ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

村の若者たちがごみ集め!? in Lombok

2018年07月12日 | ★2018年度(ロンボク)

6月のある日、ゆいツールの日本語ガイドボランティアのスカディくんに勧められて、彼の村を訪れました。

Di Dusun Proa, Desa Kebun Ayu, Lombok Barat, ada kegiatan yang membersihkan lingkungan oleh pemuda2 d dusun sendiri.

クブン・アユ村というところの、プロア地区長さんが環境活動をしているから見に来て。

スカディくんがずいぶん熱心に誘うので、どれどれと出かけていきました。

この地区長さん。2月にゆいツールがロンボク島で行ったフォーラムに参加していました。

約束の時間よりも早く村に到着したら、地区長さんの方も準備ができたらからどうぞ、と言われてお宅へ行くと。

若者たちがいっぱい。そこで地区長さんのあいさつや、私からのお話しを少ししました。

地区長さんは、まだ20代か?と思うほど若いです。だから、若者たちを誘うのが上手なんだな、と思いました。

(一番上の写真の、右端が地区長さんです)

世界の海を汚しているプラスチックごみを、たくさん捨てている国はどこか知ってる?と聞くと、聡明な女子が「1位中国、2位インドネシア、3位フィリピン」と答えました。どうして知ってるの?と尋ねると、教わったから、と。

環境をきれいにする取り組みにどうして参加しているのか尋ねると、またもや聡明な女子が「自分たちが住んでいるところを、きれいにしたいから」と答えました。

途中で、アザーン(イスラム教のお祈りを促す呼びかけ)が鳴り、しばし休憩。(一部の人たちがお祈りに行きました)

再び集合すると、地区長さんの合図で活動が始まりました。

女の子たちが、鶏の肥料を入れる袋をごみ袋代わりに、モスクのごみ箱からごみを集めます。

住民たちが、自分の家からごみを持ってきて、袋に入れます。

袋の中をのぞくと、色々なごみが一緒になっています。

この村では、まだ分別はできていません。まずは住民のごみを集めて、集積所に持って行く、というところからスタートしました。

インドネシアでは、こうやってごみを集めて集積所に持っていく、ということすら、できていないのが普通です。

そして、集積所と言っても行政がごみを定期的に取りに来てくれるわけではないのです。

地区長さんは、自分の担当の地区で、子供たちを誘ってこういった環境活動を2か月前から始めました。

週に2回くらい、住民からごみを集めているそうです。この活動のために各家から1,000ルピア/週もらっているとのことでした。

それは10円にも満たないお金。袋を買うお金のため、と言っていました。

たくさんの子供たちが、楽しそうに参加していました。

でも、よく見ていると、女の子が目立ちます。男の子はどこに?

いました。遊んでいます。

ごみを運ぶ、お手製の乗り物の周りに集まっています。

荷台には、集めたごみが乗っています。

荷台が動き出すと、男の子たちが追いかけます。

なにはともあれ、ごみが片付けられてきれいになりました。

子供たちの活動は、まだまだ続いています。

7月の後半に、大学生のお客さんがひとりロンボクにやってくるのですが、その時にこの村の活動を見学してもらうことを計画しています。

外からのお客さんに評価されることが、彼らの励みになればよいなと思います。

(山)

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