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一日一書 758 湖面 1

2015-12-15 16:40:51 | 一日一書

 

山本洋三「湖面」より

 

半紙

 

 

全文は以下の通り。

 

    湖面

 

湖面に

踊り上がった魚の

一瞬の輝きのうちに

空は

色あせる

 

友よ

君に語る何事かを

ぼくはどうしても思い出せない

かぶりなれた帽子を

なくした時のように

妙に首筋が寒いんだ

 

湖面に暗い風が立って

友よ

ぼくはもう二度と語れない言葉を

なくしてしまったようだ

 

 

1972~76年の間に書いた詩です。

都立忠生高校に勤めていた5年間。

この時期は、教師としてはもっとも辛い時期でした。

今、手元にある詩集『夕日のように』を改めてみると

この時期の詩がいちばん多いのです。

まあ、そんなもんでしょうかね。

 

 

 

 

 


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