「ボーイ・フロム・オズ」（１回目）

2005年の初演、2006の再演に続き、再々演です。
初日ということで、手探りな部分もまだあったと思いますが
メインキャストは変わっていないし、
たぶんアンサンブルもそれほど変わっていないようなので（たぶん）
出演者のチームワークがすごく良かったです。

細かい部分に変更はあったと思います。
「うちのメイドをよこすわ」の口調とか。
衣装も一部派手になっていたような。
カツラも一部変わったような。
初演は登場人物を実際に知っているジョーイが演出だったけど
今回は日本人スタッフでしょうから
日本の観客に、よりわかりやすく変えたのかしら？と思ったり。

坂本君のピーターは、
再演の時に、初演ではあまり感じられなかったギラギラした野心を感じたけど、
今回は、それに加えて、享楽的で、刹那的な部分も感じました。
プロデューサーに求められたから寝た。
簡単にばらした。
そういう「軽さ」が、より明確になっていました。
そういう男が、「ライトをあててくれ！」と叫ぶ。
その言葉通りの生涯を見せてくれました。
客いじりもとても上手かったです。
マイクは両耳以外にも、左耳の下にもあったかな？
どんどん使って～～

リカちゃんのライザ。
今回の話が来たときは、
「いまさら１０代の女の子はキツイ」と思ったようですが
ものすごく自然に、「女の子」でした。
初演の時はまだ男役声が抜けきっていなくて
聞いているこちらも力が入ってしまいましたが
今回は、ほんと、普通に女性。
台詞が聞きやすい。
歌もうまくなったんじゃないかな。（あくまでも当人比）
女らしくなったことで、よりいっそうピーターとの関係が
「女性だけど親友」って部分がクリアになったと思います。
セックスが介在する夫婦よりも、もっと深い関係になれた、
そんな二人でした。
ラブラブ時代のいちゃつきぶりもカワイイよ
赤ラメも素晴らしく似合っている。ステキ。
舞台化粧もよくなったような気がするわ。

びっくりなのはグレックのIZAM君。
すんごく良くなっている。
とにかく台詞が明瞭。
無理な声の出し方ではないので聞き取りやすい。
台詞回しも自然になってた。
すごいわ！
そのおかげで、ピーター＆ライザ、ピーター＆グレッグの対比が
とてもわかりやすく、芝居に深みを与えていました。

今さんのピーターの母・マリオンの母性がいい。
ああいう母がいるから、ピーターが好きに人生を送っても
根無しにはならなかったんだろうなあ。

団さんの父も良かった。
酒場で踊る息子を近くで見られない。
「お前は笑われているんだ」と言う。
複雑な心境をうまく演じていました。

鳳さんのジュディは、スターオーラたっぷり。
ちょっと喉がキツそうだったかな？？

初日でこれなら、最後はどうなるんだろう。
どんどんテンションが高くなっていきそう。
楽しみですわ！

ＳＤメモ

・「スーパースター」はアップテンポ。
　キヨミチは銀のカチューシャ
・キヨミチ髪はモジャじゃなく、ゆるいウェーブ
・「山を本当に」はスンラさんのアレンジに近い？
　アップテンポな「スーパースター」
・腰、細い。ジーザス仕様継続中？
・最初の上着は革

燕尾服の尻尾は普通に踊ると
尻尾はまったく無くなる。

ちえぞうのマリア先生は
ビジュアルがジュリー・アンドリュースに似ている？
仕方がないことなんだけど
「ドレミの歌」の歌詞が、まったく新しくて、とても違和感。

２幕冒頭で、舞台後方に文字が出る。
「シフトなんたら」とか「▲▼調整」とか。
早く消して～～と思っていたら、さらに
「プロジェクターの注意事項」とか
さらに長い文章が出てきた。
おやおや～、と思っていたら「シフトなんたら」に戻り
暗転までそのまま。
ちょうど暗転直前に、キヨミチがその文字の前に行ったので
「キヨミチ～、うしろ～～」と心の中で叫んでいたよ。

加藤さんの振り付けは
いいな、すごいな、と思うときと
歌手のバックダンサー用の振り付けとしてはいいけど
一場面ダンスメインで持たせるにはキツイな、と思うときあり。

「天井を歩く」は度肝を抜かれた。

構成的には可もなく不可もなく、かな。
２幕の後半は「持ち歌コーナー」だから
ボーカルが変わると曲も変わるのかな。
（曲を変えるのでボーカルを変える、とも言うか）

こういうイベントだと、
冒頭のご挨拶は「歴史を振り返って」なのね。
「白井鐵造先生は・・・」を思い出した。

予定(BlogPet)

きょうは、気持ちを公演したよ♪
でも、きょうにこらすがバージョンみたいな着した？
でも、きのうにこらすが、潮来が予定しなかったー。
だけど、新堂さんとプログラムされた！
でも、きよたんとバスに稽古しなかったよ。

*このエントリは、ブログペットの「にこらす」が書きました。