衝撃的とまでは言えないけれど、気になってしまうタイトルなんで、やはり気になって読んでみました。
本掲載のプロフィールでは山岸さんは、社会心理学者で認知科学、心理学、社会学、経済学などの側面から研究をされている方。
メアリーさん(ブリントンさんと言うべき?)は、ハーバード大の社会学部長、ライシャワー日本研究所教授で、主な研究テーマは、ジェンダーの不平等、労働市場、教育、日本社会。(書きぶりが違いますが、本がこうなっているんで・・)。
その二人が対談されたものをまとめたものですが、本の中でもありましたが、「現代の日本が直面している問題について、研究論文や専門書で議論するだけでなく、学者以外の一般の方々にも理解していただきたい・・・」趣旨から作られていまして、読者としては社会学者の方がご自身の研究をわかりやすく話した、あくまで教養の本として読む性質と理解した方がよいようです。
私が好きな「書かれたキーワードが自分の課題にシンクロしてブワーとイメージが膨らむ(簡単に言えば「発想のヒントをもらう」かな・・)」(私にとっての)実用本ではありませんでした。
そうはいいながら、「第6章 なぜ日本人は子どもを産まないのか?」と「第7章 グローバル化の意味」では、気になるフレーズがたくさんありました。
対談形式のせいか、本全体で何を言いたいかという一貫したものがなく、私は、章によって感じる面白さが違っていて、前半部分はあまり興味がわかなくて投げ出そうかなと思ったのですが、後半は電車降りるの忘れそうになるくらい没頭できるところもあって、内容を一口で説明するのが難しい本でした。
内容を総括してしまうとまったく意味がなくなる本、書かれているものを書かれているままに楽しむ本なのでしょうね。
しかし、本のタイトルと章の終りについているまとめのページはちょっと違うなという感じをうけました。
本来届くべき対象と違う人が買っちゃうんじゃないかなあ・・
どちらかというと悪口みたいになっているので、私が気になったところを
「「コミュニケーションが大切だと日本人はよく言いますが、日本人のいうコミュニケーションは、「感情」に重きをおきすぎているんじゃないでしょうか。いわゆる「心を通わせる」ことがコミュニケーションなんだ、と。しかし、もう一つ必要なのは、自分の意図や能力を相手にちゃんと伝えるためのコミュニケーション「スキル」です。」
「穏やかな喜びである「幸せ」と、強烈な喜びである「悦び」とは違う種類の感情で、人間は現在の悦びにつきうごかされて、幸せとは逆の方向の行動をとってしまいがちということ。」
ここはもう少し説明があって、「「悦び」は特定の行動の結果に伴う感情で、「幸せ」は状態についての感情だとも言える。」
「「幸せ」を感じるのは、家族や親しい友人たちと温かい関係で結びついていると感じるとき」
「幸せを感じるためには、競争に勝つ必要はない。家族や親しい仲間の関係で助け合う関係を作ればいい。」
で、最近の傾向として「幸せ」を大切にすればいいという考え方が出てきていると。でもそんなことできるの?っていうのもお二人の考え方のようです。
結論は・・もちろん・・「わからない」になってます。
本掲載のプロフィールでは山岸さんは、社会心理学者で認知科学、心理学、社会学、経済学などの側面から研究をされている方。
メアリーさん(ブリントンさんと言うべき?)は、ハーバード大の社会学部長、ライシャワー日本研究所教授で、主な研究テーマは、ジェンダーの不平等、労働市場、教育、日本社会。(書きぶりが違いますが、本がこうなっているんで・・)。
その二人が対談されたものをまとめたものですが、本の中でもありましたが、「現代の日本が直面している問題について、研究論文や専門書で議論するだけでなく、学者以外の一般の方々にも理解していただきたい・・・」趣旨から作られていまして、読者としては社会学者の方がご自身の研究をわかりやすく話した、あくまで教養の本として読む性質と理解した方がよいようです。
私が好きな「書かれたキーワードが自分の課題にシンクロしてブワーとイメージが膨らむ(簡単に言えば「発想のヒントをもらう」かな・・)」(私にとっての)実用本ではありませんでした。
そうはいいながら、「第6章 なぜ日本人は子どもを産まないのか?」と「第7章 グローバル化の意味」では、気になるフレーズがたくさんありました。
対談形式のせいか、本全体で何を言いたいかという一貫したものがなく、私は、章によって感じる面白さが違っていて、前半部分はあまり興味がわかなくて投げ出そうかなと思ったのですが、後半は電車降りるの忘れそうになるくらい没頭できるところもあって、内容を一口で説明するのが難しい本でした。
内容を総括してしまうとまったく意味がなくなる本、書かれているものを書かれているままに楽しむ本なのでしょうね。
しかし、本のタイトルと章の終りについているまとめのページはちょっと違うなという感じをうけました。
本来届くべき対象と違う人が買っちゃうんじゃないかなあ・・
どちらかというと悪口みたいになっているので、私が気になったところを
「「コミュニケーションが大切だと日本人はよく言いますが、日本人のいうコミュニケーションは、「感情」に重きをおきすぎているんじゃないでしょうか。いわゆる「心を通わせる」ことがコミュニケーションなんだ、と。しかし、もう一つ必要なのは、自分の意図や能力を相手にちゃんと伝えるためのコミュニケーション「スキル」です。」
「穏やかな喜びである「幸せ」と、強烈な喜びである「悦び」とは違う種類の感情で、人間は現在の悦びにつきうごかされて、幸せとは逆の方向の行動をとってしまいがちということ。」
ここはもう少し説明があって、「「悦び」は特定の行動の結果に伴う感情で、「幸せ」は状態についての感情だとも言える。」
「「幸せ」を感じるのは、家族や親しい友人たちと温かい関係で結びついていると感じるとき」
「幸せを感じるためには、競争に勝つ必要はない。家族や親しい仲間の関係で助け合う関係を作ればいい。」
で、最近の傾向として「幸せ」を大切にすればいいという考え方が出てきていると。でもそんなことできるの?っていうのもお二人の考え方のようです。
結論は・・もちろん・・「わからない」になってます。