☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
☆記事・写真などの複写・転載はご遠慮ください

「5月23日 今日は三人で大坂見物」

2020-05-23 18:01:49 | 『都見物日記』

 宿屋増元に3泊、早くも大坂は4日目です。

 

『都見物日記』(八)‥‥ ①

 五・二三 今日天気よし。六時起き 茶のみ 七時過めしたべ、和田すみ同道の四人は今日出発、兵庫へ出掛けるとの事。鹿児島へ遣わしの文も頼み候私等三人は今日大坂の見物致し候。 途中にて三味乃糸取入れ、難波より汽車にのり、天下茶屋と申所にてとめ、又 住吉にても とめ堺にて停車場よりおいり堺の浜を見物致し これもよき景色、いろいろ茶屋あり。

 程なく車より住吉様まで参り候、此橋涯の住吉茶屋に一寸たちより、住吉様お神楽の所に参り付候。まえの店は麦がら細工と土人形有り、此所の茶屋にてちんと飯たべ、ここより車にのり 阿倍野の神社の前を通り、太閤秀吉の戦いの天下茶屋を通り、天王寺に行き候。 此寺は古びたる寺にて随分奇麗には有り、こは聖徳太子様の安座まします所にて、右の内に聖徳太子様十六歳の時に御像を刻み、外にだんだん刻みたる仏様入らせられ候。 又 上の少し坂あがりて行きし所に 御むそふ御うけの仏様入らせられ、其所にて薬茶戴き直(ジキ)ついで飲み候。 聖徳太子様の御門に大きなる石亀の口より水出でて、其所には何かお願にや 附木(ツケギ)のような物に字を書き、それが皆其池につけ 何とか申 祈願いたす人だんだん有り、私共は只見て通り候。池には亀 沢山おれり。

 それより矢張り車にて大坂城の下迄のり、ここにて車よりおいり、ちんちん歩みて帰りつき候。夕暮は飯、酒二瓶ばかり飲み、今晩は早目にいね候 

 

 

 和田すみ殿一行は宿を発ち、兵庫へ出かけ、一足先に鹿児島へ向かわれるのでしょう。

 イサさん達三人は大坂見物。ちょうどひと月前にも大坂で過ごしていましたね。

「4月22日 大坂の宿屋・増元泊、西村時彦様と道頓堀の芝居見物へ」

「4月23日 三原氏御母様と源水楼茶屋へ」

 明日も天気が良いといいですね

 

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『都見物日記』〜ここまでの流れ

2020-05-23 16:37:59 | 都見物日記 / タイトル一覧

第八章に入る前に、大まかな流れを自分なりにメモしたものを画像にしました。

 10年以上前にどうにか読み込んでみたものの、宿屋の名前、登場人物の名前、それにどこを訪ね、何をしたかの記録を付けておこうと、書き付けていたのでした。(画像は読みにくいと思いますが、、、

 以下の通り、 '20. 6.13 に文字入力してみました。

  

M. 23  4. 17  pm2時前出港(豊瑞丸)

    4. 18  終日 船内

      19  雨。霧。昼食後豊瑞丸を4時ごろ降りて、夕方陸に上がり、讃州 多度津へ上陸

      総勢26名、汽車にて金比羅様へ(夜10時ごろまで)

      帰りに大茶屋「虎屋」で食事

      夜10時頃、車で浜近くまで、それから舟で豊瑞丸を目差すも、霧で何も見えず、

      小舟にて26名して、夜を明かす

   4. 20  天気よし. 朝霧にて何も分からず 昼寝.  夜沖に船をみつけた、と皆騒ぎ立ち賑やかに

      ほかに大勢がのりこみ、夜中0時頃までせわしく、1時頃寝入る

    4. 21  午後、淡路島を眺め、兵庫港入り

        宿屋「薩摩屋」 ※ 名越家と川上方へ文を書き送る

        神戸楠公社参詣

神戸 薩摩屋 泊

   4. 22  10時前、汽車に乗り 11時過ぎには大坂の「増元」宿屋へ着く いささんは宿屋で留守番

      姑さんと轟さんが戻り、昼過ぎより大坂市中見物に

                 夜は道頓堀へ芝居見物

大阪 増元2泊(〜23日)

  4. 23  雨。昼は「増元」にて。夜は三原氏お母様と4人で「源水楼茶屋」へ。

  4. 24  9時すぎより雨。 2時過ぎに車で梅田停車場へ。

               汽車で西京(京都)へ。4時着。 宿:三条小橋「亀屋」

京都 三条小橋 亀屋3泊   (〜26日まで京都泊)

  4. 27  午前中は嵐山、天竜寺、西本願寺、東本願寺 見物

      京都停車場より、5時頃汽車に乗り、柘植(つげ)に夜8時着

柘植 亀屋 泊

  4.28  柘植(つげ)より、車にて「かぶと村」経由「むくえ」まで

     「むくえ」で昼食、馬車に乗り換え「津」でまた馬車を乗り換え「櫛田」まで。 宿:「紅葉屋」

櫛田 紅葉屋 泊

  4.29  伊勢参詣 伊勢山田「北村屋」へ

      9時前には着き、11時に昼食をとり、案内人頼み お伊勢様御参詣

伊勢山田 北村屋 泊

  4.30  「北村屋」を出発 かみやしろの港より小舟にて小蒸汽へ乗り、

         はし船にて川登り、豊橋の宿屋「壺屋」へ着いたのが4時頃

豊橋 壺屋1泊

  5. 1    (30日の)夜中2:50には「壺屋」を出立。車で豊橋の停車場まで。3時過ぎに汽車に乗る。

         

 次ページ(画像)の一番上↓に「5/23以降のが '08. 3. 30 に出てきた。」と書いてありました。

一時所在不明だった次のページ「第八章」が後から見つかったのものです。

(この件、2008.4.10の『いささん、51歳』に書いていました 

 

   5. 1   夜中3時過ぎに汽車に乗り(豊橋から)東京入り 夜まで終日汽車

     高輪御殿山、下手をとおり、品川を片脇に見つつ、新橋停車場でおり、

      新橋の「松元屋」へ宿をとる

新橋 松元屋 泊

   5.  2   朝8時前には 京橋区加賀町十七番地「和田(いく)宿」に宿替え

      麻布永坂島津氏 お染様のところへ 3人で連れ立ち参り上げ、

      帰りには愛宕山、芝増上寺見物

京橋加賀町 和田屋

   5.  3   雨降り お染様と芝居見物(朝8時過ぎより)歌舞伎座へ。市川団十郎「道成寺」他

    〈終日雨に うんざりのご様子〉※この後、7日まで雨降り。

   5.  4(雨) 〜 5. 7   買い物や、上野博覧会見物。また、宿を訪ねる方々もあり、話し、飲食して過ごす

   5.  8(晴れ)馬車で上野の博覧会他。九段坂の招魂社祭日にて参詣や、美術館見物も

   5.  9(晴れ)〜 5. 12     5. 11には上州日光山へ向かう

               上野 → 宇都宮 → 日光 宿:日光「神山」

   5. 13(少々雨降り)久しぶりにゆっくりする。日中、雨が強く降ったが、夕方には上がる

   5. 14(晴れ) 富士を見に参るつもりが、曇りのためにとりやめ。向島辺りへ。

        「堀切のしょうぶ」を見に行く

   5. 15(〃)〜 5.17(晴れ)

   5. 18(晴れのち雨)東京を離れる。8時 新橋より → 横浜まで 宿「蓬来屋」に9:20に着くも、

横浜 蓬来屋 泊              神戸行きの船が無く、横浜「蓬来屋」泊まり

   5. 19(雨ふり) 11時には浜へでかけ、小舟で新潟丸へ乗り込む(神戸まで船中泊)

   5. 20(晴れ) 夕方には神戸へ着き、車で三宮まで。8時の汽車が出たあとで、

        10時前の汽車で大坂梅田まで。11時過ぎには着き、以前の宿「増元」へ。

大坂 増元 泊

   5. 21、22   大坂泊

 

 以上、 '20. 6.13  上記の通り、文字入力してみました。

5月21日以降は、日付の本文をご笑覧くださいませ。

 「5月21日 和田すみ殿と再会、 三原氏母様とも久々にお目にかかり上げ」

 「5月22日 昼間はお買物、夜は西村時彦さん方へ」

 ◇ 都見物日記 ◇ 第八章 (5/23〜5/29)

  

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