凩のはてはありけり海の音
池西言水
半紙
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前回の句を、「かずら筆」を使って書いてみました。
もう1枚。
「かずら筆」というのは、こういうものです。
ちょっと見ると固そうですが
使ってみると、柔らかく、他にはない書き味でした。
凩のはてはありけり海の音
池西言水
半紙
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前回の句を、「かずら筆」を使って書いてみました。
もう1枚。
「かずら筆」というのは、こういうものです。
ちょっと見ると固そうですが
使ってみると、柔らかく、他にはない書き味でした。
凩のはてはありけり海の音
池西言水
半紙
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「凩(こがらし)」は、11月前後に吹く強い風。
もう凩の季節ではありませんが。
これにヒントを得たと思われる句に、山口誓子の
海に出て木枯帰るところなし
が、あります。
どちらも含蓄の深い句です。
鮟鱇の骨まで凍ててぶち切らる
加藤楸邨
半紙
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有名な句。
あまりいろいろな意味づけをしないで
読みたい句です。
なぜか、芭蕉の
「塩鯛の歯ぐきも寒し魚の店」【755】を
何となく連想してしまいます。
唸るしかないことがある。そういうとき、ぼくは思わず「ウーン、マンダム」と言ってしまう。
山本洋三「100のエッセイ」第2期より、「ウーン・マンダム」
半紙
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書の題材は
詩や俳句だけではなくて、散文でもいいわけで。
まあ、変な一節ですけど、昔書いたエッセイから、その冒頭部を書いてみました。
本文はこちらをご覧ください。
「ウーン、マンダム」
山国の虚空日わたる冬至かな
飯田蛇笏
半紙
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同じ冬至の句でも、蛇笏となると
粛然、という感じがありますね。
「虚空日」と続けてよまずに
「山国の虚空 日わたる 冬至かな」と区切ったほうがいいと思います。
どう書いていいか分からないと
この筆、ではなく、刷毛に頼ってしまいます。
200円ぐらいのペンキ用の刷毛です。
落款は筆ですけど。