信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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ひとよ

2019-11-28 12:00:00 | 映画

ある雨の夜、稲村家の母・こはる(田中裕子)は3人の子供たちを守るため夫を殺害し、子供たちとの

15年後の再会を誓って家を後にした。事件以来、残された次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)

長女・園子(松岡茉優)は、心に傷を抱えたまま成長する。やがてこはるが帰ってくる。

私自身の子供と対峙しての在り方を考えさせられる、いや、考え直させられる映画だった。

親も人間 解っては居ても距離が近いと自分本位な言葉を投げつけがちで。

犯した事は正しかったか?間違いだったか?何が正解で何が不正解か?そんな事じゃないし、そんなのは

誰も解らないし正解は無いだろう・・・ただ、そのせいで上手く回らない物事が多いのも事実。 踏ん切り

をつけること、一つ区切りをつけることが大事だなと・・・こはるは自分が正しかったとまっすぐ思って

いるわけじゃない・・度胸でもない・・ あまり語られない彼女の15年間、そこにあった葛藤や苦しみなど

容易に想像できる。子供達だって、あれで良かったなんて心底は思えないだろう。 母が父を殺した事で苦しんだ

日々は事実・・・ 母親を恨まずにいられない気持ちだってあるだろう、 しかし手に入った僅かな自由も本物

三兄弟が庭でタバコを吸うシーンが気になった。少々タバコを吸うシーンが多すぎるのではないだろうか?

(白石監督作品は比較的多いが・・・)

稲丸タクシーの社員一同がこれまた曲者抱え者。 堂下の人物像には驚いた。演技も一寸やりすぎ?感が

しかし、親とはこの事をそんな風に思っているんだよと、見ている若者に感じて欲しいとは感じましたが

家族の重み、苦しみ、悲しみ、慈しみ、愛しみ、全てぐちゃぐちゃに混ぜ込んで、エンターテインメントに

昇華した作品でした。 「何でもできる、何にでもなれる」という言葉が染みます。

それにしても、こはるの「またやったかと思った〜」の一言には笑った。 お母さん、流石にブラックが過ぎるでしょう。

 ひとよ オープニングに「一夜」とでるが

「人よ」「人世」三文字の言葉に何と深いタイトルだろうと感じる作品でした 幸せな家族ばかりが家族じゃない ☆☆☆☆



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