きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「マラケシュ 紅の墓標」宝塚花組

2005年06月18日 | 宝塚(花組)
 芝居のネタ自体は好きなんだけど。とっても好きなんだけど。やっぱ、前回にも書いたように、主演二人には合わないんだよなあ。過去はスッパリ切り捨てて、明日を新しく生きていこう!ってのが似合うからさあ、取り戻せない「昨日」に囚われている姿が似合わないんだよなあ。これが、この二人じゃなきゃなあ、と見ていても何回か思いました。そして。やっぱり前回にも書いたけど、「生きていた夫」に再会したオリガの表情が・・・。今日はオペラグラスを使ってしみじみ見たけど、「生きていて良かったわ!明日から頑張りましょう!」って表情しかないんだよなあ。「どこかに『昨日(=リュドヴィークの面影)』を抱えながら」、それができなければせめて「『昨日』に決別して」って表情を混ぜて欲しい。それがなければ、たんなる行動派の妻じゃん。それじゃオギーの主題から外れるじゃん。
 ショーは、前回はそれほど良いとは思わなかったけど、さすがに花組。群舞の揃い方に心が洗われました。黒タキも、娘役の白いドレスも、なによりも階段ダンスが!美しい。これぞ花組ですな~。今日は楽しく見ました。
 
 大劇場モノで樹里ちゃんを見られるのは今日が最後。日生がまだあるけどね。それなりに立ててもらっていたけど、ショーの最後の4組のデュエットに加えて欲しかったなあ。それでエトワールより2番手格で大きな羽を背負って欲しかった。。。と見たときは思ったけど、もしかしてエトワールの方が番手外で「オサの下」にならないのかな?
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「バットマン ビギンズ」

2005年06月18日 | 映画
BATMAN BEGINS THE VISUAL GUIDE [バットマン ビギンズ ビジュアルガイド] バットマン ビギンズ 特別版

 「ビギンズ」というタイトルの通り、「バットマン誕生秘話」でした。通常、大当たりした作品世界の「その前の時代を描く」というのはイマイチになりがちだし(「SW」とか)、荒唐無稽な話にそれっぽい理屈付けするとトホホになりがちなので(実写版キャシャーンとか)、とても不安な気持ちで臨みましたが、意外にもマンガらしさとリアリティがうまい具合にマッチして、とても面白かったです。スーツも一度で完璧になったのではなく試行錯誤の上でとか、武器の数々も一応の裏付けもあったりとか。そしてなにより
二人で作ろう秘密基地
楽しそうだったな~。夜にバットマンになると、翌日は午後3時にならなきゃ起きられないなんて、納得納得。「『バットマン』であることを隠すために『ブルース・ウェイン』という仮面をつける」。結局真実の彼を知るのはアルフレッドとレイチェルだけなのね~。
 ただ、「バットマン」を知らない人が「痛快アクション」を求めると拍子抜けするかもしれないし、「オタクなアメコミの世界」を求めてくると、あまりにも英国風味でイヤンと思う人はいるかも。ゴッサム・シティはこんなんじゃないよーーとか(FF7の世界みたいだった。列車(モノレール)とかスラム街とか)。あと謙さんの出番は少ないです。「SW1」(エピソード4)における「南こうせつ」(砂漠の盗賊。なんて名前だっけ?)ぐらいの短さで、あっというまにフェイドアウトです。私はお台場の映画館で見たのですが、初日だというのにお客さんの入りは4分の一ぐらい。空調が効きすぎているからかもしれないけれど、途中トイレに立つ人が多かったので、ご家族連れとかカップルには、そういう評価なのかなあ。バットマンが跳んでいる姿とかは綺麗に撮れていたけど、実際のアクションが、暗い画面が多いせいかわかりづらい部分がありました。敵を薙ぎ倒す、っての実感しづらい。
 バットマンスーツは、普通。クルーニーの時は「乳首」があったからなあ。変な方向に行かなくて良かった。

 クリスチャン・ベールは、どこぞの掲示板に書いてあったけど、ベテラン俳優に囲まれているので
すごく若く見える!
学生時代(聴聞会)なんて、実年齢30歳を越えているとは、それ以前に、あの「マシニスト」の後に撮影したなんて、とっても思えない。それ以外にも、悪に勝つため悪を知る修行の時、学生時代、億万長者のプレイボーイ、密偵中、そしてアルフレッドに向かうときの「素顔」など、いくつもの「ブルース・ウェイン」を演じ分けています。ちょっとした表情・仕草で印象が変わる。「バットマン」の時は「ブルース」とあまりにも雰囲気が違うので、幼馴染みが気が付かなくても仕方がないな~と思いました。「バットマン」なんて演技の見せ場がないよな~、と思っていた私には嬉しい限り。やっぱ、ちゃんと作品を選んでいるんだな~。そしてその、いくつかの「顔」。
どこをとってもカワイイよ!
学生時代もカワイイけど、個人的には「泳いだ」後の「前髪ハラリ」かなあ。予告で見たときは身体がムチムチかと思ったけど、実際に見たら結構締まっていました。後ろ姿の尻周りぐらいかな、不安ポイントは。顔は引き締まっていました。良かったわ~。「マシニスト」の「釣り写真」ぐらいだったらどうしようかと思っていたの。眉は太めで手入れバッチリ。
 マイケル・ケインのアルフレッドは完璧。部下であり友人であり家族でもある。彼がいなければ「バットマン」は生まれなかったといのがわかります。謙さんはねえ、これで「ハリウッド進出」っていうのなら、日本で鍵師をやってくれる方が嬉しいんだけどなあ。殺陣はさすがにウマイ!「悪の精神科医」のキリアン・マーフィは、役作りのせいかもしれないけれど、ジョニデ+及川ミッチー。そしてゲイリー・オールドマン!朴訥な正義派おじさん!!「ヘン」なところが微塵もないよ~。すげーよーー。こんなに「普通の人」ってのは初めて見たよ。う~ん、感動。


【6/22追記】
今日の朝日新聞に、謙さんの組織のことを「影の組織」って書いてあった。この方がイイよねえ。「影の軍団」は千葉真一が率いているんだからさ!


【関連記事】
「ダークナイト」(2008年8月3日)
「ダークナイト ライジング」(2012年7月27日)
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