この一週間は晴れ続きだそうだ! 道理で小春日という言葉も新聞に少しく見られるようになった訳だ。昨日は自分史すなわち自叙伝の写真を総覧し見直して、つくづく考え込み、昔を愛おして返り見た次第である。幼き頃、自然を友として山野跋渉し、動植物の中で植木や植物が45種類程と、自然林も生え揃っている公園でもあり、鳥類が28種類、池中の魚類が8種、公園には大池や築山が配置され、土橋が3つもあって、山紫水明そのものであった。そして周辺の田園には溢れるばかりの豊かな自然が息づいていた。そんな環境の中での少年の1日の生活は、まさに自然と共に遊び・戯れ・暮らした・そのものの生活・であった。科学の進歩と共に矢庭に自然が破壊されて、幼き子供とりわけ小学生が、遊戯し住み馴染む場所や環境が制限され、自然から遠避けられて仕舞っている現世情には、些か心荒ぶ気配こそ感ずるのである。せめて自然を尊び乍ら、身近に感じて明鏡止水、行雲流水の心境になれないものかと。例えば今夜光風霽月に見舞われると、一層自然に惹かれて、心静かな懐古的な心境になれるものであろう。自然を恋い慕う心意気や気持ちは、私は人一倍強いものと自覚している。それは小さい時から、こうにも良く、自然環境の下で朝から晩まで育って来た故であろうと、頻りに思われてならない。