柏木愛耶
五月の陰画にうすぐもる空の断片
(山本洋三の詩より)
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昨日、新潟の三条市で開催された、
木原光威先生主宰の「第1回洗心書院展」に伺ってきました。
木原先生の記念すべき第1回の社中展。
小学生から、長い書歴を経ていらっしゃる超一流の方までの作品が
同じ部屋に、整然と並ぶさまは、壮観。
ほんとうに、類をみない、素晴らしい展覧会でした。
すべての作品をご紹介したい思いですが
ここでは、ぼくの詩を書いてくださった柏木愛耶さんの作品を。
木原先生の作品は、いずれ折りを改めてご紹介します。
木原先生は、少し前から、ぼくの詩を取り上げてくださっていますが
そのお弟子さんの柏木さんまでも、書いてくださっていたことに感激しました。
作品も、白と黒が拮抗する、息をのむような美しい世界。
よし、オレも、自分の詩にもういちどチャレンジだって思いました。
詩そのものは、30年以上も前に書いた拙い作品ですが
こうやって、「書」として表現されると
言葉が輝いてみえます。
言葉は誰のものでもありません。
詩の作者は、辞書に載っている普通の言葉を
自分の好みによって並べてひとつの「世界」を作り上げます。
その「世界」が、「書」として表現されると、そのまたうえに新しい「世界」が現れてきます。
そう考えると、「書」というのは、ほんとうにおもしろい世界だと思うのです。
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「第1回洗心書院展」の様子を少しご紹介しておきます。
会場の、三条東公民館。
新しくて、とてもお洒落な公民館です。
中の色使いもとてもいい。
少し先に右側が展示会場です。
外光もとりいれた明るく開放的な会場でした。