サステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)という言葉を、聞いたことはありますか?
Apa itu Pariwisata Berkelanjutan?
Yui-Tool akan membuat workshop untuk belajar tentang pariwisata berkelanjutan kepada pemuda-pemudi di desa yang sudah ada wisata mangrove.
実は今年度、ゆいツールは、マングローブ林環境教育プログラムを開発する他に、マングローブ林での持続可能な観光開発についても予算がついたので、準備を進めています。
村での環境教育活動の他に、村の若者向けに「マングローブ林の観光をサステイナブルにするとはどういうことか?」を考えてもらいたいと思っています。
インドシアの観光地では(普通の村でも)、たいてい若者による「観光チーム(POKDARWIS:Kelompok Sadar Wisata)」のようなものがあります。
日本で言う、青年団のようなものだと私は理解しています。
私が見てきた限りたいてい形だけのもので、観光に関して主体的役割を担うというよりも、若者たちをひとつのグループにまとめておいて、村で必要が生じたときに何か役割を与える、くらいのものかな、と感じています。
ただ、場所によっては、きちんとした活動を行っていたり、やる気のある若者ががんばっていたりするのかもしれません。
さて、今年度ゆいツールはマングローブ観光がある2つの村(地域)で、ワークショップを行おうと考えています。
ワークショップに先立ち、マングローブ観光について沖縄のふたつの事例を村の若者たちに紹介するつもりです。
どちらの場所(沖縄)も、エコツーリズムのエの字もなかったところから、地元の人たちが村おこしをしようとあれやこれや試行錯誤して、外から来た人も協力して、新しいツーリズムを開発していった場所です。その過程を紹介したいと思っています。
私が伝えたいのは、今成功している場所も、最初はゼロだった、ということです。
沖縄で実際にマングローブカヌーを体験して、その様子をビデオに撮って、日本の上質なプログラムの紹介をしようと思っています。
単純にロンボクの彼らが日本の真似をするように、ではありません。
カヌーに乗る前にどんな説明があるのか。ライフジャケットは着ているか。カヌーを漕いでマングローブ林まで行って、ガイドは何を説明しているのか。
真似をするのではなく、学んで欲しいのです。
インドネシアのバリ島やロンボク島のマングローブ林で、カヌーやボートの貸し出しがあったとしても(川遊びのラフティングもしかり)、自然環境を説明するガイドはいません。
アクティビティだけの提供です。
自然の中で遊ぶときに、周りの環境について何も説明がない、と言うことが、私には信じられません。
さて、ワークショップのためのプレゼン資料(ゆくゆくはビデオにする予定)を作成中なのですが、週一のミーティングでボランティアの若者たちを相手に、作った資料を使って反応を確認していて、次は実際にディスカッションをしてみる予定です。
(2021年7月22日のミーティング)
(ワークショップのためのプレゼン資料の一部)
これらの資料も、私が日本語で作ったものを自分でインドネシア語にしてみて、それではおかしいので、ボランティアのパティとティウィと打ち合わせをして、よりインドネシア人がなじむ言葉に直しています。
ティウィには、村でのワークショップの際のファシリテーターをやってもらおうと思っています。
(何しろ、私はまだロンボク島には行けなさそうなので)
複数のボランティアが協力してくれて、ゆいツールの活動は成り立っています。
ボランティア、とは言っていますが、活動の際には報酬を支払います(一日1,500円程度ですが)。貧しい国で、余裕がない中、ソーシャル活動に尽力する若者たちを、少しでもサポートしたいからです。(そのための予算を確保しています)
日本では、サステイナブルな社会を作ろうとしている人たち(主にNPO/NGOの人たち)が、一番サステイナブルでない生活をしている、という現実があります。つまり、収入が多くないので生活に苦しんでいる、という意味で。
欧米では、ソーシャル活動を行う団体に、気前よく寄付をする資産家や企業・一般人がたくさんいるのですが、残念ながら日本では、ソーシャル活動を行う団体についての信用度がとても低いため、そういった寄付は多くは集まらず、NPO/NGO団体のスタッフの給料は多くありません。
でも、そんな社会を変えていきたい。どんな仕事でも、働いた分の報酬をきちんと得られるようにして、余裕のある人は他の団体へ寄付をする、サポーターになる、そしてその団体が活動することで社会がよりよくなっていく。そういう社会を作っていきたい、と私は思います。
話がそれましたが、今回は観光を持続可能にする、というのがテーマです。
従来の、観光地を整備して人を呼んでものを売って豊かになろう、というやり方に対して、「それって、ずっと続けられる?」という問いが投げかけられます。または「それって、地元の人のためになってる?」という問いが。
あるいは、(ほぼ)何もないところから、マングローブ林観光を開発・発展させていくために、必要なものはなに?失敗例は?どうやったらうまくいくと思う?
質問を用意して、若者たちに考えてもらう。やる気のある若者を見つけて、次のアクションをいっしょに作っていく。
そのプロセスが、ESD(持続可能な開発のための教育)です。ゆいツールは、ESDを実践するNPOです。
(山)
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