きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「キャッツ」劇団四季@横浜

2010年05月23日 | 劇団四季
今週からキヨミチがタガーに入ったので
横浜まで行ってきました!

体型は、ジーザス仕様をキープしているのかな。
B席オペラグラス無しだと
無駄な肉はついていなさそう。

横浜でキヨミチのマンカスを見たけど
今日、意識して見比べると、
マンカスの方がきっちりやることが決められているっぽい。
センターでしっかり踊らなきゃいけないとか。
タガーの方が自由度が高そう。
後ろでこそこそやっててこそタガー、みたいな。

だからといって、手を抜いていたというわけではなく。
踊りはしっかり踊っていました。
ミストのところで、松島さん&プクと
ジャンプの高さが思いっきり違っていた以外は、
なんちゅーか、そつなく踊れているというか。
最後のラインダンスも脚が(比較的・当社比で)高く上がっていた。

舌ベロベロも適度にあった。
腰は、回すというより、左右に動かす系?
それはしょっちゅうだった。
んーと、例えるなら、火野正平なのかなあ。
どうみてもおっさんなんだけど
なぜか女にもてる。実績として。
若手バリバリのアイドルではないんだけど
雌猫がメロメロになるのに違和感がない。
(のは、欲目なのか?)

♪ ごむぅ~~~
で、騒ぐ雌猫を止める手段、
アレはOKなのか?
いいのか、そうですか、いいですよね。

客席降りの何処かで、
椅子の上に乗っかって立ち上がってたみたい。

雌猫以外にも、いろいろちょっかいを出していたなあ。

襟パタパタも多かった。
なんでだか、(自分の)お尻ペンペン、

アンコールでは、あっかんべー、とか
投げキッスとか。
フリーダム。
それでこそ、タガー。

プクとの歌は耳に心地よい。
嬉しい。
♪ ミストフェリーーズの歌い上げは、
そう来たか!ってアレンジだった。

おっさんはおっさんなんだけど、
無理してモテ男を演じているツラさは皆無だった。
楽しかった。


カッサの井藤さんは、最初のソロが裏返って、ドキッ。
踊りはシャープだった。

プクのマンカスは、リーダーらしくて頼もしい。
ヤクザは、普通にヤクザ。
(キヨミチは胸を叩いてゴリラだった)

お姉様方はみな色っぽかった。

飯田くんのグロタイは熱血。
ガスは若すぎるかなー。

とにかく、しっかりした日本語の台詞を聞けて
嬉しかったなー。
(約1名除く)

バブが可愛かった。
握手もできて嬉しかった。


しかし、劇場内、
寒すぎ!!!

室温、あと3度は上げてもいいんじゃないか。
「劇場内は寒いもの」と思っていろいろ準備してきた私でも寒かった。
観劇初心者だと風邪を引くよね。


【配役】
グリザベラ:早水小夜子
ジェリーロラム=グリドルボーン:朴慶弥
ジェニエニドッツ:鈴木由佳乃
ランペルティーザ:石栗絵理
ディミータ:団こと葉
ボンバルリーナ:西村麗子
シラバブ:江部麻由子
タントミール:高倉恵美
ジェミマ:齋藤舞
ヴィクトリア:斉藤美絵子
カッサンドラ:井藤湊香
オールドデュトロノミー:橋元聖地
アスパラガス=グロールタイガー/
バストファージョーンズ:飯田洋輔
マンカストラップ:福井晶一
ラム・タム・タガー:芝清道
ミストフェリーズ:松島勇気
マンゴジェリー:川東優希
スキンブルシャンクス:岸佳宏
コリコパット:花沢翼
ランパスキャット:高城将一
カーバケッティ:齊藤太一
ギルバート:入江航平
マキャヴィティ:桧山憲
タンブルブルータス:松永隆志
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「マラーホフの贈り物」Bプロ

2010年05月22日 | バレエ・ダンス
似たような踊りが多かったAプロから間もないこともあって、
飽きたなー、と、ちょっぴり思いました。
ボリショイ組が抜けたので、
跳んで回って拍手喝采を担う人がいなかったので
プログラムが平坦だったように思います。
ベルリン・バレエ団のガラ公演にゲスト有り、の状態だよね。
来年全幕持ってくるから、
メンバーの顔を覚えておいてね、って興業だけど
売れたのは、よそんちの子(ラドメイカー)だった、と。


‐第1部‐
「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第1幕より)
振付:マウロ・ビゴンゼッティ、音楽:ブルーノ・モレッティ(クラウディオ・モンテヴェルディより)
ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ

またこれかー、と正直思う。
どの絵をモチーフにしたかはわからないけれど
彼の絵の陰影は感じる。
にしても、肌色の衣装でウネウネ動くのは見飽きてきた。
前方に出した腕をぐるりんと手先から腰に戻すのは
もう止めてー。


「ディアナとアクティオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ、音楽:チェーザレ・プーニ
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

ああ、色がある。ありがたい。
タマズラカルは生命力のあるイキイキした踊り。
サレンコも可愛く、回転も凄かった。
彼女がなんで技術枠?と思ったけど
ボリショイ組が抜けたからなんだね。
そもそもは、若手枠なんだろうなあ。


「カジミールの色」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ、音楽:ドミトリー・ショスタコーヴィチ
エリサ・カリッロ・カブレラ、ミハイル・カニスキン

もうこの手の動きは・・・(以下略)


「モノ・リサ」
振付:イツィク・ガリリ、音楽:トーマス・へフス
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメイカー

「イン・ザ・ミドル・・・」系。
二人とも動きはいいんだけど、
そもそもの振付&ステージングに
二番煎じ感がある。


「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン、音楽:カミーユ・サン=サーンス
ベアトリス・クノップ

思っていたよりはいいけど・・・
ちょっと大味かなあ・・・


「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア、音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ

クノップに続いて、Aプロで披露されたマラーホフの瀕死。
古典との比較、ってことなんだろうけど。
白いチュチュ着て
ポアント履いて
フォーキン版を踊っちゃえよ

って思った。
絶対その方が似合うよ。
胸から赤い布は出さなくていいから。


‐第2部‐
「ラ・バヤデール」より"影の王国"
振付:マリウス・プティパ、音楽:レオン・ミンクス
ポリーナ・セミオノワ ウラジーミル・マラーホフ
第1ヴァリエーション:ヤーナ・サレンコ
第2ヴァリエーション:乾友子
第3ヴァリエーション:エリサ・カリッロ・カブレラ 
ほか東京バレエ団

マラーホフの踊りが固かった。
体調のせいもあるかもしれないけれど、
もうクラシックの動きは厳しいのかなあ。
ちょっと寂しい。
全幕ではカットされがちだけど
ガラには通常入っているソロルのバリエーションも無く
(ルジと同じ構成)
必要な演目だったか、疑問。
ポリーナちゃんデカいなあ。


‐第3部‐
「ロミオとジュリエット」より第1幕"バルコニーのパ・ド・ドゥ"
振付:ジョン・クランコ、音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメイカー

ドラマチックだなあ。
ラドメイカーももちろんいいんだけど
アイシュヴァルトは、椿姫も少女も似合う。
いろんな踊りができる人なんだなあ。


「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第2幕より)
振付:マウロ・ビゴンゼッティ、音楽:ブルーノ・モレッティ(クラウディオ・モンテヴェルディより)
ベアトリス・クノップ、レオナルド・ヤコヴィーナ

他の2作より明るい音楽だったけど
やっぱり肌色ウネウネ。


「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルグ、音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル

まったく「エスプリ」ってものがないのが
逆に清々しくていい。
こういうふうに、若さ弾ける系でもいいんだな。


「ファンファーレLX」
振付:ダグラス・リー、音楽:マイケル・ナイマン
エリサ・カリッロ・カブレラ、ミハイル・カニスキン

アマレスのような衣装で音は派手だけど
踊りはウネウネ系。


「ラクリモーサ」
振付:エドワード・スターリー、音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ

肌色ウネウネ。


アンコールは、電飾で「SAYONARA」。
使い回せそうだなあ・・・。
紙テープ&紙吹雪が出るタイミングが最悪だった。


私には、似たような踊りばかりに見えて
ちょっと辛かった。

会場内がメチャクチャ寒かった。


東京文化会館2階の椿山荘に
公演メニューがあるらしいと気付き
食べてきました。
「5月 プログラムメニュー
 東京バレエ団創立45周年記念公演
 バレエの申し子 ウラジーミル・マラーホフへの贈り物
 『魅惑のステージ』

 スズキの白ワイン蒸し
 ビーツ入りクリームソース モスコヴィット」
moscoviteとは「モスクワ風」という意味らしい。
ビーツが入っているのがモスクワ風?(←偏見)
白いクリームソースは赤紫のビーツと混じると
最後はピンク色になりました。
紫とピンクがマラーホフ・カラー?
と思ったけど、たった4日間の公演のためのメニューじゃないよね。
「プログラムメニュー」って、
つまりは、月替わりメニューってことなのかな。
メインに、パンかライス、コーヒーか紅茶が付いて
税込み2000円です。
お一人様はカウンター席。気が楽です。

人が入る前のホワイエを見渡せて面白かったです。
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ぴあからメール

2010年05月20日 | 小山卓治
メールチェックしてたら
びっくりなタイトルなメールが来ました。

件名:【チケットぴあ】「小山卓治」関連公演のチケット情報
(⇒ http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?lotRlsCd=39841
内容は、名古屋クワトロのプレリザーブの案内でした。
小山さんのライブがプレリザの対象となったのではなく
たぶん、名古屋クワトロの公演全てが対象となっているんだと思うけど
それでもやっぱりビックリだ!

いつチェックしたか覚えていないんだけど
ぴあ会員情報の「お気に入り」に
「小山卓治」が入っている。
そもそもぴあにこの項目があること自体
びっくりだよねえ。
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「マラーホフの贈り物」Aプロ(BlogPet)

2010年05月20日 | にこらすの投稿
きんちゃんの「「マラーホフの贈り物」Aプロ」のまねしてかいてみるね

‐第1部‐第1部‐第1部‐第1部‐第1部‐「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」振付:クリスティアン・シュプック、あとのAプロの作品は好きだけど。
二人ともいいんだろうけど、音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニエリサ・振り回されるカブレラは声も出してくるべきなの作品をちゃんと見た。

*このエントリは、ブログペットの「にこらす」が書きました。
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「マラーホフの贈り物」Aプロ

2010年05月19日 | バレエ・ダンス
‐第1部‐
「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
振付:クリスティアン・シュプック、音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
エリサ・カリッロ・カブレラ、ミハイル・カニスキン

この作品は好きだけど、
ガラのAプロのトップに持ってくるべきなのか?
真面目に踊っているとこをちゃんと見てないと
ギャップに面白味が出ないと思うんだなー。
まあ、あとの作品を見るとここにいれるしかなかったんだろうけど。

二人ともいいんだけど、
ロパートキナ&コルプで見た後だとなあ・・・

振り回されるカブレラは
声も出していた。(悲鳴みたいなかんじで)
潔い。
最後は紙吹雪じゃなくて、紙笛ピーヒョロロ。
カニスキンは端正な踊り。


「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ

白い白い世界。
美しかった。
ポリーナの衣装はゴテゴテしすぎじゃないかな。
もっとすっきりさせてもいい気がする。
マラーホフは持ち味発揮。


「ボリショイに捧ぐ」
振付:ジョン・クランコ、音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメイカー

「ボリショイのアクロバット的なリフト」がメインらしい。
この場合のボリショイはグリゴロってことだね。
二人とも、難しい技を見事に決めていました。
アイシュヴァルトはこういう技術系のイメージはあまり無いんだけど
無理なく美しく決めていました。
ラドメイカーは、だいぶごつくなった。
前はさらさらの美少年風味が残っていたのになあ・・・
でも、できあがった身体の線は適度に強く、
なおかつ綺麗なラインだった。
いい育ち方だ。


「アレクサンダー大王」
振付:ロナルド・ザコヴィッチ、音楽:ハンス・ジマー
エリサ・カリッロ・カブレラ、レオナルド・ヤコヴィーナ

バレフェスでポリーナ&フォーゲルで見たときは
女将軍と小姓のようでもあり
(健康的すぎて)カルバン・クラインあたりの下着の広告のようでもあった。
今回の二人は、覇王とその恋人にちゃんと見えた。
濃厚で官能的だった。


「コッペリア」よりパ・ド・ドゥ
振付:アルチュール・サン=レオン、音楽:レオ・ドリーブ
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

サレンコは地味だなあ・・・
タマズラカルは、ジャンプしても足音が殆ど無いけど
キレがものすごくあって良い。



‐第2部‐
「仮面舞踏会」より"四季"
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ジュゼッペ・ヴェルディ
冬:上野水香
  長瀬直義、宮本祐宜、梅澤紘貴、柄本弾
春:吉岡美佳、柄本武尊
夏:ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ
秋:田中結子、松下裕次
ほか東京バレエ団

(マラーホフへ)、君は踊るだけでいいんだ。
と、心の中で語りかける。
もしかして、全幕で見れば、面白いのかなあ。

水香ちゃんは、サバサバしているところが魅力だと思うのに
なんで「可愛い」とか「コケティッシュ」とか
そっち系を踊らせるのかなあ。

男4人の踊り(の振付)は、
さすが見せ方が上手いと思ったけど
あとは、あんまり・・・

田中さんの踊りは好きだな。
松下くんは、すごくいい。
彼独特の「間」とか「タメ」が出てきたと思う。

しかし、衣装が東バに似合わなすぎ・・・。



‐第3部‐
「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第2幕より)
振付:マウロ・ビゴンゼッティ、音楽:ブルーノ・モレッティ(クラウディオ・モンテヴェルディより)
ウラジーミル・マラーホフ、レオナルド・ヤコヴィーナ

「カラヴァッジオ」の絵のどれかをモチーフにしているらしいけど
よくわからない。
見たかんじは、
 
 欠けている魂を補い合おうとする二人

かな。
埋め合おうとするけれど、
それは融合ではなく、
同一にはなれない二人、かな。

マラーホフが、こういう男二人の踊りってのは
ありそうで無かったな。
チュチュを着た女性と踊るより合っているかも。
プルーストとか踊ったら面白そうだな。


「ゼンツァーノの花祭り」
振付:オーギュスト・ブルノンヴィル、音楽:エドヴァルド・ヘルステッド
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

サレンコはやっぱり地味。
でもタマズラカルが素晴らしかった。
これぞブルノンヴィル!って動きだった。
堪能した。


「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー、音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメイカー

さすがシュツットガルト・バレエ団。
とてもドラマティックだった。
なにがいいって、
アルマンが若造なところだ。
ノイマイヤー版にしろアシュトン版にしろ
リアルでこんなに若いアルマンを見たのは初めてかも。
若い男の真っ直ぐな情熱(と、若さ故の冷酷さとか潔癖さとか)って
こんなかんじなのかー、と思いながら見てました。
アイシュヴァルトって、パッと見は地味なのに
踊り出すと艶やかなんだよねえ。


「トランスパレンテ」
振付:ロナルド・ザコヴィッチ、音楽:アルシャク・ガルミヤン、マリーザ
ベアトリス・クノップ、ミハイル・カニスキン

ポルトガルの音楽らしい。
俗っぽい言い方をすると、
スパニッシュなメロドラマ風味。
でも、それゆえ、わかりやすく、面白い。


「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア、音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ

手首をキュッと曲げて、など、
本人が白鳥になるのではなく
身体や動きで白鳥を表現していた。
これはこれでいいけれど。
フォーキンって天才なんだなあ、としみじみ。


カーテンコールは、バヤ幻影の場の最後の方の音楽で。
マラーホフの連続ジュテが素晴らしかった。
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「罠」

2010年05月18日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
妻のエリザベートが失踪し
安否を気遣うダニエル。
警察のカンタン警部が捜索の指揮を取るも
なかなか行方がつかめない。

そこへ、エリザベートと名乗る女性が現れる。
ダニエルの妻とはまったくの別人なのに
周囲の人々に、巧みに、
エリザベート本人である、
夫が認めないのは神経症だから、と
信じ込ませる。
しかし、二人きりになったとき
別の顔を覗かせる。

これは、誰かの企みなのか。
ダニエルを陥れる罠なのか。


以前サンシャイン劇場で上演されたのを見ました。
今回は、休憩無しで2時間。
より緊張感が高まったと思います。
台詞劇なので少々くどいですが、
でも、たとえば、
ダニエルが1925年生まれということを
客に呈示しないと、トリックが成り立たないですよね。
いまなら写真はバンバン撮れるし、ネットもあるし。
そういった意味では、削れるだけ削ったかなあ。

話のオチは、初見の人でもわかると思います。
それをどう落とすか。
犯人を、観客を、どう誘導するか。
ドキドキでしたが、うまいこと収束しました。

ダニエル役の加藤くんは、まあ、トンボだなあ、と。
前半は、加藤くんが頑張っているなあ、って面が見えたけど
役に嵌っているので、だんだん気にならなくなってきた。

エリザベート役のえみりちゃんも、
そういった意味では加藤くんより「本人」が見えすぎなんだけど、
これまた役に合っているというか。
前回見たときがピーターだったので、
若いお嬢さんが演じているだけで、それだけでOK。
新婚三ヶ月とか、説得力あるよね。
最後は凛々しかった。良かった。
いろんな演じ分けもうまかった。

カンタン警部は岡田くん。
いや、もう、
髭が似合いすぎてびっくり
いつのまに、こんなにおっさんが似合うようになったんだ。
そのビジュアル、すごく自然。スーツ姿がステキ。
いいよぅっ!!!!
ある意味、タヌキな男。
長台詞が噛み気味ではあったけど
それがタヌキ的雰囲気をさらにアップさせたかも。

マクシミリアン神父は上山くん。
神父のときは、慇懃さの中に胡散臭さを漂わせて
いいカンジ。
そのあとは、凄みがあった。動きも良いです。

さすらいの画家メルルーシュは松田さん。
まあ、イロモノ系です。
緊張感高まる舞台を、ちょっと弛緩させる。
それも、彼の退場で、さらなる緊張感を生じさせる。
登場時間は短いですが、
きっちり役割を果たしていました。
スケッチは、実際に松田さんの作品らしいです。

看護師のベルトンはガイチ。
もうちょっと灰汁が強くても良かったように思うのは
カリンチョさんを見たせいかなあ。
1階B列で見たので、肌荒れが見えて
ちょっと哀しかった。
やっぱり、ちょっと年齢が・・・・・
と思ったけど、だんだん気にならなくなった。
赤い衣装が似合うね。


終演後はトークショー。
松田さん、終始ヘン顔。
で、やっぱり、面白いことを言おうとするけど
まあ、成功はしないわな。
出番までガイチと一緒の部屋でモニターを見ているそうです。
(ああ、なんだか煩そう)
ガイチのことを「姐さん」と言ってて、
ちょっと嬉しい。

みなさん出ずっぱり。
特に加藤くんは、長台詞で唇や口の中が乾くけど
水分補給のタイミングが難しいみたい。
いちど捌けるときにリップを塗るそうです。

自分の役以外で演じたい役、を言うとき
ガイチは「カンタン警部!」って強く言ってました。
見たいなー。

最後の〆で、上山さんが歌う。
前回のトークショーでも歌って
演出家の深作さんに怒られたけど、また歌った。
「男だなあ!」と松田さん絶賛。
えみりちゃんは、前回「ポロリがあります(からまた来てね」と言って
これまた怒られたので「チラリがあります」って言ってました。


【配役】
ダニエル:加藤和樹
エリザベート:辺見えみり
マクシマン神父:上山竜司
メルルーシュ:松田賢治
ベルトン:初風緑
カンタン警部:岡田浩暉
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トークショーだと!  Σ( ̄ロ ̄lll)

2010年05月18日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
大劇場「トラファルガー」で
終演後にトークショーが行われるそうです。

【第1回】 6月4日(金)13時公演  公演終演後
      大空祐飛、野々すみ花、蘭寿とむ、北翔海莉
      悠未ひろ、十輝いりす、花影アリス 
      (進行役)美風舞良
【第2回】 6月13日(日)15時公演  公演終演後
      大空祐飛、野々すみ花、蘭寿とむ、北翔海莉
      春風弥里、鳳翔大、蓮水ゆうや、凪七瑠海
      (進行役)美風舞良

6月13日の15時公演に行くよ!
チケット持ってるよ!

でも19時半発の飛行機を取ってあるんだ!
先得だから変更できないんだ!!

ギリギリでも宝塚18時38分発に乗らないと
間に合あわないよ!!

5分ぐらいは聞けるかなあ。
運良く通路際の席だから退出は自由だ。


くうう、、、
運が良いのか悪いのか。
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キヨタガ!!!

2010年05月17日 | 劇団四季
まさか、まさかのキヨタガですよ!
今週からキヨミチがタガーですよ!

福岡「エビータ」が終わって。
綜馬さんの契約は5月までらしいから(あくまでも噂)
キヨミチは6月からのSOMに向けての
準備期間に入るのかしら、と
漠然と思っていましたが。

キヨタガ!
マンカスじゃなくて、タガー。
嬉しすぎ!

グリザは早水さんで
マンカスはプクで
ミストは松島さんです。
ガスは飯田さん。
カッサンドラは井藤さん。キリヤン姉。
麗子様もいるし、
いろいろ嬉しいキャストです。
土曜日はマラーホフと被るので
日曜日の昼に行くことにしました。

小山さんの上石神井が無ければ
このままカナケンのユカリューシャ&木村さんにGO!
なんだけどなあ。
うまくいかないねえ。
木村さんのオネーギンをもう一回見たいけど
たぶん会場のアンケートを書くお客様の様子を見ると
再演はあると思うので、
今回は小山さんを取ります。
研さんの元・地元だしね。
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「オネーギン」田中&後藤/東京バレエ団

2010年05月16日 | バレエ・ダンス
リフトは、小さい失敗、危なっかしいところはあったし、
鏡の方ではヒヤッとしたところもあったけど
大失敗とか落っことすとかは無かったよ。
と、まずは友人への業務連絡。

後藤さんは、黒いね~。
高岸さんほどのエグ味はないけど、尊大。
でも、グレーミン公爵よりは小者。
いいバランスかも。
都会の坊ちゃんが田舎をバカにしている雰囲気が良く出ていました。
踊りは、ヒヤッとするところもあったけど
 
 ・鏡のリフト、木村さんは、斎藤さんのお尻を持ち上げるようにしていたと思うけど
  後藤さんは、田中さんの太股と背中を支えるような持ち方で
  昨日の木村さんはやりすぎたったのかなあ、と思ってたら
  田中さんを持ち上げきる前に、田中さんがしたにずり落ちたので
  ちょっとドキっとしました。
  二人とも動じず続けていたのがすごかったです。

まあ、おおむね良かったかな。
3幕は、髭はあるけど、白髪は無かった?

田中さんのタチヤーナが
とても良かったです!
今日は5階席だったけど、
彼女の踊り、演技は充分伝わってきました。
1、2幕の少女時代もいいんだけど
3幕の赤いドレスの方は、
ほんわかとした幸福感がありました。
内気ゆえに、人を寄せ付けなかったタチヤーナが
他人と「寄り添うこと」の幸福を知り
夫の愛に包まれている。
だから、次の場面の辛さが際立ちます。
拒絶し、でも流されかけて、
最後にきっぱり訣別する。
辛さを噛みしめていますが、
それに耐えられる「大人」になったんだよね。

田中さんは、正直なところ、
地味かもしれない。
彼女で客を呼ぶのは難しいかもしれないけれど
見た人は満足できると思うよ。

佐伯さんのオリガはとっても可愛い。
3キャストのうち、
今日が一番ラブラブなカップルでした。
「嫉妬される」快感、みたいなものを
知っちゃったんだろうなあ。
そうやって男を試すから、こんな結末に。
長瀬くんは、初日より身体が伸びていたように思います。
髪型も、ちょっと自然になったかも。

グレーミン公爵の森川くんは
包容力があって良かったです。

鏡の中のタチアーナ。
初日は田中さん。
2日目は、私は正面過ぎて見えなかったんだけど
友人によると小出さんらしい。
今日は吉岡さんだったと思います。

3キャスト見たけど、どれも良かった。
再演があるといいなあ。
(来週のカナケンは行けないのよ)
終演後、アンケートを書いている人が
たくさんいた。
みんなも再演希望って書いてるんだろうなあ。

ダンサーもお疲れだと思うけど
オケの金管系もお疲れかも。


悲劇ではないけれど、
アンハッピーエンドの話なのに
見終わった後の、このウハウハ感は
なんなんでしょーね。
こういう話、大好きよ。
バカな妄想で申し訳ないんだけど、
いま書いてもどうしようもないんだけど、
このオネーギンという役、リカちゃんがやったら絶対似合う。
タチヤーナはコモちゃん、
レンスキーはタニちゃん、
オリガは・・・・・くらりんかなあ。。。


【配役等】
ジョン・クランコによる全3幕のバレエ
アレクサンドル・プーシキンの韻文小説に基づく

振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
振付指導:リード・アンダーソン、ジェーン・ボーン
コピーライト:ディータ・グラーフェ
世界初演:1965年4月13日、シュツットガルト
改訂版初演:1967年10月27日、シュツットガルト

◆主な配役◆
オネーギン:後藤晴雄
レンスキー:長瀬直義
ラーリナ夫人:矢島まい
タチヤーナ:田中結子
オリガ:佐伯知香
乳母:坂井直子
グレーミン公爵:森川茉央

親類、田舎の人々、サンクトペテルブルクの貴族たち:
チャイコフスキー記念東京バレエ団

指揮: ジェームズ・タグル
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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「オネーギン」斎藤&木村/東京バレエ団

2010年05月15日 | バレエ・ダンス
ユカリューシャは渾身の踊り。
昨日の吉岡さんも素晴らしかったのですが
かつて踊ろうとしても踊れなかったユカリューシャの役への入り込みは
とても気迫がありました。

一幕では地味な女の子。
子、というほどは若くないかな。
内気過ぎなため婚期を逃しかけているようにも見える。
それが、「都会」から来た男に
恐れつつも惹かれていって・・・

すべての場面において演技がクリアでしたが
やはり3幕がいちばん良かった。
かつての愛(というよりも恋だよね)を思いだし
気持ちが傾きかけるが
決然と別れを告げる。
でも、、、という余韻も残る。
私はもともと彼女の「嘆き」(の表現)が好きなのですが
その「嘆き」ぶりが遺憾なく発揮されていました。
堪能しました。

それゆえに、1・2幕の素朴な、
多少妄想癖はあっても、狂気に繋がるほどではない
「普通の少女」と、3幕の「嘆き」のバランスが
ちょっと心配だったのですが、
もうーーー!そんなことを考えた私がバカだったよ!
と思うくらい、気持ちの流れ、時間の流れが自然でした。
公爵夫人となった彼女は
控えめな部分を残しつつも、
しっとりとした情緒があり、
公爵の丹精もあったかもしれないけれど
素地はたぶんもともとあって
賢明な公爵はそれを見抜いていたんだろうなあ、と。

でー。
見抜けなかったオネーギン。
木村さんは1幕と、2幕の途中までは
彼の魅力の一つでもある「人の良さ」が
やっぱり残っていて、
非情でもなんでもない、ただの大人でした。
まあ、なんといいますか、
髭のビジュアルは維新の元勲みたいと前に書きましたが
キャラとしては吉田松陰ですよねー、と。
もっともっとエグさが欲しい。
(ちょっと物足りないかなー)
と思っていたら、
タチヤーナを拒絶して、
意識的にオリガにちょっかいをかけだしてからは
なんだかパワーアップしてきて、
3幕では、ものすごい粘着力!
タチヤーナの首に顔を埋めるときは
とても情熱的でした。
ここまでしてくれるとは思わなかったわー。
ありがとう、ご馳走様。
髭もお似合いでした。
踊りはやっぱり綺麗。
特に脚のラインが美しいです。
脚を伸ばす振りが多いので
そのへんも充分堪能しました。

アクロバティックなリフトが多い作品ですが
特に3幕の二人は、
踊りを踊る、のではなく、
気持ちをぶつけあっていたので
「難しいことしているなー」と思う暇もありませんでした。


高村さんのオリガは可愛い。
オネーギンにちょっかい出されて
嬉しく思っちゃうのは子供だからなのかも。
レンスキーへの愛はゆるぎないのにね。

井上くんのレンスキーはとっても良かった。
なによりも髪の毛が普通で良かった。
彼のプライドはものすごく高いわけはないのに、
それでも決闘を申し込むほど傷つけられたんだよね。
「これくらい」って、傷つける方はそう思っても
傷つけられる方は、そうは思わないことがある。
踊りも良かったよ。

平野さんの公爵は、暖かい愛情に満ちていました。

3幕冒頭、柄本兄弟が並んでいました。
身長があるっていいね。
今回の群舞は、ある程度、体格を揃えたのかなあ。
見栄えはいい。


カーテンコールはスタオベ。
いい舞台でした。



【配役等】
ジョン・クランコによる全3幕のバレエ
アレクサンドル・プーシキンの韻文小説に基づく

振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
振付指導:リード・アンダーソン、ジェーン・ボーン
コピーライト:ディータ・グラーフェ
世界初演:1965年4月13日、シュツットガルト
改訂版初演:1967年10月27日、シュツットガルト

◆主な配役◆
オネーギン:木村和夫
レンスキー:井上良太
ラーリナ夫人:矢島まい
タチヤーナ:斎藤友佳理
オリガ:高村順子
乳母:坂井直子
グレーミン公爵:平野玲

親類、田舎の人々、サンクトペテルブルクの貴族たち:
チャイコフスキー記念東京バレエ団

指揮: ジェームズ・タグル
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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「イングロリアス・バスターズ」

2010年05月15日 | 映画
独裁で、ナチの成立過程を追体験した後は
vsナチの映画。

シリアスだかなんだかおバカなんだか
よくわからない作品でした。
リアルさを欠きつつも、もんのすごい銃撃戦や
ナイフでいろいろの場面は
ちょっとグロ注意です。

純粋な2枚目以外だと、
「こんな役やっちゃてるオレ」臭がでまくって
げんなりしちゃうブラピも
作品自体がつかみ所がないと
その臭みが薄れて、けっこういいカンジ。かも。

ブラピの、ナチ狩りの軍人、
少女時代に家族を失ったユダヤ人少女の復讐の物語り、
主にこの2方向から話が進みます。
意外と混みあった複雑な構成でした。

笑う場面もあったし
少女の物語の結末も良かったけど、
最終的には、物語の要、
ハンス・ランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツの
演技の上手さが印象に残りました。
ただ者じゃないよ、この人!
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「ウェイブ」

2010年05月15日 | 映画
バレエの開演は18時。
夕方に家を出て東京に行くのは面倒。
でも、昼間になにかしたくても、お金がないし。
見たい映画は「9」だけど新宿まで行くのは面倒。
渋谷のプリマヴェーラは・・・・・・
う~ん、しばらくは好みじゃないな。
池袋の新文芸座はトラック野郎だ。
どうしよう。
そういうときこそ、新橋文化。
2本立てで女性800円です。

「ウェイブ」
アメリカであった実話を元に
ドイツの高校に置き換え映画化。
民主主義の良さを学ぶために、
対極にある「独裁」を学ぶ授業で。
教師は生徒に自分をあがめるようにいい、
制服(白シャツにGパン。各自自由ではある)を提案し
ロゴをデザインし、仲間意識を発達させ、他者を拒否する。
最初は「授業」だと、教師も生徒もわかっていたのに
だんだん境目が曖昧になっていく。

独裁が悪い、というのは簡単だけど、
独裁下の仲間の結束力はハンパない。
いつも以上の力が発揮できる。

しかし、たやすく暴走し、
コントロールする者も止める者もいないと
団体の力は強烈になる。

それが、特異なことではなく、
戦時下などでなくても、
いつでも誰でもどこででも、
独裁と同じ状況が成立しうると
提示されるのは、恐ろしいことだ。

この場合の独裁は、
集団心理と同義、かな。

独裁も恐いけど、
独裁に立ち向かうために
普段ならしない行動をしちゃう女の子達も恐かった。
「正しいことをする」「間違ったことをただす」
そんな大義名分があれば
多少の無理は目を瞑る。
これも、独裁に繋がることじゃないかなあ。
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「オネーギン」吉岡&高岸/東京バレエ団

2010年05月14日 | バレエ・ダンス
あんな鬱陶しい男は
振って大正解

ってのを、まず書いておいて。

不思議と、初演・初日の高揚感はありませんでした。
なんでしょう。
既視感、とでも言うのでしょうか。
なんだか見たことのあるような舞台、
まるで、練り込まれた再演を見ているよう気持ちでした。

それだけ、東バと、この作品は「しっくり」していました。
借り物の衣装・装置も、とても東バメンバーに合っていました。
最近の初演の舞台美術を観たときはー。
「ドナウ」では、無駄に豪華(白鳥をどうにかしろよ!)と思い
「真夏の夜の夢」や「シルヴィア」は
やっぱ日本人のセンスとは違うよなー、と思い
「バヤ」は豪華さに唸り、
マラーホフ版「眠り」は半分苦笑。
しかし、今回は、そんな気持ちは一切おこらず
とても自然なビジュアルでした。

かといって、地味とかではなく!
とてもドラマティックでした!!
いろんな感情の波がドドド~ンと打ち寄せてきて
圧倒されっぱなしでした。


ダンサーそれぞれも練り込まれた、
落ち着いた演技でした。
みな、演技がクリアでした。

高岸さんのオネーギンは、
まあ、イヤな男で。
尊大で、その自信はどこから来ているのか。
でもねー。
手紙を破くくだりはね。
あれくらいハッキリ振る方が
かえって親切だと思うんだよねー。

吉岡さんのタチヤーナは
田舎の、地味で控えめな女の子。
(ただし妄想癖有り)
1、2幕は、オネーギンに振られても仕方がないかなあ。
でも、自分の立ち位置を見出し、成長する。
彼女の成長する速度(とピーク)と
オネーギンの成長する速度(とピーク)が
噛み合わなかったんだよね。
噛み合っても、うまくいくもんでもないけどね。

小出さんのオリガは可愛かったー!
吉岡さんは地味だけどしっかりした姉、
小出さんは活発で陽気な妹、と
とてもバランスが良かったです。
踊りも軽やかで、完全復帰ですね。
姉のことを気遣い、恋人にも愛され、
なのに、なぜだか悲しい運命に。
彼女にも責任の一端はあるかもしれないけれど
それでもやりきれないよね。

長瀬さんのレンスキーは
ちょっと存在感が弱いかな。
一人で場面を保たせるには、もうちょっと。
でも、それがレンスキーの弱さに繋がっているかなあ。
くるりんと巻いた髪とメイクは
いまいち合っていないように思いました。

柄本(兄)は軍服が似合っていました。

いい作品だけど、役が少ないかなあ。


【配役等】
ジョン・クランコによる全3幕のバレエ
アレクサンドル・プーシキンの韻文小説に基づく

振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
振付指導:リード・アンダーソン、ジェーン・ボーン
コピーライト:ディータ・グラーフェ
世界初演:1965年4月13日、シュツットガルト
改訂版初演:1967年10月27日、シュツットガルト

◆主な配役◆
オネーギン:高岸直樹
レンスキー:長瀬直義
ラーリナ夫人:矢島まい
タチヤーナ:吉岡美佳
オリガ:小出領子
乳母:坂井直子
グレーミン公爵:柄本武尊

親類、田舎の人々、サンクトペテルブルクの貴族たち:
チャイコフスキー記念東京バレエ団

指揮: ジェームズ・タグル
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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ヒロインの名は「レア」

2010年05月13日 | 宝塚(専科、スケジュール、雑談等)
雪組次公演の主な配役が出ました。
演目発表以来ずっと「ヒロイン」としか書かれてこなかった
みなこちゃんの役名が、やっと出ました。

レア です。

ずっと「ヒロイン」のままだったら
どうしようかと思っていたので一安心。

ほんとうは5月10日に発表されるべきなんだけどね。
ハリー、やっぱり脚本が仕上がらなかったか。
ってか、仕上がっているのか?
役名しか決まってない、ってことはないよね。
ドキドキ。
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気持ちを切り替えて

2010年05月13日 | バレエ・ダンス
明日から東バ「オネーギン」3連発です。
気持ちをバレエモードに切り替えないと。
ストーリーを反芻しつつ、
でも今までに見たダンサーは
あまりイメージしないようにして。

今日のゲネプロは見送りました。
本番を先入観無しで見たいし
4連発にしなくてもいいし。
それよりも、
電車賃と夕食代を使うのを避けたい、と。
旅行の後だから財布のひもを締めないとね。

横須賀ジゼルのチケット&チラシも来ました。
チケットは一般発売日に
横須賀芸術劇場のサイトから購入。
いろいろ迷ったけど、D列取っちゃった。最前列です。
プレトークとクラスレッスン見学会にも行きたいから
横須賀のハンバーガーを食べるなら
12時ぐらいには汐入に到着しなきゃね。
ちらしには木村ヒラリオンの写真も載っていました。
わーい!
ぴあとかで買わなくて良かったわー。

他の劇場でも、独自のチラシをつくるのかな。
後藤ヒラリオンのために川口に行こうと思っているけど
川口はまだサイトに情報が載っていませんね。
劇場から買えばチラシがつくかなあ。
福山はどうだったんだろう。

この全ツ、アルブレヒトが新キャストだから
その日はヒラリオンも新キャスト!
と、思ったけど、
アルブレヒト、ヒラリオン、公爵を
高岸・木村・後藤で回すか。
高岸さんはヒラリオンには入らないだろうから
後藤アルブレヒトの日は、
もれなく木村ヒラリオンかな?
同様に、木村アルブレヒトの日は
後藤ヒラリオンだよね。
(高岸ヒラリオンは恐そうだ・・・)
松下くんや長瀬君のヒラリオンも見てみたいけど
(スローカー系ではなく純情系になりそうだよね)
無理だろうなあ、、、。

ついでだから、というわけじゃないけど
ここまで来たら3キャスト制覇をすべきだろうなあ。
越谷は近いし。
前向きに検討。
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