何やらソーシャル・ビジネス流行りのようです。
過去、行政は呼び名を変えて事業活動を定義づけてきました。
地域ビジネス、NPO、そしてソーシャル・ビジネス。
果たしで事業をしている人にその違いの意味があったのか?
地域の問題を解決するのが、地域ビジネス?
営利を目的としないものが、事業内容に関わらずNPO??
社会問題を解決しながら、営利も目的とするソーシャル・ビジネス???
資本主義が貫徹する欧米的発想において、株主のために利益を追求することを目的とするのではなく、社会的な問題解決のため、多少利益は犠牲にしても許されるというのが、ソーシャル・ビジネスという理解は間違っているのでしょうか?
ソーシャル・ビジネスは大資本の収奪のターゲットとなっている発展途上の国で、志あるものが地域のために立ち上がったものと考えては間違いでしょうか?
利幅が少ないために大企業が手をつけない領域について、ソーシャル・ビジネスが参入していく・・ソーシャル・ビジネスがなければ、地域が貧しいまま、だからソーシャル・ビジネスに取り組むという構図ではないのでしょうか?
ムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行がまさにそれではないかと思います。
ところで日本。もともと株主のためというよりは、お客様や従業員を大事にする経営をしてきた企業が大勢。お客様が喜ぶ顔を見る為なら、利益がトントンでも構わないと考える個人事業主も多く、そんな事業主が地域の問題(=お客様の困った)を解決している。まさにソーシャル・ビジネスでは?
盛り上がっているところにこんなことをいうと変人みたいですが・・・事業の細かいカテゴリー分けをして、他の事業との区別にこだわっているより、その事業の充実に力を入れるべきだとおもいます。
国がお金をつけて取り組んでいるから、国からの資金は引出やすいかもしれませんが、企業が生み出す財・サービスで消費者が不足するものを充足しているのであり、利益率より顧客満足度を重視する日本の中小企業の事業活動はそもそも社会貢献じゃないかと思います。・・くどいですね。
利益を出せない企業が自社をソーシャル・ビジネスと位置づけ免罪符にしてしまう。
あるいはソーシャル・ビジネスと名前がつかないと社会貢献をしていないような発想をしてしまう。・・・普通の企業だって十分に社会貢献をしている。
日本では、本来の定義の「社会問題の解決のために立ち上げた企業」とはちょっと違う企業がソーシャル・ビジネスの活動に熱心に取り組んでいる?
ここまで言うと言い過ぎですが、セミナーなどが全国各地で開催され、官制の盛り上がりが作られているようで自分は「?」がたくさんついてしまうのです。
・・・おそらく理解不足なのでしょう。。。