きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「神聖ローマ、運命の日 ~オスマン帝国の進撃~」

2014年04月20日 | 映画
1683年、オスマン・トルコ帝国軍30万人が
ヴァチカンを目指し進撃する。
ヴァチカンの壁となるのはウィーン。
だが迎え撃つウィーンの支配者、神聖ローマ皇帝の軍はわずか1万5千人。
異教徒の侵略を防ぐため、
奇跡をおこす修道士マルコがキリスト教同盟を提唱し、
ポーランド王軍も助勢に来る。
運命の一日が始まる。

このあたりのことは詳しく知らないんだけど、
トルコ軍到着から撤退までが急展開過ぎ。
「運命の一日に。いろんな人の気持ちが交差する」を描きたいにしても、
それ以前の話と、戦いの日がうまく結びつかない。
戦記物をこんなに盛り上がらずに作れるものかと目が覚める思い。

坊主の奇跡は話に必要だったのかな。

ポーランド王の戦法は203高地+鵯越でした。
彼らが並んだ姿に「リアル ローハン」とうっかり思っちゃいました。

ポーランドの「有翼重騎兵」、鎧の背中に翼を模した飾りが付いてて、
これのことかーい!、と。
前から謎の「竜騎兵」も鎧の装飾に由来するのかしら。

CGバリバリの背景に、兵士はわりと人海戦術で、
アクションは爆発とスローモーションで誤魔化すのは
中華の時代劇映画の戦争場面ぽかったかも。

まあ、西欧鎧好きは押さえてもいいんじゃないかと。

ウィーンは英語読みだと「ビエンナ」なのね。

戦の途中で、聾唖のキリスト教徒の女性が
恋人だったトルコ人の遺体を抱きしめている「絵」は
ピエタを意識しているのかな。
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「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

2014年04月20日 | 映画
すごく面白かった!
アメコミベースだけど、話に無理がない。
軽い戦いに勝ち、危機が来て、強敵に立ち向かう。
王道だけどテンポがよいので、
あっという間にエンディングだった。

リアルな銃撃戦と、奇想天外な「翼」などの絵が
ものすごくマッチしていて、とてもワクワク!
アメコミ衣装の使い方も上手かった。

キャプテンは爽やかなイケメンだし
フューリーは無双だし
ロバート・レッドフォードはスーツをきっちりスマートに着こなしているし
裏切った隊長はむさい髭だし、
どこを見ても楽しい。
女性3人は男前だし!
幼馴染だけはまばら髭のわりには優しい顔で、
そこだけは残念。

しかし、幼馴染、弱っている(昔の)キャプテンに
「一人でいる必要はない」とかなんとか、
それは口説き文句じゃないのかー!
下心ありありだよね。

盾を使うのが必須で、
でもそのアクションのバリエーションが多く、
まったく飽きせなかった。
「盾の殺陣が」と駄洒落を思いついた。
ごめんなさい。
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「仁義なき戦い」(第二回 新・午前十時の映画祭)

2014年04月20日 | 映画
今季から「午前十時の映画祭」に邦画が登場です。
グループBの映画館では「仁義なき戦い」が上映されました。
(他のグループが「細雪」or「幸福の黄色いハンカチ」と
 邦画で揃える素晴らしいスケジューリング!)

音楽は有名だけど、映画は初めて見ました。
登場人物が多い上に、人間関係が複雑で
もう、なにがなんだか。
さっきまで敵対してたんじゃ、
さっきまで仲間だったんじゃ、
と、とまどうことがしばしば。

終戦直後は純情だった人が、
いろんな人に騙されて利用されて擦れていく話なんかなー。

金子信雄が演じる山守のおやっさんが一番食えなくて、
すぐ泣けるヤツが生き延びるのもわかった。
仁義を通した人ほど早死にする、と。

終戦直後は、血を見るのも怖くなかったんだろうな。

「永遠の0」の「ドスが血を吸う」は
こんなかんじだったんだろうかね。

やくざの杯、ってなんだか結婚式のようだね。
媒酌人とかいるし。

お互いの血を啜って兄弟の契りをかわす場面も
なんだかちょっぴり淫靡だったわ。

菅原さんも梅宮さんも松方さんも邦衛さんも、
みんなみんなピッチピチでした。

まあ、やっぱり、やくざの世界はわからんわ。
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