年中咲くと称せられる木犀が世間より遅れて、我が家も咲き続けている。仄かな爽快な香りであり、金木犀よりはずっと和らかな、奥床しい香りである。家内が検診のため留守しており、午後4時過ぎに車庫でメイを連れて時間つぶしの遊びをしている折、何処からとも言えぬ良い香りに気づいた次第である。それは何と車庫脇にある1本の時無しの木犀からの香りであった。思わず枝を手繰って花の香りを嗅ぐと、何とも言えぬ爽快感が当たりに広がった次第である。昨日は専門学会から感謝状を頂き過去の苦労が一挙に吹き飛んだくらいに嬉しく衿持を持てたし、重ねて、今日はまた別の学会から認定医と指導医の認定証を、宅急特別便で送達を受けたところである。メイは家内が居ないと盛んに恋しがって唸り声を出し寝床の枕の匂いを嗅いだりして、早く帰って来ないか、待ち遠しい様子である。先ほどから少しく落ち着いた感じで床に寝そべっている。