ロンボク島の中部にある、バトゥ・ジャンキ村(Desa Batu Jangkih)の女性たちに向けて「コンポストづくり」と「ごみを活用したクラフトづくり」を実施しました!
バトゥ・ジャンキ村はやや乾燥した地域で、1年に1度しかお米が獲れないため(ほかの地域は2度3度収穫できる)、収入を補うため村の男性の多くはマレーシアのアブラヤシ農園へ出稼ぎへ出ています。
今は雨季なので、田んぼに稲が育ってこんな風景が見られました。
村に残っている女性たちは威勢がよく、伝統のお菓子作り、機織り、レンガ作りなどのグループを作って収入を増やそうと努力しています。
今回は2日かけて、この村で講習会を実施しました。
1日目は、まずゆいツールが開発したプログラムを体験してもらいました。
↓ ロンボクのごみの写真を見せると「よくある風景」とみんな口々に言います。
土に埋めたら分解されるのがオーガニックごみ、ということを伝えてごみカードを2つのゴミ捨て場に捨てるワークをしました。
普段ごみを分別して捨てる癖のない村人たちは、オーガニックごみ(日本での燃えるごみ)とオーガニックではないごみ(プラスチックやガラスなどの燃えないゴミ)を分けるのもスムーズにいきません。
オーガニックごみは、紙や陶器などを除いてコンポストに入れれば肥料になる、ということも伝えました。
↑ ロンボクの海は、もうこんなにごみだらけ、と写真を見せて説明します。
プログラム体験後は、本物のコンポストづくりをしました。講師は、NTBマンディリごみ銀行のアイシャさん(Mbak Aisyah)。
コンポストは、もみ殻とぬかを混ぜたものに、チャイラン(発酵液)2種類をかけてかきまぜて3日すると使えるようになります。
チャイランはインドネシアの村などでも簡単に手に入る材料で作れます。この方法は「高倉式コンポスト」と言って、日本人の高倉さんが考案しました。
2日目は、12月にアナック・バンサでも行ったごみを活用したクラフトづくりを実施しました。講師は同じくアイシャさん。
クラフトづくりをすぐに行えるパケットを20個用意していったのですが、次々と村の女性が訪れてあっというまになくなってしまいました。遅れてきた人たちは、すでに参加していた人の材料をしっけいしながらクラフトづくりを学びました。
コーヒー(一人分の甘いコーヒー)の空き袋が、こんなものに姿を変えるなんて、と見本の製品を見せるとみんなびっくりしていました。
村の女性が持ってきたお菓子の空き袋がかわいくて、アイシャさんは「私買うわ」と言ってさっそくお買い上げ。
そんなごみが売れるなんて、持ってきた女性もびっくりです。
ゆいツールは3月にまた現地を訪れて、講習会の成果を確認しようと思います。
果たしてコンポストをやっている人はどれくらいいるのか。クラフトづくりを続けている人はどれくらいか。
村人を支援しているNGOのエリックさんに(Pak Erik)は、また成果を見に来ることを伝えました。
↓ 村の女性たちと
実は、バトゥ・ジャンキ村を訪れるのはこれで3度目でした。継続して訪れること。何度も顔を見せること。村人が変わっていくかどうか、村がきれいになっていくかどうか、長い目で見ていこうと思っています。
(山)
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