オオチチッパベンケイソウ
久しぶりの深山探索です。息子から好きな所へ連れて行ってやると言われて、昔分け入った奥久慈の深山へ連れて行ってもらいました。目当はヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシン、そしてオオチチッパベンケイソウに出会うこと。
まずはオオチチッパベンケイソウです。
オオチチッパベンケイソウ
誰でも注意して見れば見られる場所にあるものです。約1000mmのズームアップで捉えたものですが、ピントがあまくたぶんオオチチッパベンケイソウと思われるものです。ここにはキリンソウやマルバマンネングサもあるが、花柄がベンケイソウらしいのでまず間違いないと思いました。
最初の画像と次の画像とはこの場所とは別で標高250m超のものです。
オオチチッパベンケイソウ
オオチチッパベンケイソウは茨城と福島の一部に自生している稀な品種です。チチッパベンケイソウは長野から東北にかけて分布していて、栃木西北部の山地にもあるようです。茨城にあるものはこのチチッパベンケイソウの変種らしく、奥久慈山塊の岩場に見られます。乳頭状突起が密生する点でチチッパベンケイソウと区別されると聞いたことがありますが、違いがいまいちわかりませんでした。
チチッパとは汚れた葉を意味するらしいです。
この奥久慈山塊にはミツバベンケイソウとオオチチッパベンケイソウがあります。
ミツバベンケイソウは比較的湿り気の多い木陰の岩場などに見られるのに対して、オオチチッパベンケイソウは比較的明るい岩場にあるようです。
次の目的はかつてヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンのあった薄暗い谷です。
イワタバコ
苔むした岩にイワタバコが着生していました。日当たり不十分で小さい株ばかりです。
イワタバコ
やや日当たりのよい場所では花が咲くようです。
フタバアオイ
フタバアオイの群落があちこちにありました。この付近にはたしかウスバサイシンがあったと思っていたが、もしかしたらフタバアオイだったのかと疑念がわきました。
フタバアオイ
フタバアオイの花が咲いていました。
トチバニンジン
トチバニンジンも大きな株があります。蕾がついていました。
ウワバミソウ
ツクバネソウ
ウワバミソウやツクバネソウなどもありましたが、目当てのヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンが見つかりません。水源近くまで行きやむなく引き返すことに。
昔ヤマシャクヤクがあった場所は、濁流によって土が流出してしまったのか、岩肌が露出していました。異常気象の影響が徐々に生態系まで変えているのかなと思ったりしました。
ミヤマシキミ
土の多い場所ではミヤマシキミがありました。
引き返す時には右岸ほど草が見られませんでしたが念のために左岸を中心に探索しながら下りました。
ウスバサイシン
ありました。細々とですが、これはウスバサイシンです。たしかに昔であったのはこのウスバサイシンでした。
花がついているものも。
5月6日追記
『ネットでウスバサイシンを検索して、2007年にウスバサイシンとしていたものの中にトウゴクサイシンほかが別種と発表有との記事を見つけました。詳細不明ですが、北関東~東北はトウゴクサイシンが分布していて、このウスバサイシンはトウゴクサイシンのほうに似てるようにも思えました。』
ミツマタ
引き返す途中で谷の出口近くでミツマタに出会いました。花が終わって新芽が出ていました。結実するようです。
この付近はキイチゴなどが繁茂していて、とげのある枯れ枝には閉口しました。
フキノトウ
谷を出るとフキノトウに綿毛が。種がついています。この付近のフキは雌株でした。
懐かしい奥久慈の深山探索でした。
久しぶりの深山探索です。息子から好きな所へ連れて行ってやると言われて、昔分け入った奥久慈の深山へ連れて行ってもらいました。目当はヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシン、そしてオオチチッパベンケイソウに出会うこと。
まずはオオチチッパベンケイソウです。
オオチチッパベンケイソウ
誰でも注意して見れば見られる場所にあるものです。約1000mmのズームアップで捉えたものですが、ピントがあまくたぶんオオチチッパベンケイソウと思われるものです。ここにはキリンソウやマルバマンネングサもあるが、花柄がベンケイソウらしいのでまず間違いないと思いました。
最初の画像と次の画像とはこの場所とは別で標高250m超のものです。
オオチチッパベンケイソウ
オオチチッパベンケイソウは茨城と福島の一部に自生している稀な品種です。チチッパベンケイソウは長野から東北にかけて分布していて、栃木西北部の山地にもあるようです。茨城にあるものはこのチチッパベンケイソウの変種らしく、奥久慈山塊の岩場に見られます。乳頭状突起が密生する点でチチッパベンケイソウと区別されると聞いたことがありますが、違いがいまいちわかりませんでした。
チチッパとは汚れた葉を意味するらしいです。
この奥久慈山塊にはミツバベンケイソウとオオチチッパベンケイソウがあります。
ミツバベンケイソウは比較的湿り気の多い木陰の岩場などに見られるのに対して、オオチチッパベンケイソウは比較的明るい岩場にあるようです。
次の目的はかつてヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンのあった薄暗い谷です。
イワタバコ
苔むした岩にイワタバコが着生していました。日当たり不十分で小さい株ばかりです。
イワタバコ
やや日当たりのよい場所では花が咲くようです。
フタバアオイ
フタバアオイの群落があちこちにありました。この付近にはたしかウスバサイシンがあったと思っていたが、もしかしたらフタバアオイだったのかと疑念がわきました。
フタバアオイ
フタバアオイの花が咲いていました。
トチバニンジン
トチバニンジンも大きな株があります。蕾がついていました。
ウワバミソウ
ツクバネソウ
ウワバミソウやツクバネソウなどもありましたが、目当てのヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンが見つかりません。水源近くまで行きやむなく引き返すことに。
昔ヤマシャクヤクがあった場所は、濁流によって土が流出してしまったのか、岩肌が露出していました。異常気象の影響が徐々に生態系まで変えているのかなと思ったりしました。
ミヤマシキミ
土の多い場所ではミヤマシキミがありました。
引き返す時には右岸ほど草が見られませんでしたが念のために左岸を中心に探索しながら下りました。
ウスバサイシン
ありました。細々とですが、これはウスバサイシンです。たしかに昔であったのはこのウスバサイシンでした。
花がついているものも。
5月6日追記
『ネットでウスバサイシンを検索して、2007年にウスバサイシンとしていたものの中にトウゴクサイシンほかが別種と発表有との記事を見つけました。詳細不明ですが、北関東~東北はトウゴクサイシンが分布していて、このウスバサイシンはトウゴクサイシンのほうに似てるようにも思えました。』
ミツマタ
引き返す途中で谷の出口近くでミツマタに出会いました。花が終わって新芽が出ていました。結実するようです。
この付近はキイチゴなどが繁茂していて、とげのある枯れ枝には閉口しました。
フキノトウ
谷を出るとフキノトウに綿毛が。種がついています。この付近のフキは雌株でした。
懐かしい奥久慈の深山探索でした。
ミヤマシキミ、存在感がありますね。
庭に植えようと、通販で注文してしまいました。
ハナタバコは見ていません。煙草の仲間で専売公社時代は栽培禁止でしたね。イワタバコは葉がタバコの葉に似るということでハナタバコとは全く別の種類です。
奥久慈の山間ではときおり見かけますが、一般的な山道ではまれですね。今回は谷に入りまして大きな群落に出会いました。
今度ご一緒に山行きの機会がありましたら自生地をご案内できますがいかがでしょうか。
庭にも植えてありますので差し上げられます。じつは好文亭内にもひっそりとあります。
奥久慈深山には、さまざまな山野草がありますね。
ベンケイソウは霧ヶ峰高原に夏に咲きますが、オオチチッパベンケイソウはかなり珍しい山野草なのですね。これを1000ミリ望遠レンズで撮影する方がいるのも、かなり珍しい行為ですね・・
イワタバコは鎌倉市の古刹の岩肌に育っています。花が6月に咲くようです。
深山に踏み行って、さまざまな山野草を探す眼力は素晴らしいものです。
またミツバベンケイソウにはムカゴが発生することがありましてこれも珍しいことです。
年寄りになって自力では行きにくくなり、また似た地形で迷いそうで行く回数が減ってしまったのですがこの度は少ないチャンスを生かせてうれしかったです。
一昨年は白馬、姫川源流、いやり湿原などにもゆく機会があり、魅了されてもう一度訪ねたいと願っています。