および三段峡方面から当駅を直通する広島方面ゆき列車の発着に使用された。旧1・2番のりばは頭端式であったため、広島方面への折り返し専用であった。旧3番線は構内北端で保線用車両留置線2本を北に向け分岐していた。旧3番線の外側にはホームのない側線(旧4番線)があり、構内両端で旧3番線に合流していた。かつては、さらに外側にも側線があった。


三段峡方面が存続していた当時、上記の配線のため当駅に停車する三段峡方面直通の列車同士が行き違うことはできなかった。1970年代には、臨時快速「三段峡」の下りは当駅で上りの定期列車と交換していたが、その定期列車が旧3番線に停車しているため、快速は側線経由で行き違いをし、当駅を通過扱い(運転停車)にするというダイヤであった。


三段峡方面廃止後、旧3番線は、前述の保線用車両留置線を分岐し、外側の側線を合流して構内から少し北に伸びたところ(国道54号のオーバークロス手前)で車止めが設置され、途切れていた)。このため、旧3番のりばに列車が到着する場合は万一の過走事故防止のため構内踏切(列車停車位置より北側にある)が作動したが、実際に構内踏切部分の線路まで営業用列車が進入することはなかった。


当駅の手前には場内信号機が2基設置されていた。三段峡方面が存在した当時の名残で、旧3番線が本線扱いとなっており高い位置に信号機が設置されていた。旧1・2番線用の信号機は低い位置に設置され共通で副本線扱いとなっており、その下に進路表示機が付属していた。副本線用場内信号機が「黄」を現示している場合は付属の進路表示機に数字で「1」または「2」が表示され、到着番線を指示していた。


延伸計画に伴う駅改良
2013年(平成25年)2月、広島市とJR西日本は、2015年(平成27年)春を目標に旧河戸駅方面へ再び延伸(事実上の電化復活)することで合意した[広報 5]。その後、踏切設置の調整や駅建設用地取得の手続きに手間取った事で、開業予定が2度延期されており、2017年(平成29年)3月4日の開業の予定となった。JR西日本は同年11月28日に許可申請を行い、2014年(平成26年)2月25日に事業許可を取得した。延伸時には旧1・2番のりばを廃止し、旧3番のりば(=現1番のりば)と、旧側線部分に新設されるホーム(=現2番のりば)を使用した相対式ホームに改良されることとなった。 そのホーム改良に合わせて従来の西口への通路は封鎖され上下線分離駅となり、東西間の自由通路を設置すると2015年(平成27年)2月6日に発表した。これらの改良工事については延伸開業に先駆ける形で、2016年(平成28年)12月1日に東西自由通路が、12月18日にホームの改良がそれぞれ完成し、使用を開始した。

駅周辺
国道183号(国道191号・国道261号との重複区間)が駅の西側を通っている。
西口は近年再開発により可部駅西口広場が完成し、2007年(平成19年)12月3日に従来の可部駅停留所と可部駅前停留所を統合し、可部駅西口広場にバス停留所が移設された。
また、2008年(平成20年)4月からは、北寄りに駐輪場と、車椅子対応のトイレも使用を開始した。これにより、閉鎖された東口トイレの代わりに、駅の改札内しかトイレがなかった不便が解消され、同時にバリアフリー対応を実現した。しかし、車椅子利用者にとっては列車に乗る前に階段を数段上らなければならないのがネックとなっている。
廃止された河戸駅との中間位置に、広島市安佐北区役所・可部区検察庁・可部簡易裁判所・安佐北警察署・広島北税務署などがある。あき亀山駅まで再延伸時には、その周辺に河戸帆待川駅が設置されて可部駅が最寄ではなくなった。
駅正面には大和重工の本社もある。

バス路線
可部駅西口広場にあり勝木・大林方面の1 - 4と国道上に設けられた広島方面の5か所ののりばがある。2007年(平成19年)12月3日に使用を開始。これに伴い、下り便は、元「可部駅前」停留所に停車する代わりに、一旦国道183号を右折して、全便がこの停留所に停車するようになった。また、可部線廃止区間の代替バス(広島電鉄・広島交通)もここから発着しているが、広島・三段峡直行便は高速道路を経由するため可部駅には入らない。

かつては、可部線の電化区間と非電化区間の境界駅であったが、非電化区間が2003年(平成15年)11月30日限りで廃止され、一時は終着駅となった。しかし、2017年(平成29年)3月4日に可部線の当駅 - あき亀山駅間が開業した事により、再び途中駅となった。
1911年(明治44年)7月13日 - 大日本軌道広島支社線(当時)が太田川橋停留場(現在の上八木駅)から延伸し、その終着である可部駅として開業。一般駅。
日付不詳 - 可部町駅(かべちょうえき)に改称。
1919年(大正8年)3月11日 - 大日本軌道広島支社線が可部軌道へ譲渡され、同社の駅となる。


1926年(大正15年)5月1日 - 可部軌道が広島電気に合併され、同社の駅となる。
1928年(昭和3年)11月9日 - 線路改軌・電化工事に伴い営業休止。
1929年(昭和4年)12月2日 - 営業再開。
1931年(昭和6年)7月1日 - 広島電気線が広浜鉄道へ譲渡され、同社の駅となる。
1933年(昭和8年)4月20日 - 広浜可部駅(こうひんかべえき)に改称。
1936年(昭和11年)
9月1日 - 広浜鉄道国有化、国有鉄道可部線の可部駅となる。
10月13日 - 可部線が安芸飯室駅まで開通。途中駅となる。
1984年(昭和59年)
1月1日 - 車扱貨物の取り扱いを廃止(旅客駅となる)。
2月1日 - チッキの取り扱いを廃止。


1987年(昭和62年)
2月1日 - みどりの窓口営業開始。
4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承。
2003年(平成15年)12月1日 - 可部線の当駅から三段峡駅までの非電化区間が廃止され、67年ぶりに終着駅となる。
2005年(平成17年)10月1日 - 4両編成の列車の広島側1両でドアカットを開始。


2007年(平成19年)
7月26日 - ICOCA対応の自動改札機の設置が完了。
9月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
2008年(平成20年)3月15日 - 4両編成の列車のドアカット解消。
2010年(平成22年)7月1日 - 可部線の三滝駅 - 中島駅間の各駅を管轄する管理駅となる。
2014年(平成26年)8月20日 - 平成26年8月豪雨により広島市で土砂災害が発生。緑井駅 - 当駅間で8月31日まで運転を見合わせた。
2015年(平成27年)2月6日 - JR西日本が延伸改良した可部駅のイメージパースと自由通路設置を明らかにした。
2016年(平成28年)
12月1日 - 東西自由通路の使用を開始。
12月18日 - 新2番のりばの使用を開始。旧1・2番のりばの使用を停止し、3番のりばを1番のりばへ改番。
2017年(平成29年)3月4日 - 可部線の当駅 - あき亀山駅間が開業し、再び途中駅となる[1]。このダイヤ改正で当駅始発・当駅止まりの運用が消滅した。

所属路線 B 可部線
キロ程 14.0km(横川起点)
広島から17.0km
電報略号 カヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 3,665人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1911年(明治44年)7月13日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
広 広島市内駅
* 一時期可部町駅や広浜可部駅を名乗っていた。

 


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