きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ラ・バヤデール」ベルリン国立バレエ団(ヴィシ&マラーホフ)

2005年06月21日 | バレエ・ダンス
昨日がマラーホフ版予習なら、本日は本番。ニキヤ:ヴィシニョーワ、ソロル:マラーホフ、ガムザッティ:クノップ。

 今日観ると振付の意味がわかりますね~。仰け反りが多い。そう、マラーホフお得意のポーズですね。とにかく、悩む、悩む、苦悩する。ああ、ボクってば~~。そうやってグルグルしているうちに、いつのまにか「生」と「死」の境界線を越えてしまう。彼が死ぬのは、神罰ではなく、死んでしまったニキヤに寄り添うためなんですね~。寺院崩壊は、彼が死の国へ行くための方便ってか、手段というか。
イヤだわ、こんな男
もともとソロルは煮え切らない男で。それを不自然に見せないように、ダンサーは(あるいは演出家は)いろいろと工夫するわけですよね。彼がこうなったのは、こういう理由で・・・とか、見せるのですが、マラーホフは
いっさい無し
「だって、ソロルは悪くないも~ん」という前提があるようですなあ。その理由付け、というより、言い訳を延々見せられるようで、私は好きじゃないわ、この演出。ぎりぎり、マラーホフだから価値がある。彼が悩む姿を愛でることにこそ価値がある演出であって、他のダンサーでは観たくないなあ、と思いました。ニキヤが死ぬところで早々とソロルは退出する。これって、ニキヤが蛇に噛まれたのは事故で、どーしよーと思うけど、大僧正が血清を持っているから助かるね、と思っているのかな。それなのにニキヤは死に、その真実がわかるのは白いショールが血に染まってから?
それはちょっとマヌケ
だと思う。
 それを含め、「死」を感じにくい演出ですよね。彼岸って言うのか。特に寺院崩壊版にするのなら、神が怒る理由を、もっと明確に見せて欲しい。ソロルが悩む理由を観るだけでは、つまらない。でも、これがきっと、マラーホフには理想の「ラ・バヤデール」なんだろうなあ。そう思うとなにも言えない。。。。。って言ってるけどさ。

 本日は3階正面だったので舞台美術全体が見えました。やっぱり脇の茶色はもっと前に出すべき。婚約式なんか、白いセットにぴったりくっつけるぐらいでいいんじゃない?照明は、そもそも(ベルリンの劇場に)器具がないのか、照明家がいないのか? 少々単調すぎると思いました。スポットライトぐらい使えないのかなあ。舞台を広く使いたいのなら、スカスカに思わせないように照明で工夫するとかさ。最終場面のストロボも不調で、ダンサーが「象さん」を外すのがバッチリわかったわ。あと、背景画が・・・ Orz 。藩主の館はどこにあるの?
箱根遊歩道?
なんとなく浮世絵テイストな色遣い。幻影の場面はマッターホルン?なんでこんな絵なんだろう。マラーホフ、インドに行ってみなよ、と言いたくなる。まあ、パリ・オペはジャワだけどさ、ここよりはちゃんと「アジア」だよね。これなら新宮有紀さんの方がいいものを作りそうだ(あくまでも個人的見解)。あ、暗転は昨日よりスムーズだった(と思う)。それだけは褒めておかねば。

 マラーホフ自体は、超お疲れモード。冴えがない。切れがない。宣伝部長も兼ねているから仕方がないのかねえ。すでに諦めているワタシ。それに釣られてかヴィシニョーワも少々お疲れ?いつもの生臭さがないのは良いことなのかどうなのか。ニキヤは思っていたより合っていた。ガムザッティのクノップは予想以上に良いダンサーでした。踊り自体もしっかりしていて良いのですが、「権力を当たり前のように持っている」雰囲気がしっかり出ていました。ソロルに会う場面でも、「私のことを好きになって当然」みたいな雰囲気がよろしいです。やはりガムザッティはこうでなくては。vsニキヤも、ヴィシニョーワとのバランスが良かったです。

 他は特には・・・。悪くはないけど、目に入る人はいない。「幻影」の前から3番目のグラつき気味で脚を上げるのが遅めの人しか、主演以外に目を引く人はいなかった。ブロンズは踊れているんだけど、プログラムを立ち読みしたくなるほどではなかったな。「壷の踊り」はねえ、ダンサーが、じゃなくて、「場繋ぎ」にしか見えないんだよなあ。ここの場面が「アジア」ではないので。必然性が感じられないから、面白みがない。

 まあ、なんといいますかねえ。2回観た感想はと申しますとねえ。「ルジマトフが踊り一本の道を選んでくれて良かったわ」ってことかな。演出・振付、だけならともかく、その上に立って統括するのは大変そうだねえ。主役を踊りつつそれらをやるのは大変だわね、ってのを実感しました。



ものすごい余談なんですが。
本日私の夕食はローソンのおにぎり2個。
「おかかしょうゆ」を食べようと持ったら、出てきたのは「きざみ梅」
梅は嫌いなのに・・・。
気を取り直し「生たらこ」を食べようと思ったら、出てきたのは「まぐろ漬け(茎わさび入り)」
わさび嫌いなのに・・・。
どうも、それぞれ欲しかった物の、隣にあったおにぎりを買ってしまったようなのですが・・・。
私になにが起こったのかしら・・・・・・・?
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ユニット名は・・・

2005年06月21日 | その他イロイロ
劇団四季「オペラ座の怪人」オリジナル・グッズの「ファントム・ベア」を
友人に買ってきてもらいました。
 

 
マスク着脱可能のところから「すけきよ」と命名。
お約束のポーズ。
 

 
ならば、と。
仮面の色が違うクマを、友人は「きよみち」と命名。
 

 
「彼」が怪人にキャスティングされるよう、願いを込めて。
 
そんなわけで。
二匹のユニット名は「すけきよみち」
 

 
主な活動は、時々会って撮影会をすること。
 

 

 
今回は全日空ホテルで。
次回は何処かな。
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