アメリカの田舎町、アーバーヴィル。ある夕方、火の玉が森に墜落するのを見た町の名物男、缶男
(ビリー・ベック)は好奇心からその現場に向かうが、クレーターの底に動く粘液状の塊が腕に取り
ついてしまう。そこへデート中のメグ(ショウニー・スミス)とポール(ドノヴァン・リーチ)の
車が通りあわせ、2人は彼を病院へ運ぶが、その物体はいつしか缶男を食べつくし、ポールに襲いかかる
それを目撃したメグは一部始終を病院に駆けつけたハーブ保安官(ジェフリー・デマン)に話すが
彼は町の不良少年ブライアン(ケヴィン・ディロン)の悪戯だと思っていた。その間にも町に出た
物体は次々に人々を飲み込んでゆき、巨大化していった。ブライアンはメグから事の次第を聞かされる
が相手にしないでいたところ、彼の親友で食堂のウェイトレス、フラン(キャンディ・クラーク)が
仏体に物体に襲われるのを目の当たりにして、それと戦う決心を固める。やがてその物体の正体が
政府の科学調査団と称する科学者メドウス博士(ジョー・セネカ)の行なった細菌実験の産物である
ことを知ったブライアンとメグは、町をすっかり飲み込んでしまう勢いの物体を、人工雪製造機で
凍らせようと一計を策し、そしてそれはタンクの爆発による氷の雲の結晶体の落下で成見るる
戦いは勝ったのだ ところが町のミーカー牧師(デル・クローズ)はこの世の終わりを予言する
1988年に公開されたアメリカ映画 58年に公開された、スティーブ・マックイーン主演のB級
モンスター映画『マックイーンの絶対の危機(TV放映邦題:人喰いアメーバの恐怖)』のリメイク作品
アメフト選手の爽やかイケメンが序盤をリードしており、彼が物語の主人公と見せかけているのですが
彼をかなり早いタイミングで退場させ、以降は街の誰からも相手にされていない不良少年が主人公に
なるという意外性のある展開を見せました 冒頭、ブライアンは切れた橋をバイクで飛び越えようと
するのですが、手前でビビッてスリップしました。この橋は中盤で再登場し、対策班の正体に気付いて
逃げるブライアンと、追う対策班のチェイスの際に、今度のブライアンはこの橋を飛び越え、橋が切れ
ているとは知らない対策班の車両は崖に落ちてしまいます 更に序盤で映画館に向かう少年の上着の
ファスナーの滑りが悪いという何気ない場面が出てくるのですが、後半にて映画館が襲われる場面で
扉に挟まったこの上着をなかなか脱ぐ事が出来ずににハラハラさせられるという見せ場も
こうした小技の利かせ方もう巧いな~と感心させられます
そこいらのB級映画とは作りの丁寧さが違うなと (笑) そんな中で意外な人物が大活躍するという
捻りの加え方。そして爆破による決着と、後半の出血大サービスぶりには大満足です
結果、宇宙からの不明物体では無い訳で・・・邦題は間違って訳しているのだろうか? ☆☆★