毎日学んだことをノートに書きためている小学4年生のアオヤマ君が暮らす郊外の街に、突如ペンギンが現れる。アオヤマ君は、
海のない住宅地になぜペンギンたちが出現したのか、その謎を解くために研究を始める。そして、行きつけの歯科医院で仲良く
しているお姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身する瞬間を目の当たりにする
「夜は短し歩けよ乙女」などで知られる作家・森見登美彦の小説を映画化したアニメーションで「夜は・・・」は独特の世界観
と画像で見せてくれたので非常に楽しみにしていた作品でもあります。
内容は・・・これが中々の難しさで、 小ガク年生が相対性理論?子供には、絶対わからないであろう言葉をいくつも使ってくる
しかしある程度大人で、そういう言葉をなんとなく知っているだけで、全然違う見方になれると思う。
そして一番気になったのが、ペンギンが出現するシーンである。お姉さんが、光が出ているところで、コーラの缶を投げると ペンギン
が出現する。このシーンは中々良かったのですが、物語の終盤に世界に出来た穴?を修復するために2人で 大きな玉のところに向かう
途中、コーラ缶だけでなく家以外のもの(標識やバイク、自販機)色々な物がペンギンに変わり 少し無理を感じてしまいました
しかし、多くのペンギンに乗ってあの頂上に行くシーンは、中々映像も綺麗で面白かった。映像に関しては、全体的に言えば普通?
だったのですが、その終盤のシーンだけとても良かった。最後にお姉さんが人間でないことを知り、消えてしまうと言った。
それを聞いた瞬間(消えた後もどってくるんじゃないか?)と 考えてしまう。普通にハッピーエンドを望む人たちが、多いがもし
戻ってくると話がおかしくなる。そう感じながら見ていると、やはり戻ってこなかった。この設定は素晴らしい終わり方であったと思い。
この作品は小学生の夏、素敵なお姉さんと出会って、不思議な体験をして、そして切ない別れを経験し、少し大人になった少年を描いて
いる映画だったのでは無いでしょうか? どちらかと言えば大人向けのアニメ作品でしたね。
夢や探求心をすっかり忘れてしまわない様に!!と心に刺さる内容でした。 ☆☆☆★