栄光学園校歌(みどりなす相模野)
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大船に校舎が移転して、「大横須賀のひんがしに」というような歌詞は使えなくなりました。
で、新しい校歌をということになり、歌詞の公募が行われました。
ぼくの同級生たちも、応募したらしいのですが見事に落選。
作詞は国語科の阿部忠也先生、作曲は音楽家の沖喜英雄先生のものに決まりました。
応募した友人たちは、先生のが採用されるなんてズルイとかいって怒っていたようです。
(その話は、卒業してずいぶんたっての同窓会で聞いたのでした。)
歌詞の全体は以下の通りです。
みどりなす 相模野の野辺
果てしなき 学びの道に
つどひたる 若人われら
とこしへの 真理(まこと)もとめて
栄光の ひかりかかげむ
丹沢はむらさきに染み
大いなる 使命に今ぞ
むすばれし 一千の友
友情の 花はひらきて
栄光の 平和はここに
しろがねに 輝く富士の
けがれなき またけきすがた
広壮の 気宇(こころ)を胸に
若き日の 命は燃えて
栄光の 理想は高し
こんどは3番までなので、ずいぶんホッとした思いをしたことを覚えています。
ただ、それぞれ末尾の「ひかりかかげむ」「平和はここに」「理想は高し」が
何番の末尾だかいっこうに覚えられない生徒がいて
「栄光の、栄光の」と二度くり返したあと
「平和は」と歌うべきところを「理想は」と歌い出してしまって
恥ずかしい思いをすることがよくあって、
それで、このところにくると、急にみんな声が小さくなってしまったものです。
そこで、ぼくは、生徒たちに
いいか、1番は、先ず「栄光の」のつながりで素直に「ひかり」なんだ。
2番は「丹沢」で始まる。それは、丹沢にヒュッテがあって、そこでキャンプをするだろう、
だからその楽しいキャンプが「平和」を象徴しているわけだ。
3番は、「富士」が出てくるわけだから、それは当然「理想」の象徴なわけだ。
これを覚えておけば、間違えずにすむぞ、って説明をよくしたわけですが
生徒たちは「コジツケだあ」といって、あまり納得しませんでした。
コジツケではなく、ほんとだったのになあ。
全国的に子どもが増えて、どの学校でも学級数を増やさなければならなかったころ
栄光も、神奈川県の方から、学級数を増やせ、さもないと助成金を減らすぞ、
みたいな脅し(?)まがいの要請があったらしいのですが、
それに屈することなく、4学級を守り抜きました。
これは今でも偉かったと思います。4学級というのがいちばん、授業をやりやすいのです。
学校経営としては、生徒数が多いほうがいいに決まってますけどね。
でも
ひょっとすると、学級数を増やすと「むすばれし一千の友」の歌詞を
修正しなければならなかったからも、なんて思ったりします。冗談ですけど。
栄光学園の定員は、ぼくが在学中から変わらず1080人です。