ツクバネが発芽しました。
ツクバネの実はユニークな形をしています。正月の羽根つきの羽根に似ていることからこの名があるようです。
これを投げると、落ちるときにくるくると回りながら落ちます。
茶花としても人気があり、また抹茶茶碗にこの実が描かれたり、蓋置としてのデザインにもなっています。
我が家にツクバネが来たのは、茨城町の望月造園さんから実生苗をいただいたことに始まります。
これは小さな鉢から大きなポリバケツに移した時のものです。数本のツクバネの実生苗が元気に育っています。そして中心にやや太い木が見えます。
ツクバネを栽培するときには必ず必要な木です。というのはツクバネは半寄生のために、発芽時から他の木の根に寄生根を伸ばして吸い付くようにして栄養分をもらって成長するからです。杉の木が適しているのですが、山ではかなりの種類の木に寄生するようです。茨城の山では比較的岩の多い尾根筋でツクバネを見ることができます。
ツクバネは雌雄異株ですから、栽培するときには必ず雄株と雌株が必要です。これは雄株の雄花です。
これが雌株の雌花です。花の時から実の形になっています。
今年も庭のツクバネに実がついています。
ツクバネは半寄生、雌雄異株であることを考慮して、ツクバネを播種する場合は、鉢にあらかじめ杉の木などを植えておきます。
また播種する種は1個だけではなく5~10個くらいは播くことが必要です。ちゃんと雌雄がわかれば1対2個でよいわけですが、往々にして雄株だけだったりします。
ツクバネの種を播種した鉢には杉の木があらかじめ植えてあって、杉の根が鉢に行き廻っています。発芽したツクバネはすでに杉の根に寄生していると思います。左側の大きな葉をつけた苗は1年前に発芽したものです。
望月造園さんは発芽直後の根を掘り出して、寄生している状況を見たことがあるそうです。その様子はツクバネの根は吸盤みたいなものをつけているそうです。
雑草はまだその様子を見たことがありません。そこで想像したのが、ヤドリギの発芽です。
これはヤドリギの種(上)が発芽し始めたときのものです。根を下に伸ばしてその先が吸盤のようになって樹皮に吸い付いています。
ヤドリギは空中で他の枝に吸い付きますが、ツクバネは地中で他の木の根に吸い付いているのでしょう。
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