野口悠紀雄氏の「未曾有の経済危機克服の処方箋」を読みました。前著「世界経済危機日本の罪と罰」の続編ということで、前著が経済危機の分析に重点があったのに対し、今後への提案が多くなっています→タイトル見ればわかりますよね。。
自分が特に印象に残ったことは二つ。
輸出型の製造業の立ち直りにかなり時間がかかること、産業構造の転換を図らないと日本は今後自律的な成長が難しいこと。
経済がグローバル化していますから自律的は古い? でもやはり外需頼りにならないで、国内でまだ開拓すべき分野があるなら、そこを伸ばしていくことが重要だと思います。その時には日本中どこも物があふれてますんで、ちょっとした改良で新しいものを買わせるという発想ではなくて、消費者が困っている分野を十分に調べてそこに入るべきと思います。
これから高齢化がますます進んで行く中で年取ったらどうなると不安を抱えている人がいるし、子どもを欲しくてもいろんな障害があって持てない人がいるのだから、それを解決するものを提供する産業に可能性があると思います。
とにかく嵐が去るのを待つのではなく、与えられる傘に頼る(嵐に傘は役に立たない?)のではなく、行動しなくてはいけないですね。
自分はどうするか・・・とにかく共感していただける方、何かしないといけないと思った方、既にやっている方と話がしたいですね~。そして聞くだけでなく、聞いて行動に移せることはすぐ移す。出来るかなあ~
ところで、本の第7章には自己投資のことが書かれています。そこには主に自衛のためになんらか他人との差別化を図るものとして、資格取得など自己投資が必要だということが書かれています。
しかし、そうでなくても不断の勉強が今後ますます必要になるだろうと思います。各自がある程度得意分野を作って、それプラス議論が理解できるくらい周辺領域の知識を持って。。各自の得意分野を持ち寄って、他人の優れた見識は取り入れて日本の問題を解決していく。
提案できない人、理解できない人は議論に加われなくなるから、いやでも勉強する=情報を集めて自分なりに考える。
・・・そんなことどこかでやっていないかなあ? できないかなあ~?
活かせるものは活かさなくてはもったいない。優れた方の考え方を共有したり、いい考えでも一人では実現が難しいものを多数が集まることで可能になる。そんな場ができないかなあ~、作れないかなあ~