ネット友人のうーちゃんから半分分けていただいたムラサキ(ニホンムラサキ)の種の発芽状況です。
早いものはすでに本葉が出てきました。(種を蒔いた鉢を厳冬期に屋外に置いて後、日向で保温したもの)
ムラサキを発芽させるためには、種を低温に曝さなければ発芽しないことがネットに説明されていまして、難しそうな感じがしましたので、緊張しました。
生物の先生にお話ししたところ、昔日立市の高台で生えているのを見たことがあったそうです。自然に自生していたのなら、自然に蒔いても発芽しそうなものと考えました。
そこで、次の3通りの方法で種を蒔いてみました。
1 ネットの説明に準じた低温処理をしてから種を蒔いた鉢にガラスで蓋をして日向に置く。
2 種を蒔いた鉢を厳冬期に屋外に置いて後、鉢にガラスで蓋をして日向に置く。
3 常温のまま保管した種を蒔いて日向に置く。
1 のネットの低温処理では面倒なので、チルド室に1月いっぱい保管して、2月に鉢に蒔いて、ガラス板で蓋をして日向に置きました。
教科書に準じた方法で種蒔きしたムラサキの発芽状況です。
本葉も出始めました。まずまずの発芽状況です。
2 の種蒔きした鉢を1月初めに、屋外で午前中はわずかな木漏れ日、午後は日陰になる場所に置いたのちに、2月に入ったら鉢を日向に移して、ガラスで蓋をしておきました。
種を蒔いて、屋外の低温にさらしてのちに、鉢をガラスで蓋をして日向に置いたムラサキの発芽状況です。
1とほぼ同時タイミングで、低温から保温に転じました。1よりやや早く芽が動き出しています。
1よりも本葉がやや大きく育っているようです。
以上のことから、チルド室での低温処理と種蒔き後に屋外暴露したものを比較すると、ほぼ同じ結果で、一斉に発芽しています。
これはチルド室で低温処理した種を蒔いたものを、保温しないで日向に置いたものの発芽状況です。
保温しなかったので、発芽が遅れていますが、一斉に発芽に向けて種が動き出したようです。
3 の種を常温のまま室内に保管したものを蒔いた鉢を日向に置いたものです。
一部発芽に向けて動き出した種があります。でも発芽の足並みがそろっていないようです。
以上が低温処理方法に違いがあるが低温処理をしたものと、低温処理しない場合の発芽状況です。
低温処理(チルド室または屋外暴露)することによって、一斉に発芽するようです。
また、特に人工的な低温処理をしなくても、厳寒期に屋外に置いておくだけで充分であるとも言えそうです。
低温処理後に保温することにより、早期発芽させて、成長を促進することができます。
また、保温処理しなくても、低温処理した種は一斉に発芽すると思われます。
種を常温保管した場合にも、発芽はするようです。でも、種が一斉に発芽するのか、発芽しないものもあるのかは今後の観察が必要です。
低温に曝すことが発芽条件にあるなら、低温処理をしない場合は、できるだけ寒いうちに蒔くことによって発芽率が高くなり、温かくなってから蒔くことにより発芽率が落ちると考えられます。
このことは自然界においては、気象条件によっては発芽が翌年に繰り越されることがあることを示唆しているように思われます。