今日から第七章ですが、前章十六日の続きで、佐土原島津氏お染様に続き、佐原芳殿がお土産を携えて京橋区加賀町の和田いく宿屋へ参られて‥‥‥
『都見物日記』(七)‥‥ ①
五・一六(つづき) 夕方迄はなし 母どのは早くくれぐれに帰られ候。芳殿はゆるゆるとはなし居り候ところ 大村の方お出の事にて又少しひま取り、又どうどう(同道))にて芳村お仙どの方へ、途中は皆々てなみ(←※傍点有り) 此方三人、芳と四人連(ヅレ)にて尋ね行き、又これも大喜びの事。 煙草、玉子箱、この二品遣わし お筆殿へお逢申上たることうれ敷との事。 いろいろ馳走に相成り 又かとおみや品くれられ候て、十時頃には内に帰り候得ば、思い掛けなく久良どの此所の宿へ参られ お互只々大喜び申し、夫から茶飲み菓子などたべ 久々に珍らしく話致し、三人とも喜びで話し也。 今晩は四人とも此座にいね ゆるゆるとはなし候
(久良氏は筆者(※=川上いさ)の令息)
「母どのは早くくれぐれに帰られ」とあるのがよくわかりません。。川上の母様の事だと思うのですが‥‥。
また、「大村の方」がどなただかわかりません。。以前出てきた?いや、出てきませんが、長崎の大村の人?
芳村お仙どのが「煙草、玉子箱、この二品遣わし お筆殿へお逢申上たることうれ敷」とおっしゃったという事だと思うのですが、お筆どの(イサの妹で、轟の次姉)にお逢い申し上げるのは、お仙殿?(この辺り読みこなせない〜〜)
「久良どの」はイサさんの長男で、曽祖父・轟の甥。
久々に会って大喜び、ということは、鹿児島から出て暮らしていたという事でしょうか?
事情がわからないので、ここはそのまま受け止めます。
ともあれ、大喜びの様子、こちらにも伝わってきますね