かなり終盤までどこが焦点なのかわからず、
作り物とは思えないリアルなエピソードが
いくつも連なっていたけど、
ラストで家政婦が漏らす言葉ですべてが繋がった。
いい話だった。
流されていくだけ、と思っていた若い家政婦が、
慟哭し、海の波に押されたように心情を漏らす。
このときでなければ言えなかった思いだったんだな。
相手の男はムカツクけど、
彼にはなにも言えなかった。
なにかを言う人生じゃ、
それまでなかったんだろうな。
彼女を含め、たくさんのものを失う人々。
でも、抱き合う。
彼女の心を映したように、
エンドロールに映る空が高かった。
犬はどんだけ排泄するんだ!
と思ったけど、
連綿と続く「生」の象徴でもあるのかな。
モノクロ映像が美しかった!
エンドロールが無音だと
暗くなるまで席を立てないね。
これってネット配信先行だよね。
家で見たら絶対寝るなあ。