東京を離れる日がやって来ました。5月1日に東京入りして18日目です。
『都見物日記』(七)‥‥ ③
五・一八 今日は天気也。五時前起き早く飯たべ、今日は帰りのつもりにて東京新橋より汽車にのる、八時也。 久良殿、永岩さん、薩摩屋の喜太郎、停車場まで見送に参られ候。 品川、大森、六合川、川崎、鶴見、神奈川、横浜までまたたく内に着、蓬莱屋という宿屋に着き九時二十分頃也。
茶、煙草のみ 茶菓子はせんべの事。此所にて ひる飯十二時頃にはたべ、今日は船も神戸行はこれなしと申し、皆々も又ゆるゆるといたす事に候。 神奈川にくる頃より雨少々降り なおなお日長き事也。 三人とも昼寝など致候。七時ごろに早や食、ちんと酒のみ、程なくやすみ候。
薩摩屋の人、「喜太郎さん」って名前だったようですね。
せっかく午前中に横浜まで着いたというのに、この日は神戸行が無くて時間を持て余してる様子が目に浮かびます