☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「5月4日 京橋の涯 松田屋と申所へ」

2020-05-04 16:07:29 | 『都見物日記』

 さてさて今日も朝から雨模様。ちょこっと買い物したり、お客様があったりの一日。

 

『都見物日記』(四)‥‥ ④

 五・四 今日雨。六時過におき、早目に轟殿と買物に出て 傘、下駄取入、帰てより朝飯たべる也。九時過に 西田の有川さんと申 銀行へ出る方お出(イデ)、暫く談しお帰り之事。十一時頃おかか様轟どの風呂にお出、私留守也。

 程なく十二時過には又三人づれちんちん見物にいで候。途中にて きぬ糸、しつけ糸、羽織紐 買入れ、夫から京橋の涯(キワ)   松田屋と申所へより 昼飯たべ、上(カン)酒二瓶のみ、此茶屋は大きな茶屋にてきれいなり。近所にみす屋 針有之、夫も少々買入、ちんちんの買入代が壱円六十五銭にて候。

 五時過に内に帰り茶など飲み居り候得ば 永岩直次郎さんのお出、今日 てがみ差上げ候えば 迎に喜んでお出でになり お互にうれ敷、今日は品川に貝ほい(※傍点有り鹿児島弁で「けほい」)に子供達と行きましたが 遅くて余り出なかった との事。久々に候えば何よりお話申様もなきとの事。 ゆるゆるとめそばの馳走致し 十時前にお帰りの事。 夫より轟どのが芝居の筋書 読み聞かせ面白く、十一時過にいね候也。

 

 朝ごはんの前にちょこっと傘や下駄など買い物して、昼過ぎには三人で絹糸やしつけ糸、羽織紐などを買ってるのって、ちょっといい感じです。お客様もちらほらありつつも、少しゆっくりできたようですね 

 今日の登場人物は、西田の有川さん(西田は鹿児島城下から伸びる街道沿いの地域名)と、永岩直次郎さんでした 

 お昼ご飯で行った「京橋の涯」って、どのあたりなんだろうな?

 

コメント
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