昔から「お中日に曇りなし」と言う言葉が言い囃され、事実その通りの天候が多かった。お萩の原料のあんこを買いに行き、家中で朝の一時を、楽しみにお萩を頂き乍ら、ご先祖を偲んだお中日であった。この季節的な一家の先祖をお祭りする行事や佇まいは、自然に祖先崇拝の民俗行事として引き継がれて、この国の麗しい生業となって行ったのである。現今は全くこれらの民族性がすっかり損なわれて仕舞っている。例えば親殺し、子殺し、自殺、犯罪の増加など、日常茶飯事となって仕舞っており、嘆かわしい次第である。文化が発展したものの、人間性が世界的に善悪混淆して仕舞い、謙虚、慇懃、忖度など我が国の古来からの美風が、失なわれてしまっており、何とも嘆かわしい時代である。中正や美徳など若い世代には馬耳東風であろうと思う。さて今、観音様の鐘が鳴り響き聞こえて来た。そうだ今日のお中日に併せて、境内内に安置されている特攻平和観音様の第63回の法要が行われる日でもある。鹿児島の知覧平和観音様と東西二つの法要が同時に執り行われると聞いている。陸士の先輩方も70年前の戦争で散華されておられ、今日は久し振りに午後2時からの法要に参加しようかと思う。メイは今朝の公園での散歩と共に、いつものボール投げを6回も出来たし、居間での玩具遊びも五月蝿いくらい巫山戯て遊んでいた。やっと今はベットで寝んでいる。暢気で元気で好い気なものである。夕方4時過ぎには弟子の父君のお通夜に出席の予定で、全ての準備を進めている最中である。