本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

このところの読書傾向 ~魂を抜かれる感がある村上春樹の本

2011-01-14 22:52:41 | 本・雑誌、読書
先週から今週始めにかけて、治りにくい風邪にかかり、だらだらしました。

おとなしくしていればそれなりにしのげたので、本を読んだり、パソコンを触ったり、日頃できない机周りの資料の整理をしてちょっと気分が変わり、このまま仕事に復帰しないで小説や古典、歴史物など読書三昧で暮らしたいと若干社会との関わりがいやだ状態に陥りました。

幸いそんな生活ができるほど資力がなく、無事に職に復帰していますが、

昨日本屋に行ってびっくり。具合が悪かった時に読みたいと思っていた小説にまったく興味がわかない・・

新書やビジネス系の本棚の方にワクワク感を感じるいつもの自分に戻っていました。

それでも・・年甲斐もなく買った「日経ビジネスアソシエ0118/0201合併号」の「大人の教養2011」記事の中で紹介されていた村上春樹さんの本を買ってみました。

世間様がすごく興奮するものはちょっと避けるタイプですので、いままで村上春樹さんの本をほとんど読んでなかったのですが、
市川真人さんという方が記事の中で入門者のスタートとして挙げておられた「羊をめぐる冒険」を読み始めました。

感想を一言でいうと魂を抜かれた感じ。
文章はゴテゴテ細工した単語をそこらじゅうにベタベタと貼りつけたようにギンギラに飾られている。
でも全体から受ける感じはマンションのモデルルーム。
おしゃれで整然、無機質。

すらすらと先に進めて止められない・・・

みんなこんな感じなのかなあ~。
海外でも人気があるそうですが、この日本語がどう外国語に換っているんだろう?

作品も不思議。
これに魅かれて読んでいる人たちがどう魅かれているか、そこが気になってしまう・・これも不思議。

とりつかれてるような気がします・・ハマっているとは違う感覚・・

これは比較的初期の作品のようですから、ファンはこの作家の作品全体をどう読んでいるのかなあ・・やはり読者まで気になる。


コメント
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