1月16日日曜日西日本新聞朝刊の「TPP交渉と農(中)」で農業に従事されているお二方の対談を読みながら、違和感を覚えたのでしばらく考えてみました。
記事の一部
○食料自給率が40%という状況下で、輸出を前提とした農業を展開すべきではない。
○「日本の高品質の農産物を中国や新興国の富裕層に送ってもうけろ」と言うが、裏を返せば、日本の低所得者層は輸入する安い米を食えということになる。
○自分の土地を持つことは、そこに縛り付けられるということ。逃げられない。だから、家族農業でなければならんのです。
○農林水産業は究極の地場産業。だから地域にそれがあることは、生産者以外の人も、自分のくらしと食を守ることなんだ。
農業の問題はとてもナイーブで農業を知らない者は発言できない雰囲気がある気がします。
だから上のような主張に何も勉強していない者が発言するのは止めようと思います。
みんなが農業に携わっているわけではないし、いまの日本の制度の中で、農家に生まれなかった者が農業という職業を選択できる道は少ないです。(最近は新規就農のいろいろな取り組みがされているようですが・・)
何の生産手段も持たない家(親がサラリーマンとか)に生まれてきた者は、食べていくために自分で仕事を探して何かの職につかなければなりません。
企業に就職する人多いですよね。
その人たちは、いろんな人がいるだろうけれどたいていの人は、自分の仕事に誇りを持って、お客様にいいものを提供しようと働いていると思うんです。
そんな人たちが自分の企業の一部が海外に進出して、そこの国の方々の職を奪ったり地域に悪い影響を与えていることがあって、心を痛めても生活があるからやはりその企業に働かざるを得ない。
生活していく上で「食」は欠かせないもので、その食糧を作る農業はとても大事なものだけれど、人は服も着なくちゃいけないし、ご飯を作るために電気やガスや鍋だって必要。そうそう家だってなくては・・
そうですね・・感じた違和感はすべて農業の中だけで語られていること。「農」を語る対談だからと言われればそれまでだけれど、地域の生活に言及するなら、やはり農家以外の生活についても語らないといけないのではないかなあ。
みんな悩みながら働いていると思います。
対談をされた方々みたいに、自分の天職を見つけてしっかりその道を突き進んでいる人
自分の道が見つからず探し続けている人
自分が属する組織に疑問を感じながらも働き続けざるを得ない人(これが大半では)
自分の仕事に自信を持ち、我が道を突き進んでいて、でもそれが周囲に悪影響を及ぼしていることを気づかない人
自分がやっていることの悪影響が見えているけれど、金儲けだけを考える人(最悪だけど結構いますよね)
いろいろな人がいて、いろいろ悩んでいると思うんです。
情熱ある人が現状を批判・批評・議論することはとても大事だと思うけれど、自分の立ち位置から少し目を移して考えてみる必要もあるだろうなあと自戒を込めて考えさせられた記事でした。
記事の一部
○食料自給率が40%という状況下で、輸出を前提とした農業を展開すべきではない。
○「日本の高品質の農産物を中国や新興国の富裕層に送ってもうけろ」と言うが、裏を返せば、日本の低所得者層は輸入する安い米を食えということになる。
○自分の土地を持つことは、そこに縛り付けられるということ。逃げられない。だから、家族農業でなければならんのです。
○農林水産業は究極の地場産業。だから地域にそれがあることは、生産者以外の人も、自分のくらしと食を守ることなんだ。
農業の問題はとてもナイーブで農業を知らない者は発言できない雰囲気がある気がします。
だから上のような主張に何も勉強していない者が発言するのは止めようと思います。
みんなが農業に携わっているわけではないし、いまの日本の制度の中で、農家に生まれなかった者が農業という職業を選択できる道は少ないです。(最近は新規就農のいろいろな取り組みがされているようですが・・)
何の生産手段も持たない家(親がサラリーマンとか)に生まれてきた者は、食べていくために自分で仕事を探して何かの職につかなければなりません。
企業に就職する人多いですよね。
その人たちは、いろんな人がいるだろうけれどたいていの人は、自分の仕事に誇りを持って、お客様にいいものを提供しようと働いていると思うんです。
そんな人たちが自分の企業の一部が海外に進出して、そこの国の方々の職を奪ったり地域に悪い影響を与えていることがあって、心を痛めても生活があるからやはりその企業に働かざるを得ない。
生活していく上で「食」は欠かせないもので、その食糧を作る農業はとても大事なものだけれど、人は服も着なくちゃいけないし、ご飯を作るために電気やガスや鍋だって必要。そうそう家だってなくては・・
そうですね・・感じた違和感はすべて農業の中だけで語られていること。「農」を語る対談だからと言われればそれまでだけれど、地域の生活に言及するなら、やはり農家以外の生活についても語らないといけないのではないかなあ。
みんな悩みながら働いていると思います。
対談をされた方々みたいに、自分の天職を見つけてしっかりその道を突き進んでいる人
自分の道が見つからず探し続けている人
自分が属する組織に疑問を感じながらも働き続けざるを得ない人(これが大半では)
自分の仕事に自信を持ち、我が道を突き進んでいて、でもそれが周囲に悪影響を及ぼしていることを気づかない人
自分がやっていることの悪影響が見えているけれど、金儲けだけを考える人(最悪だけど結構いますよね)
いろいろな人がいて、いろいろ悩んでいると思うんです。
情熱ある人が現状を批判・批評・議論することはとても大事だと思うけれど、自分の立ち位置から少し目を移して考えてみる必要もあるだろうなあと自戒を込めて考えさせられた記事でした。