むかーしむかーし、
あるところに、三歳児とおばさんがおりました。
ある、よく晴れた春の日。
三歳児は夕方から結婚式に行く予定。
おばさんは昼間、畑へ雑草とりに行きました。
この日はよく晴れて結婚式にはぴったりのお日和!
畑への途上には、若く可愛い花嫁を連想させるような雪柳のじゅうたんが♪
と。
おばさんが畑で作業をしていると、どこからか何かいや~な予感がしてきて.....
おばさんは急ぎ、三歳児の待つ家へと帰ろうとしたのでした。
こういう日は、清清しい白が目につきますね♪
可愛いチューリップの白。
が、おばさんのいやな予感は当たらず、
意外にも三歳児はお利口にお留守番をしており、
おばさんは『これなら安心して結婚式へと送り出せるだろう』と、
ホッと胸をなでおろしたのでした。
こちら、畑のイチゴちゃん。
もうすぐイチゴを巡って、虫&鳥VSゴンザの戦いが始まります。
そして。
いよいよお出かけの時間がやってきて、三歳児もそろそろ
結婚式出席のためのお着替えをする時間になりました。
なにしろ、三歳児はこの日のために、おニューのスーツを買ったものですから、
いつもよりさらにテンション高め。
しかし、それでもわりと滞りなく、一人で着替えをすることが出来、
喜んだおばさんは、三歳児の晴れ姿を撮ろうと、しっかりカメラを構えたのでした。
さて....と。
....こ、こらっ!ちゃんとまっすぐ立ちなさい!
だ~か~ら~!もうっ、ちゃんと立ち....
なさいっ!
こら~~~~~!!いい加減殴るよっ。
が。
やはりこの三歳児が大人しくしているはずもなく、
おばさんは苦労の末、ようやくまともな写真を、たった一枚だけ、
かろうじて撮ることが出来たのでした。
その『まともな一枚』とは、照れながら戻ってくるところをパチリの一枚。
照れるぐらいならふざけなきゃいいのに。
そして、いよいよ出発のとき。
おばさんは三歳児が忘れ物などしていないか厳重にチェックをし、
『それではいってらしゃい』と、三歳児を送り出そうとして、愕然としたのでした。
なぜなら、三歳児の持ったご祝儀袋には、三歳児本人の名前は記されておらず、
かの大スターの名があったからです。
こっ...こらああああ~っ!ちゃんと自分の名前を書きなさい~~~!
よりによって『ブラピ』って(爆)
しかしゴンザ、ホントにこれを受付で出したらしい。
一応ウケたそうだが、ああ、皆さんご迷惑かけてすみません。
(一応もう一枚、本名を書いた札もつけました。当たり前だけど)
こうして、今日もまた三歳児はおばさんに叱り飛ばされ.....
叱られた三歳児はといえば、いつものように「きゃっきゃっ♪」と、
はしゃぎながら、出かけて行ったのでした。
<おしまい>
Tさん、Kちゃん、結婚おめでとう♪