ジェイムソン(鹿賀丈史)は貴族的な外見を武器に、某国王子だと偽ってミュリエル(愛華みれ)など有閑マダムなどから金を巻き上げる詐欺師。とっさのアドリブが武器の若い詐欺師フレディ(市村正親)は、ジェイムソンの手管を見て弟子入り志願。華麗な女捌きを見せようとテキサスの田舎娘ジョリーン(高田聖子)を騙すところを見せようとするジェイムソンだったが、人の気持ちなど考えないジョリーンは、彼をテキサスに連れて行こうとするが、ジェイムソンはとっさにフレディを弟に仕立て上げ、「青い血の近親婚の結果に時々見られる症状」を演じさせると、ジョリーンは逃げだすのだった。気を良くしたフレディは、ジェイムソンに勝負を挑む。ジェイムソンは受けて立つ。勝負は純情そうな若い女性、クリスティーン(奥菜恵)から5万ドル巻き上げること。二人の勝負がいま始まる・・・。
ついうっかり「♪ 馴染みの店で 馴染みの女に ジョークを飛ばしながら」と歌いそうになりますが、それは「ペテン師と革命家」。こちらは「ペテン師と詐欺師」。詐欺師はジェイムソンで、ペテン師はフレディのようです。チラシのイメージから、配役は逆だと思っていたので、市村さんが「若い男」として舞台に出てきたときはビックリ。始まれば、確かにこちらのキャスティングの方がしっくり来るのですが、それでも「若い、ってのが、お約束なんだよね」と、時々ぶり返します。それでも、お二人の芝居は面白い。楽しい。笑える。二人の「間」がなんともいえず良いです。
ただ、このテンポの掛け合いを壊すのが、歌なんです。ブロードウェイでヒットしたのかもしれないけれど、訳詞が悪いのか、歌になるとテンションがいきなり下がります。お二人とも、作中に多用されるラテンっぽいリズムはお得意の方では無さそうなので、余計に。ストリートプレイの方が見応えがあったんじゃないかなあ。歌のせいで芝居全体が間延びしたイメージ。歌を無しにして、もうちょっとサクサク進めて欲しかった、と思うのは我が儘??3階席のせいか音響も悪く、アップテンポの曲になると二人の歌詞が聴き取りづらい。開口法はどこに行った?
クリスティーンのオキメグは、歌が、なんとも・・・。「アンネの日記」や「大江戸ロケット」で彼女の歌は聴いたことはあるのである程度予想はしていましたが、それでも、一応「ブロードウェイ・ミュージカル」なんですから。こうも素人の歌って、どうなんでしょう。彼女に比べればタニちゃんは訓練されているよ。役には彼女のキャラクターはとっても合っているので、彼女をキャスティングしたのは理解できますが、もうちょっと歌を向上させようという努力はして欲しかったです。彼女に、というより、スタッフ側に。歌が終わっても、「う~ん・・・・」という雰囲気で、気まずい客の空気でしたよ。本当に、キャラは合っているんだけどねえ。人妻を経ているはずなのに、小悪魔な少女なんだよなあ。
たもちゃんは話のサイドでポチポチ出ています。いわゆる夢見るオールド・ミス系?歌のキーも彼女の音域に合っているし、サバサバとしつつも、大人の女の色気もあり、なかなかイイかんじです。金髪のカツラも似合っていました。
ジェイムソンの秘書的存在、実は現役の警官(?)のチボーは鶴見辰吾。いやー、良かったよ。ミュージカルの舞台に、普通に存在しているっていうのか。最初は誰だかわからなかった。東宝系の誰だっけ???と考えてたくらい。うちの妹が「高校聖夫婦」を見てたんですけど。声の通りもいいし、体格もいいし、で、舞台向きかも。鹿賀さんとの芝居も自然でした。東宝系にカモーーーンです。
ジョリーンの高田さんは迫力。でも可愛かった
アンサンブルにはそんちゃんも。歌だけでなく、色っぽいドレスを着て踊っていましたよ。
幕が上がってビックリしたのは指揮者。御崎先生でしたよ。元気よく振っていました。編曲は甲斐先生だし、なんだか「音」的に耳に馴染んだ世界かも。
訳と訳詞が、いまいちかな~~。アメリカで受けることが、日本でも受けるとは限らないんだよね。「青い血の近親婚の結果に時々見られる症状」のくだり、「テキサスのブッシュ家にもね」ってのは、アメリカでは大ウケなんだろうけど、日本だと笑っていいのか。そうなの?と思っちゃう人もいたりして。まあ、だからといって、日本に合わせて、とかで、「堀の内側に住んでいる人も」とかは歌えないか。
若い女性はクリスティーン。彼女の姿が見えなくなり、捜すフレディは市川正親。
♪ クリスティ~ン
アイ ラ~ブ ユーーー
と歌ったとき、私と友人は大ウケ。ラウルをこんなところで見るなんて!でも、客席はそれほどはウケてなかったような。彼がラウルだったことを知っている人は、もう少ないのかな?
全体的に。ストリートプレイにして、もうちょっと緻密に練り込めば、大人向きのお洒落な作品になると思うんだけど。その方が面白いと思うんだけど。
ついうっかり「♪ 馴染みの店で 馴染みの女に ジョークを飛ばしながら」と歌いそうになりますが、それは「ペテン師と革命家」。こちらは「ペテン師と詐欺師」。詐欺師はジェイムソンで、ペテン師はフレディのようです。チラシのイメージから、配役は逆だと思っていたので、市村さんが「若い男」として舞台に出てきたときはビックリ。始まれば、確かにこちらのキャスティングの方がしっくり来るのですが、それでも「若い、ってのが、お約束なんだよね」と、時々ぶり返します。それでも、お二人の芝居は面白い。楽しい。笑える。二人の「間」がなんともいえず良いです。
ただ、このテンポの掛け合いを壊すのが、歌なんです。ブロードウェイでヒットしたのかもしれないけれど、訳詞が悪いのか、歌になるとテンションがいきなり下がります。お二人とも、作中に多用されるラテンっぽいリズムはお得意の方では無さそうなので、余計に。ストリートプレイの方が見応えがあったんじゃないかなあ。歌のせいで芝居全体が間延びしたイメージ。歌を無しにして、もうちょっとサクサク進めて欲しかった、と思うのは我が儘??3階席のせいか音響も悪く、アップテンポの曲になると二人の歌詞が聴き取りづらい。開口法はどこに行った?
クリスティーンのオキメグは、歌が、なんとも・・・。「アンネの日記」や「大江戸ロケット」で彼女の歌は聴いたことはあるのである程度予想はしていましたが、それでも、一応「ブロードウェイ・ミュージカル」なんですから。こうも素人の歌って、どうなんでしょう。彼女に比べればタニちゃんは訓練されているよ。役には彼女のキャラクターはとっても合っているので、彼女をキャスティングしたのは理解できますが、もうちょっと歌を向上させようという努力はして欲しかったです。彼女に、というより、スタッフ側に。歌が終わっても、「う~ん・・・・」という雰囲気で、気まずい客の空気でしたよ。本当に、キャラは合っているんだけどねえ。人妻を経ているはずなのに、小悪魔な少女なんだよなあ。
たもちゃんは話のサイドでポチポチ出ています。いわゆる夢見るオールド・ミス系?歌のキーも彼女の音域に合っているし、サバサバとしつつも、大人の女の色気もあり、なかなかイイかんじです。金髪のカツラも似合っていました。
ジェイムソンの秘書的存在、実は現役の警官(?)のチボーは鶴見辰吾。いやー、良かったよ。ミュージカルの舞台に、普通に存在しているっていうのか。最初は誰だかわからなかった。東宝系の誰だっけ???と考えてたくらい。うちの妹が「高校聖夫婦」を見てたんですけど。声の通りもいいし、体格もいいし、で、舞台向きかも。鹿賀さんとの芝居も自然でした。東宝系にカモーーーンです。
ジョリーンの高田さんは迫力。でも可愛かった

幕が上がってビックリしたのは指揮者。御崎先生でしたよ。元気よく振っていました。編曲は甲斐先生だし、なんだか「音」的に耳に馴染んだ世界かも。
訳と訳詞が、いまいちかな~~。アメリカで受けることが、日本でも受けるとは限らないんだよね。「青い血の近親婚の結果に時々見られる症状」のくだり、「テキサスのブッシュ家にもね」ってのは、アメリカでは大ウケなんだろうけど、日本だと笑っていいのか。そうなの?と思っちゃう人もいたりして。まあ、だからといって、日本に合わせて、とかで、「堀の内側に住んでいる人も」とかは歌えないか。
若い女性はクリスティーン。彼女の姿が見えなくなり、捜すフレディは市川正親。
♪ クリスティ~ン
アイ ラ~ブ ユーーー
と歌ったとき、私と友人は大ウケ。ラウルをこんなところで見るなんて!でも、客席はそれほどはウケてなかったような。彼がラウルだったことを知っている人は、もう少ないのかな?
全体的に。ストリートプレイにして、もうちょっと緻密に練り込めば、大人向きのお洒落な作品になると思うんだけど。その方が面白いと思うんだけど。