上善如水
半紙
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「老子」にある有名な言葉。
「上善は、水のごとし。」
つまり、最上の善は、水のようなものである、ということ。
なぜか。それを老子は、3つの理由を挙げて説明しています。
1 水は万物に恩恵を与えている。それほど大きな存在なのに、他と争わない。
たとえば、コップに水を入れれば、そのコップの形になる。
決して、オレはこのコップの形になんかならない、なんて絶対言わない。
2 人は高い地位につきたがるものだが、水は、いつも低い所へと流れていく。
3 低いところにいるから、自分が大きくなる。
つまり、谷川が流れて、大河になり、やがて海となるというわけだ。
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「老子」は、汲めども尽きぬ泉です。
急にこれを書こうと思ったのは、
昨日の夜に王子の居酒屋で飲んだ「上善如水」が旨かった、
というだけのことなのですが。