ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

海洋プラスチックごみについて考える

2019年10月06日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

近年、海のプラスチックごみ問題が、地球温暖化と同じくらい、一般の人たちに認知されてきたな、と感じています。

海洋プラスチックごみについてインターネットで検索すると、様々な記事を読むことができます。

私のオススメはこちら。

海洋プラスチック問題について(WWFジャパン)

プラスチックの海(プラなし生活)

「既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トン(重さにして、ジャンボジェット機5万機相当)が、新たに流入していると推定されています。」(WWFジャパン)という記事を読むと、ちっぽけな自分にできることは何もないのではないか、と絶望したくなります。

そして、ちっぽけなNPOにできることも。

(インドネシア・ロンボク島、スコトンの海のごみ)

実際、NPOの活動のために、海のプラスチックごみを減らす目的で企画したいくつかの活動に助成金は通らず、今年度はずいぶん少ない予算で活動をしています。

ゆいツールは来年度に向けて、合計4つの助成金申請をする予定です。(ひとつは申請済み)4つ欲しいのではなく、ひとつでも通ることを祈って申請します。

さて、海洋プラスチックごみ問題に戻りますが、私たちの体内にはすでに微少のプラスチックが取り込まれているようです。

それがどんな影響を及ぼすのか、今のところよくわかっていません。

海洋を漂っていたプラスチックが粉々になり、貝や魚に取り込まれて人間が口にした場合は、有害な化学物質が体内に取り込まれる恐れがあります。

私たち人間は、自分たちで開発したものによって、生存を脅かされるようになっていくのかもしれません。

オススメの本

・プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する(NHK出版)(チャールズ・モア、カッサンドラ・フィリップス著、海輪由香子訳)

・海ゴミー拡大する地球環境汚染(中公新書)小島あずさ、眞淳平著

・「海はゴミ箱じゃない!」(岩波ジュニア新書)眞淳平著

地球温暖化問題と一緒で、問題があまりに大き過ぎるため、「そのことについては、とりあえずなかったことにしよう(自分の関わる問題として認識するのはやめよう)」「自分が生きているうちにどうにかするのは無理だから、放っておこう」と考える人が多いのも現実です。

でも、この地球に人間だけが住んでいるわけではありません。人間の活動によって住処を追われた野生動物、プラスチックごみが漂う海で生きている海洋動物、人間によって飼育されて食用にされている多くの動物たちなどがいます。それらの動物たちは、人間に運命を握られています。

問題を引き起こしているのが人間ならば、放ったらかしているのも人間です。

便利かもしれないと開発されたプラスチック。便利だからといって大量に生産されているプラスチック製品。

それらが売られ、輸出され、消費され、捨てられ、人間の体の中にまで入っている現実。

作る人、使う人、売る人、捨てる人、みんなに責任があるのではないでしょうか?

(山)

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