本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「就職とは何か-〈まともな働き方〉の条件」森岡孝二著

2012-05-30 23:58:55 | 本・雑誌、読書
本のオビには「「新氷河期」の苛酷な実態 長い「就活」を乗り越え、厳しい職場で賢く働くための知識と希望の一冊」とあります。

就活の際の問題点、就職した後の問題点がデータ付きできれいに説明されており、労働現場の問題点を概観したいときに役に立つ本だと思います。
しかし、残念ながら「希望を一冊」には成り得ておらず、読んだ後はただただ暗くなります。

これは著者のせいではなく、いま日本の働く場で起こっていることは、例えば長時間労働にしても、非正規労働の増加の問題にしても一企業、一個人が頑張ってどうにもならないことです。
本の中でも述べられていたと思いますが、政治が動いて、制度を強制的に整えない限り解決できないと思います。
日本が世界の中で経済的な地位を落としているこの状況で、経済活動に影響がある規制の強化を行う方向に動くか?
気が重くなります。


コメント
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