このところの読書傾向 ～魂を抜かれる感がある村上春樹の本

先週から今週始めにかけて、治りにくい風邪にかかり、だらだらしました。

おとなしくしていればそれなりにしのげたので、本を読んだり、パソコンを触ったり、日頃できない机周りの資料の整理をしてちょっと気分が変わり、このまま仕事に復帰しないで小説や古典、歴史物など読書三昧で暮らしたいと若干社会との関わりがいやだ状態に陥りました。

幸いそんな生活ができるほど資力がなく、無事に職に復帰していますが、

昨日本屋に行ってびっくり。具合が悪かった時に読みたいと思っていた小説にまったく興味がわかない・・

新書やビジネス系の本棚の方にワクワク感を感じるいつもの自分に戻っていました。

それでも・・年甲斐もなく買った「日経ビジネスアソシエ0118/0201合併号」の「大人の教養2011」記事の中で紹介されていた村上春樹さんの本を買ってみました。

世間様がすごく興奮するものはちょっと避けるタイプですので、いままで村上春樹さんの本をほとんど読んでなかったのですが、
市川真人さんという方が記事の中で入門者のスタートとして挙げておられた「羊をめぐる冒険」を読み始めました。

感想を一言でいうと魂を抜かれた感じ。
文章はゴテゴテ細工した単語をそこらじゅうにベタベタと貼りつけたようにギンギラに飾られている。
でも全体から受ける感じはマンションのモデルルーム。
おしゃれで整然、無機質。

すらすらと先に進めて止められない・・・

みんなこんな感じなのかなあ～。
海外でも人気があるそうですが、この日本語がどう外国語に換っているんだろう？

作品も不思議。
これに魅かれて読んでいる人たちがどう魅かれているか、そこが気になってしまう・・これも不思議。

とりつかれてるような気がします・・ハマっているとは違う感覚・・

これは比較的初期の作品のようですから、ファンはこの作家の作品全体をどう読んでいるのかなあ・・やはり読者まで気になる。

「社会力を育てる －新しい「学び」の構想」門脇厚司著

混んだ電車の中でも荷物で席を占領する高校生。
あんまり聞きたくないなあというような話を大きな声でしている若者、おばさま。

昨年の４月から公共交通機関での通勤時間が長くなり、いやでも目につく他人の行動。
どうして他の人の迷惑が想像できないんだろうと・・

職場でも・・昔、日本人は勤勉と言われていたのがうそのように明らかに楽をしようとする人や自分勝手な解釈で自分なりの仕事をして周りを困らせている人が増えたように感じます。

年齢に関わらずそんな方は見受けられるけれど、若い人に目立つような気がして、これから日本はどうなるんだろうと心配になります。

それでもあきらめたらいけないので、自分は何ができるか、何をすべきなのかを考えて気になる本を見つけたら、この著者はどう考えているのだろうかとつい読んでしまいます。

この本もカバーの表紙裏「子どもや若者に広がる社会や他人への無関心。協力し、助け合える社会は築けるか。・・・」に魅かれて読んでみました。

「社会力（人と人がつながり社会を作る力）」に関する研究をしてきた先生の著作は、どこにでもある付け焼刃の評論ではなく魅かれるものがありました。
単に問題提起するだけでなく、ご自身が研究のため、あるいは研究の結果として実社会で実践をされており、説得力がある内容だと思いました。

「日本人の社会力が衰弱したのは、社会力が培われ、育てられ、強化される上で、最も重要な”現場"である他者と相互行為する機会と場と時間が極度に少なくなったことにあるといっていい。」と断定され、社会力を育てる取り組みが紹介されています。

人間は社会的動物であるという脳科学者の言葉を引用しながら、社会力を高めるために行った過去の試みを記述しています。
その中で地域でたくさんの人たちが同じように問題意識を持って動いていることがわかって、日本も捨てたもんじゃないよねっと・・

重いテーマながら明るい読後感を残してくれるポジティブな本でした。

社会を考える活動・・の準備第２回

昨日１月１１日は、昨年１２月２２日に無謀にも宣言してしまった「社会を考える活動」に関する他２名のメンバーとの会議・・と言えるものでもなく、「お話会」でした。

社会を考える活動などともったいぶってますが、要はＮＰＯ活動をやってみようかなあと・・
正式法人化はずっと先になるだろうけれど、しばらく全面的に頼りにしているお二方と一緒に考えて、行動してみたいと思います。

ちょっと内容の紹介をして自分を追い込んでみようかなと考えたんですが、
まだまだ書けませんね。恥ずかしくて。。。

でも・・・

既に２回目で「自分がやれるのかな？」と立ち止まってしまいそうだったところを
昨日２人と話して、また気持ちが戻ってきました。

一人ではできないことが、周りの人と無我夢中で動いているうちにできてた～ってことが
ままありますが、昨日もそんな感じでした。

自分は大したことない奴でも、きっと動いて行くような・・そんな気がしています。

周りの声に謙虚に耳を傾け、無心で動き回り、自分が信じるものを追い続け・・・そして責任を取る。
時流に合い、世の中のどっかで必要な人がいて、そして何よりも自分がこうすることを求めているなら・・

きっとどこかに辿りつくはず！！

う～ん日本中で同じことを考えている人がいっぱいいそうな気がします。

もしそうなら、周りの力を信じて一緒に行動しましょ！

原因不明の暗い気持ちに囚われています・・

先週の金曜日は風邪で仕事を休みました。
その二日前くらいから体調が思わしくなく、それからずっと昨日まで調子が悪かったです。

単なる風邪で五日間もぐずぐすすることなどなかったのですが、このところあまり健康に気を使っていないなあと思っていたんですが、やはりちゃんと体調管理すべきですね。

ところで精神の方も思わしくありません。

本日は昨年末出勤の代休で金曜日から数えて５日間職場を離れています。

仕事から５日も離れると日頃考えないことを考える時間ができて

年を取った親や働いている娘、これから就職する娘、そしてできの悪い自分のことなどをじっくり考えます。

特に自分のことを真剣に考え始めると過去の種々の失敗ばかりが思い出されて、マイナス思考に陥っています。

それで今後の計画を立てたり、日頃気になっていた資料の整理などをしています。

それで少しは前向きになってきましたが、どうもどよんと淀んだ何かわけのわからないものが残っていて晴々とした気持ちにはなれません。

原因がわかりませんので、しばらくこの気持ちとお付き合いなのでしょう・・・

ブログで嘆いてみたら少しは気が晴れるかと思って書いてみました。

この気分に屈したくないですから・・

暗くていけませんなあ～～

雪と雨の成人式

本日、成人式です。

早朝は雨、しばらく雪が降って、屋根に降り積もり、

そしていまは雨が降って、その雪を見る見る溶かしています。

昨日（１月８日）ＱＡＮ－ｐ（九大ビジネススクール公共経営研究会）開催

何年振りかのなかなか治らない風邪で苦しんでいます。

寝込んでいるわけではないので、単なる怠け者みたいで家族の同情まったくなしです。

さて、昨日は今年最初のＱＡＮ－ｐでした。

昨年８月１日分はブログに書いていたみたいなので、その後を書くと１０月３日（日）、１２月１９日（日）開催しました。

９月は公共関係のビジネススクール講義があったので、お休み。

１１月は１４日に開催予定だったですが、先生の都合により中止。

そして、昨日１月８日（土）に開催。

緩い感じにも見えますが、皆さん結構思い入れがあるみたいです。

続きそうですよ～～

そして・・ついにブログを作ってもらいました（今のところ会員限定ですが・・）。

ブログができて・・不思議なものでブログ充実させたいなあと

ネタ探し頑張ってみようかなっと思っているところです。

なにしろメンバーの中で、私、落ちこぼれですから・・

生来のいい加減さとどうにかなると思ってしまう性格がモロに出て、
メンバーを失望させる発表しかできてませんからね！！（ここで開き直ってどうする！）

ひょっとしてブログ充実で貢献できるかも。

「公共に関する資料を見つけたら掲載する」を目指してみようかなあ～

「生きる意味」上田紀行著

こういうタイトルの本を手に取らねばならないほど、なぜ生きているのかわかっていないのかなあと思います。

でも実際わかっていない。

これだけモノが溢れていて、冬なのに暖かい部屋にいて…
でもなんか不安だし、自分がいなくても・・と思ってしまいます。

あんまり幸せを感じてませんよね。

なぜ自分は生きているのか・・
本に頼るのではなく、自分で見つけなければいけないとは思うけど・・

突き詰めて考えるためのヒントとして、読んでもいいですよね・・

この本は

「私たちがいま直面しているのは「生きる意味の不況」である。
一部屋に一台テレビがあるような暮らし。一家に一台も二台も車があるようなくらし。それはこの地球上で一握りの人たちのみに許された豊かさである。しかしその中で私たちは生きることの空しさを感じている。自分がいまここに生きている意味が分からない。自分など別にいなくてもいいのではないか。自分が自分でなくてもいいのではないか。」

で始まります。

多くの人が生きる意味を見いだせないでいる社会の現実は、暗い気持ちにさせるけれど
結局他者との関わりで生きる意味を見つけられるというのは、当たり前すぎる結論だけど、

自分と同じように悩んでいる方がいる・・

嘆くだけではなく前向きに答えを見つけようとしている方がいる・・

それがわかるだけでも少し元気になれます・・

「トップの肖像 ディー・エヌ・エー社長 南場智子」週刊東洋経済2011.1.8号

「女に教育はいらない」と言う厳し過ぎる父、津田塾大学卒、ハーバートビジネススクール修了、マッキンゼーパートナー。
右肩上がりの成長企業社長。
華やかな経歴はあまりにも有名すぎますが、面白い記事でした。
ビジネスで成功したいと思っている人なら、こんな人生歩んでみたいと羨んでいるんじゃないかなあと思います。
こんな方を傍で見てみたいです。
人間パワースポットみたいじゃないかなあ（すみません、失礼発言かも）

気になるのは、成長を追う姿しか報道されないこと。
自社の製品にどのような想いをお持ちなのか、社会にどのような影響を与えたいのか。
記事に世界を狙う、グーグルを超えるというのもありましたが、そうなった時に、世界からどのように定義される企業になっているのか。
会社を大きくすることをゲームのように楽しんでいる・・ような記事ばかりで・・
本当にそういう会社？
それもありなのかなあ～～

「今年こそ英語＆中国語」週刊ダイヤモンド 2011年1月8日号

英語の特集と見れば買わずにおけない。

英語が上達しない人の性（サガ）ですね。

しかしさすがに最近は、読む、書く、聴く、話すをバランスよく勉強する。
細切れ時間活用と併せて、一日ある程度まとまった時間を取る。

っていうのが自分には必要かなと思っておりまして、つまりどんな方法でもいいから、

まずは勉強時間を取りましょうという結論に達しておりますので、

特集記事を読んでも安易に自分の方法を変えようとは思ってません。

それなのになんでこんなに魅かれるか？？

ある程度のレベルに達した方々の体験談がおもしろいから！！

毎日２、３時間勉強時間を作っていたり、独自の方法を考えていたり。

そして外国語をマスターしたいと思う動機がきちんとあるから！

前向きでキラキラしている。

読み物としておもしろいですよね。

ところでダイヤモンドさん、英語だけでなく中国語もターゲットにしちゃったところがいまどきですね。。

同じ１月８日号の週刊東洋経済の特集は「ストーリーで戦略を作ろう」

こちらはサンリオ　キティちゃんが出てきたりして、事実上の新春初号

両者気合入ってます。

今年も両雑誌、楽しませてもらいます。
でも財布の紐は締めたいところ・・

仕事始め

さあ、今年一年始まるぞ～という盛り上がりもなく仕事始め。
唯一お正月らしかったのは、朝部屋に入った時に、「おめでとうございます」を言ったくらい。
世知辛い世の中になりました。

上田紀行著「生きる意味」をまた読み始めました。

経済成長を達成しても豊かさを感じられない私たち日本人。

お金があったら幸せ？っといまさら聞かれても「幸せです」としか答えようがない。

いまの我が国は、ボロボロに傷ついている。。みんな分かっている。。

でも・・・
世界一速いスピードで高齢化が進んでいる日本。
よく言われるように、かつて世界のどの国も経験したことがない状況を乗り越えなければならないとしたら。。

不満、不安のエネルギーと豊かな社会を生きてきて洗練された（だろう）自分を活かしたいと思うエネルギー

いまは負のエネルギーと思われているものが集まって、大きな力になりどこにもなかった国が誕生する。
これから同じ道をたどる国々の見本となる国になる。

そんな可能性があるかも・・などとこの本を読みながら、ぽちぽちそんなことを考えています・・
（本の内容からほとんど離れてます！）

お正月のワクワク感がないので、わけのわからないことを妄想して楽しんでみました！！

今年の読書

元旦辺りから上田紀行氏の「生きる意味」を読み始めました。

しかし、タイトルどおり重かった。

年末に内田樹氏の「下流志向」を読んでいたので、同じように生き方について考えさせられる本を続けて読むには耐えきれず、中断。

東野圭吾著「変身」を読みました。
世界初の脳移植手術を受けた青年が移植された脳の影響で性格が変わっていくというお話でした。
小説とはいえ、もっと明るいものを選べばよかったかなあ～

まあ、それなりに楽しめたので、日頃あまり見ていない本棚をまじまじ眺め・・
「ローマ人の物語」を手に取りました。
あんまり熱心な読者じゃなく、断片的にしか読んでいませんが、最初から読み直してみようと思ってます！

他にも気になる本があるので、休憩をはさみながら読むことになりそうですが・・

今年はここ数年読んでいないジャンルの本を読んでみようかな。

1月2日、猫と・・

昨日は長い一日でした。
年末、新年を迎える実感がぜんぜんなく、おまけに31日の夜は早く寝てしまい、元旦も起きたのが6時過ぎ。
まったく新年感覚なし。

でも初詣に行って、夫の実家に帰って、義母の喜寿のお祝いをして。。
一気に新年モードに突入し、朝の気持ちから一日終了の気持ちの変化があったせいか、長～く感じた一日でした。

午後7時過ぎ頃、高速道路を使って帰宅した際は、
みぞれ交じりの雪で、道路がみるみる白くなり、通行止め？とちょっとひやりとしました。

無事家に着いたら、寒い家の中で猫たちが緩慢な動きでお出迎え。

やはり猫は寒さに弱い。
いまは日差しがあって少し暖かくなりそうな気配ですが、
外出する際は、猫たちにもうしばらく寒い思いをさせそうです。

今年の初猫写真

2011年元日の朝

あけましておめでとうございます。

2011年、平成23年が始まってます。

風の強い寒い朝です。
空が明るくなり始めました。

今年一年、良い年でありますように。

今年の目標

○家族と一緒の時間を増やす
○足元の仕事をきちんとする
○準備している事をできるだけ前に進める
○以上を達成するための気力を保つため、健康に気をつける

◎謙虚に毎日を過ごす。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。