9月の上旬に、バリ島でロンボクの若者向けのスタディツアーを実施しました。
目的地は、3つ。デンパサール、スウン・カウのマングローブ林と、ウブドにあるリサイクルセンター、それからプングリプラン村という観光村です。
このブログでは、ひとまずマングローブ林とリサイクルセンターについて報告します。
スタディツアーに先立って、若者たちにゆいツールのブログラムの使い方を紹介しました。
若者たち(ドゥルカディチームのメンバー)は、先月からロンボクのとある幼稚園で教育活動をスタートさせたところなので、そこでも使ってほしいと思い実施しました。
大事なことは、子供たちが自分で考えること。正しいことを一方的に教えることではない、と伝えます。
「オーガニックのゴミ(日本では燃えるゴミに分類)」と「オーガニックではないゴミ(プラスチックやガラスや鉄など)」を、ゴミのカードを使って分別します。
その後、日本からの大学生を空港に迎えに行って、スタディツアーが始まりました。
夕方、マングローブ林を歩いて見学します。
翌朝、今度は森林環境省管轄の「気候変動と森林火災対策センター」のスタッフにマングローブ林の生態等について説明してもらいました。
そこで初めて知ったこと。「マングローブという名前の植物はない、ということ」「マングローブの木は、普通の木の何倍もの二酸化炭素を固定する」「マングローブ林があることで、周辺の村の井戸の水の塩分が少なくなる(飲めるようになる)」「マングローブ林は多くの生き物を育む」などなど。
葉っぱの形の違い、根っこの形の違い、実の形の違い、一種類で森林を形成するか何種類かが集まらないと森林を形成できないかなどの違い、などについても学びました。
ロンボクでは、マングローブ林があっても、マングローブ林について学ぶ場所がないため、その効用や機能の重要性を村人は知りません。
施設の外には、こんな看板がありました。
「気候変動と森林火災対策センター」の名前と活動の写真と共に「私たちの地球を守りましょう!」と書いてあります。
次の目的地は、日本人に人気のウブドにあるリサイクルセンターです。
6月に行ったときは、できたばかりでまだ運用が始まっていませんでしたが、今回行ってみるとコンポストが移されていました。
私たちは、ごみに関するビデオを見せてもらったり、施設長のスパルディさん始めスタッフのみなさんとディスカッションをしたりしました。
スパルディさんの「ごみではない。資源なんだ」という言葉が印象的でした。
2012年から始まった小さな活動が、今やジャカルタの中央政府から立派なリサイクルセンターを作ってもらえるほどに成長しました。
私たちが今ロンボクで行っている活動も、いつか大きく実を結んだらいいな、と思います。
(山)
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