都民芸術フェスティバルの、東京文化会館でのバレエ公演を観るのは
今回を入れて6回です。
その中で、今回はもっとも「発表会」の雰囲気が強かったです。
主演のお二人、ロットバルト、王妃、家庭教師、と、
強いて言えばナポリのソリストまでは、
「金を払った客に対して踊る」という姿勢が感じられましたが
あとのダンサーは、「発表会だから出て踊った」、
ぐらいの印象しか受けました。
振り付けられたから、振付を踊る、ただそれだけ。
もっとプロ意識を持てないかなあ。
前に観たときは、寄せ集めのメンバー故に、
群舞等は揃わないものの、
所属団体を代表してきている!って雰囲気があって、
ソリストの見せ場も、密かな対決になっていて
それが面白かったし、全体のレベルも上げていたと思います。
今日は、所属団体のうるさいブラヴォーが無い代わりに、
出番に出て踊って終わる人が多かったので
盛り上がりに欠けました。
技術的には悪くない人も多いのですが、
いかんせん、他人の発表会なんで
感動なんかできませんよね。
誰のために踊るのか、もうちょっと考えて欲しいです。
スペインなんてねえ・・・・。
スペインじゃないじゃん。
ただ、動いているだけじゃん。
見せ場を見せ場として表現できないなんてねえ。
さらに言えば、いままでに無いほどレベルの低い人もいました。
大きい白鳥(のうちの一人)とか。
1幕の群舞にも、全然ワルツになっていない人もいましたよ。
主だったところは新国立に取られちゃったのかしら???
5階席・2千円だから島田さんの白鳥で充分モトは取れたけど
それ以上お金を払っていたら悔やんだだろうなあ。
と、長い前振りですが。
お目当ては島田さんでした。
白鳥はとってもとっても素晴らしかったです!!
純白でした。
たおやかで美しく、2幕では儚げで、
しかし4幕で真実の愛を得てからは強くなり。
腕にとても表現力がありました。
本当に羽のよう。
黒鳥は小悪魔系かしら。
コケティッシュで、可愛らしい。
男でなくても惹かれちゃうわよ。
32回転は前半はシングル・シングル・ダブル、後半はシングル。
でも、技術なんてどうでもいいのよぅ!
オデットがいて、オディールがいて。
他が発表会的雰囲気だっただけに、
より、「役」として舞台に存在しているのが際だちました。
彼女がいたからこそ「物語」になったのです
王子の齊藤さん。
ちょっと熱血系かしら?
マイムがとてもうまく、5階席にまで演技が伝わってきます。
ただ、どんなにシリアスな顔をしても、
「陽」の気が漏れてしまうので、
1幕のメランコリックな場面が少々似合わない。
(ちょっと樹里ちゃんを思い出したわ)
逆に、3幕で母が差し伸べる腕を拒否するとか、
4幕で、ロットバルトを圧倒し、
自分もオデットとの愛のために死ぬ、と誓うところは
とっても迫力がありました。
できればハッピーエンド版で、ロットバルトを倒して欲しかったなあ。
バジルなどで観てみたいかも。
でも、踊りはわりとノーブル。
ジャンプの時も、つま先まで神経が行き届き、
とっても綺麗でまっすぐなラインを出していました。
腕なんかも、ダラ~と下げる瞬間はなく、
いつでも美しいラインでキープ。
なかなか良いですわ~~~。
ノー・チェックだったのですが、
イイものを見せていただきました。ラッキー!
ロットバルトの梶原さんは、
2幕は戦隊物の悪役のよう。
悪魔、というより、カッコ良さの方が目立ちます。
う~んと、トニー・ハーケン系?
ジャンプも高いので、観るぶんには楽しいのですが
ロットバルトのイメージとは違うなあ・・・
と思っていたら、
3幕のヒゲオヤジは、なかなかイイ雰囲気でした。
尊大な笑顔で騙しに来たのよね。
ヒゲも悪役メイクも似合っていました。
4幕はドラマティック。
道化の長瀬さんは、もっともっと弾けてほしかったなあ。
技術的には素晴らしいです。
回転も長かったし。
3幕で女の子達を従えていたところは良かったのですが、、、
もう一押しだな。私の好み的には。
2幕の群舞に羽を広げる動作はなく、
顔の前で縦に上から下に顔を撫でるような動きだったので
ちょっと違和感があったのですが
そのために、4幕で一斉に羽を動かすところに
迫力が増したような気がします。
白鳥ちゃん達もオデットもヤル気を出したし
王子も「俺はヤルぜ!」系だったので、
ロットバルトに勝てると思ったんだけどなあ・・・。
舞台美術は概ね良かったのですが
パ・ド・トロワの女性の衣装がとっても地味でした。
オデット&オディール:島田衣子
ジークフリート:齊藤拓
ロットバルト:梶原将仁
道化:長瀬伸也
王妃:尾本安代
ウォフガング:坂本憲志
式典長:江藤勝己
*キャストは日本バレエ協会のHPより転載
今回を入れて6回です。
その中で、今回はもっとも「発表会」の雰囲気が強かったです。
主演のお二人、ロットバルト、王妃、家庭教師、と、
強いて言えばナポリのソリストまでは、
「金を払った客に対して踊る」という姿勢が感じられましたが
あとのダンサーは、「発表会だから出て踊った」、
ぐらいの印象しか受けました。
振り付けられたから、振付を踊る、ただそれだけ。
もっとプロ意識を持てないかなあ。
前に観たときは、寄せ集めのメンバー故に、
群舞等は揃わないものの、
所属団体を代表してきている!って雰囲気があって、
ソリストの見せ場も、密かな対決になっていて
それが面白かったし、全体のレベルも上げていたと思います。
今日は、所属団体のうるさいブラヴォーが無い代わりに、
出番に出て踊って終わる人が多かったので
盛り上がりに欠けました。
技術的には悪くない人も多いのですが、
いかんせん、他人の発表会なんで
感動なんかできませんよね。
誰のために踊るのか、もうちょっと考えて欲しいです。
スペインなんてねえ・・・・。
スペインじゃないじゃん。
ただ、動いているだけじゃん。
見せ場を見せ場として表現できないなんてねえ。
さらに言えば、いままでに無いほどレベルの低い人もいました。
大きい白鳥(のうちの一人)とか。
1幕の群舞にも、全然ワルツになっていない人もいましたよ。
主だったところは新国立に取られちゃったのかしら???
5階席・2千円だから島田さんの白鳥で充分モトは取れたけど
それ以上お金を払っていたら悔やんだだろうなあ。
と、長い前振りですが。
お目当ては島田さんでした。
白鳥はとってもとっても素晴らしかったです!!
純白でした。
たおやかで美しく、2幕では儚げで、
しかし4幕で真実の愛を得てからは強くなり。
腕にとても表現力がありました。
本当に羽のよう。
黒鳥は小悪魔系かしら。
コケティッシュで、可愛らしい。
男でなくても惹かれちゃうわよ。
32回転は前半はシングル・シングル・ダブル、後半はシングル。
でも、技術なんてどうでもいいのよぅ!
オデットがいて、オディールがいて。
他が発表会的雰囲気だっただけに、
より、「役」として舞台に存在しているのが際だちました。
彼女がいたからこそ「物語」になったのです
王子の齊藤さん。
ちょっと熱血系かしら?
マイムがとてもうまく、5階席にまで演技が伝わってきます。
ただ、どんなにシリアスな顔をしても、
「陽」の気が漏れてしまうので、
1幕のメランコリックな場面が少々似合わない。
(ちょっと樹里ちゃんを思い出したわ)
逆に、3幕で母が差し伸べる腕を拒否するとか、
4幕で、ロットバルトを圧倒し、
自分もオデットとの愛のために死ぬ、と誓うところは
とっても迫力がありました。
できればハッピーエンド版で、ロットバルトを倒して欲しかったなあ。
バジルなどで観てみたいかも。
でも、踊りはわりとノーブル。
ジャンプの時も、つま先まで神経が行き届き、
とっても綺麗でまっすぐなラインを出していました。
腕なんかも、ダラ~と下げる瞬間はなく、
いつでも美しいラインでキープ。
なかなか良いですわ~~~。
ノー・チェックだったのですが、
イイものを見せていただきました。ラッキー!
ロットバルトの梶原さんは、
2幕は戦隊物の悪役のよう。
悪魔、というより、カッコ良さの方が目立ちます。
う~んと、トニー・ハーケン系?
ジャンプも高いので、観るぶんには楽しいのですが
ロットバルトのイメージとは違うなあ・・・
と思っていたら、
3幕のヒゲオヤジは、なかなかイイ雰囲気でした。
尊大な笑顔で騙しに来たのよね。
ヒゲも悪役メイクも似合っていました。
4幕はドラマティック。
道化の長瀬さんは、もっともっと弾けてほしかったなあ。
技術的には素晴らしいです。
回転も長かったし。
3幕で女の子達を従えていたところは良かったのですが、、、
もう一押しだな。私の好み的には。
2幕の群舞に羽を広げる動作はなく、
顔の前で縦に上から下に顔を撫でるような動きだったので
ちょっと違和感があったのですが
そのために、4幕で一斉に羽を動かすところに
迫力が増したような気がします。
白鳥ちゃん達もオデットもヤル気を出したし
王子も「俺はヤルぜ!」系だったので、
ロットバルトに勝てると思ったんだけどなあ・・・。
舞台美術は概ね良かったのですが
パ・ド・トロワの女性の衣装がとっても地味でした。
オデット&オディール:島田衣子
ジークフリート:齊藤拓
ロットバルト:梶原将仁
道化:長瀬伸也
王妃:尾本安代
ウォフガング:坂本憲志
式典長:江藤勝己
*キャストは日本バレエ協会のHPより転載