会津八一「学規」より
半紙
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「学規」の最後の条。
「日々新面目あるべし」
「新面目(しんめんもく・しんめんぼく)」とは
「今までにみられなかった新しい姿・ありさま。」という意味。
毎日、同じじゃダメだよってこと。
そうはいっても、これまたムズカシイ。
でも、やっぱりこれは、書道や絵画など、芸術的な営みにとっては大事なことです。
学問にとっての「新面目」とは、どういうことでしょうか。
同じ本を読んでいても、毎日新しい「発見」があるとか
同じことについて考えていても、日々、新鮮な角度で考えるとか
そういったことになるのかもしれません。
一方、毎日同じ事の繰り返し、というのも、また大事なこと。
それは日々の生活というのが、そういう性格をもっているからで
それを飽きずにくり返すということは
「日々新面目」より大変なことだとも思います。