庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

コオニユリとミヤマスカシユリ

2016年06月20日 | 庭の花たち
今年もコオニユリが開花しました。
コオニユリ1606180001コオニユリ1606180001 posted by (C)雑草 (A)
私が最初にコオニユリに出会ったのは、水戸近郊で、今は開発されて当時の様子が跡形もなくなった百合丘団地でした。また農業大学校の裏手の谷地でも出会いました。その時の印象では茎が斜上するもので、特に花が咲かない幼苗では茎が這うとまではいかないが草によりかかって寝るようなかっこうでした。ところがこのコオニユリは茎が直立し、背丈が低いものです。このように茎が直立し背丈の低いのは標高1400m位のスキー場わきの岩場に生えていたのを見たことがあります。高山タイプとします。
コオニユリムカゴ1606180007コオニユリムカゴ1606180007 posted by (C)雑草 (B)
これは上の花と同じ高山タイプで茎が直立して背が低いもので花の咲かない小さな株です。茎の天辺にムカゴがついています。

コオニユリムカゴ1606180000コオニユリムカゴ1606180000 posted by (C)雑草 (C)
これは水戸近郊の谷地タイプのコオニユリの小さな株で、茎が寝ていて、葉が細く高山タイプよりさらに長いです。やはり茎の天辺にムカゴが発生しています。

実は水戸近郊にはもう一箇所コオニユリの自生地がありまして、下の画像のような花を咲かせていました。今年はまだ確認していませんが、間もなく咲くころと思います。
コオニユリコオニユリ posted by (C)雑草 (D)
これは茎が直立したタイプで、背が高いです。(やや斜上しているが茎は曲がってはいない)まだ花の咲かない小さな株がなかったので、ムカゴの発生は確認していません。葉は幅が広く短いようです。

実は迷っているものがあります。
  (E)
これはたしか水戸近郊の谷地タイプのコオニユリ(C)のキゴを植えたと思っていたものですが、この様子をご覧になられた生物の先生が葉が細長いなどからミヤマスカシユリであると言われたものです。たしかに下の画像のミヤマスカシユリ(F)のキゴを数年前に見たことがあるのですが、連れて来なかったようにかすかに記憶があり、ましてや庭のどこに植えたかなどはすっかり記憶が飛んだようにありません。もし、これがミヤマスカシユリなら連れてきてここに植えたということになるはずなのですが、はたしてこれはコオニユリなのか、ミヤマスカシユリなのか迷っています。
今日確認すると左側の株の茎の天辺には小さなムカゴらしきものが見えます。ミヤマスカシユリもムカゴができるのか?いや、ムカゴはコオニユリの証しなのでしょうか。ぜひとも花を咲かせたいものです。

ミヤマスカシユリDSCF6184ミヤマスカシユリDSCF6184 posted by (C)雑草 (F)
これはまず間違いないミヤマスカシユリです。今年はどうにか花を咲かせてくれるようです。まず間違いないとちょっと自信のないのは、自生地と言われる山地ではなく、やはりどちらかというと近郊のありえないような河川敷の湧水のあるたまり水の縁にノカンゾウが咲いていたと見えたものだったからです。
A コオニユリ花    高山タイプ茎が直立で背が低い
B コオニユリムカゴ  高山タイプ 同上で茎が直立で背が低い
C コオニユリムカゴ  谷地タイプ茎が斜上し背が低め、幼苗は茎が寝る
D コオニユリ花    谷地タイプ茎がほぼ直立、やや斜上し背が高い
E コオニユリ谷地タイプまたはミヤマスカシユリ 幼苗で茎が寝る
F ミヤマスカシユリ蕾 茎は最初直立しているが、花が咲くころは斜上した形になる。
CとEが非常によく似ている。もし先生の見立て通りEがミヤマスカシユリならば、よく似たCもミヤマスカシユリの可能性があります。はたまたコオニユリとミヤマスカシユリのどちらでもないもの、つまり両者の中間的な雑種みたいなものなのでしょうか。とういうわけでCとFの花を咲かせたいものですが、一向に大きくなってくれません。  
コメント (2)
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