6月末に、西ロンボクのブウン・スジャティ村に、日本人のお客さんを連れて行きました。
この村は、ゆいツールの協働相手、インドネシア・イスラム観光協会(APII)が村ツーリズム開発に力を入れているところで、政府の支援も受けています。
今回はモニターツアーのような感じで、まだ観光客受け入れに慣れていない村の人たちの練習のような意味合いも兼ねて、ロンボク在住のおふたりの方にご協力をいただきました。
村役場での、ちょっとしたセレモニー(成績優秀な子供たちへの学用品プレゼント贈呈式)に出席した後、まず向かったのは例のヤギ舎。
今日は乳しぼりに挑戦。案内役のマデくんが付き添います。
ヤギは時々暴れるので、ひもで首元を押さえています。
↓ こちらは、柵から首を出しています。
絞ったお乳をいただきます。
インドネシアで新鮮なお乳を飲む、というのはまれなこと。
都市部では牛乳も販売されていますが、ほとんどの牛乳はチョコレート味などに加糖されていたり、何か加工が施されて常温で販売されていたりいます。
牛はたくさん飼われていますがお乳を搾るためではないため、新鮮な家畜のお乳にはなかなか出会えません。
ということで、日本人のお客さんは喜んで飲み干します。
ローカルの人たちは、飲める人もいれば、「吐きそう」と言って飲めない人もいました。
さて、ヤギのお乳を堪能した後は自転車にまたがります。
なんと、高価なマウンテンバイク。レンタル料、一日50,000ルピア(約400円)。
自転車を見るまでは、50,000ルピアなんて高い高いと言っていた私たち。
乗ってみると「これなら100,000ルピア払ってもいい」という参加者も。
まず向かったのは、バリの伝統音楽を練習している場所。
楽器の名前や、扱い方を教えてもらいました。
自転車でまた移動です。ぴゅーん!
伝統工芸品づくり(マホガニーという木を削って器などを作っています)を見学。
みんなでお昼ごはんです。
この村の入り口にある、広いレストランでゆったり食事。インドネシアでは、基本、食事は手で食べます。
このレストランに隣接して、ラフティングや川遊びのアドベンチャーを受け付ける事務所があります。
スタッフに少し話を聞いてみると、ローカルのお客さんの利用も多いそうです。
逆に英語ができるスタッフが少なく、ホテルなどから案内されてきた外国人が困るケースが時々あるとか。
川のごみのことを聞いてみると、この会社のスタッフが定期的に清掃をしているとのこと。
「住民の意識が低いから」と言うので、わりときれいに見えるけど?捨てているのはツーリストではないの?と聞くと、ごみを川に捨てる住民がまだいる、と言っていました。
え、と思いますが、日本だって昔は川にごみを捨てていたこともありました。(ごみがすべてオーガニックだった時代の話。オーガニックのごみは最終的に土に還ります)
川遊びは時には危険が伴います。遊ぶ前に、誓約書にサインをしてもらうのか?と聞くと、している、との回答。
つまり、遊びに伴うケガや死亡事故の際の約束事です。死亡したらいくら出るのか?⇒25,000,000ルピア(20万円程度)。
たったの20万?!でも、インドネシアではそれだけもらえれば十分、といったところ。
(というのも、バイクと自動車などの保険以外、生命保険などといった仕組みはないのです)
さて、情報収集の後はまた出発です。
自転車でインドネシアの村を走るのは、私にとっても初めての経験。
車から見るのとはまた違った村の風景と出会えました。
こんな場所を見かけたり。(ヒンドゥー教のお寺でしょうか)
田んぼの間を歩いて滝を見に行ったり。
滝の様子はこちら。(前回のブログへ)
ヤシの実の水を飲んで休憩したり。
トリゴナという名前の蜂の蜜をなめてみたり。(酸っぱさがあって、美味しい!)
Madu Trigona..
帰る頃には、すっかり夕方になっていました。楽しいツアーでした。
日本人の参加者からは、ここでのツアーを発展させるためのいくつかのアドバイスを、マデくんやAPIIのマストゥールさんに伝えました。
モニターツアーに参加していただいたKさんとHさん、ありがとうございました!
ゆいツールも、学生エコツアーや一般向けのエコツアーで、ぜひこの村を利用したいと考えています。
(山)
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