さて2日目の午後は姫川源流に案内していただきました。
山小屋は青木湖(水面約825m)の北側の標高約855mにあります。(ここに記入する標高は地理院地図に表示されるデータでおおよそのものです)
山小屋の北側には姫川源流(三宝荒神社付近で約737m)があって、北へ流れて糸魚川市から日本海に流れ込んでいます。
山小屋の南側には青木湖(825m)を水源として南へ順に中綱湖(819m)、木崎湖(760m)をへて農具川となりさらに南下しています。つまり山小屋付近は北の姫川と南の農具川の分水嶺ということになります。
農具川は複雑な経路をたどって最終的には信濃川となってやはり日本海に流れていました。詳しく知りたい方は地図を見ながらこのブログの最後の記述をみてください。
姫川源流への道で最初に出会ったのはナガミノツルキケマンというものでした。
1609300427ナガミノツルキケマン posted by (C)雑草
ネットで姫川源流にあるのはナガミノツルキケマンとわかりました。
1609300433マムシグサ posted by (C)雑草
実が赤くなり始めたマムシグサ。
1609300434マムシグサ斑入り posted by (C)雑草
斑入りのマムシグサの葉。
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉 posted by (C)雑草
全部黄色のジュウモンジシダ。
このほかにも一部が黄色の斑入りがいくつか見られた。道端に多いことから除草剤等の何らかの薬品の影響かもしれませんがとにかく見事なものでした。
1609300446アザミ posted by (C)雑草
葉っぱにトゲが見られなかったような。ならばタムラソウなのだがちょっと違うような
1609300449サラシナショウマ posted by (C)雑草
サラシナショウマです。
1609300451姫川源流04 posted by (C)雑草
1609300459姫川源流 posted by (C)雑草
水がこんこんとわき出ている水源の近くです。
水源の標高について冒頭に触れましたが、地理院地図のデータでこのあたりが737mです。(数値はすべて地図から拾ったおおよその値で正確ではありません)水源は青木湖畔からの距離は1km。湖面より88m低い位置です。
青木湖から姫川源流の方向に順に標高を見てゆくと
青木湖畔の水面が825m
北方約160mの旧道の佐野坂トンネルの上あたりが最も高くて837m(湖面から12m高い)
北方約300mの旧道の佐野坂トンネルの北側出口のあたりが青木湖水面825mと同じ高さです。
言い換えると青木湖は北側に最も狭い場所で幅約300mの堤防があるようなものです。堤防の高さは最も低い場所で湖面から12mです。
姫川の源流はもともと青木湖で、佐野坂の地すべりによって堰き止められたのが青木湖であると考えられているそうです。
青木湖から北側はわずか1kmで88mも低い急斜面です。
逆に青木湖の南側は緩やかな斜面で88mも低くなるのは7km以上下流の信濃木崎駅より南側のようです。
このため青木湖の水が北側の姫川に漏水しているとも考えられるのだと思います。検証はされていないようですが。
1609300453オオウバユリ posted by (C)雑草
水源のウバユリはすでに枯れていました。なぜここは早く枯れてしまうのでしょうか。早く枯れたのは今年だけなのか、毎年他の場所より早く枯れるのか興味のあるところです。冷たい湧水が影響しているのでしょうか。高層湿原にあるホロムイソウも自生しているそうです。
1609300454ツリフネソウ posted by (C)雑草
居谷里湿原のツリフネソウより毛が少ないようです。
1609300461バイカモ posted by (C)雑草
1609300463バイカモ posted by (C)雑草
清流の水中にはバイカモが咲いていました。
1609300467オタカラコウ posted by (C)雑草
オタカラコウは花が終わっていました。
1609300469ムシカリか posted by (C)雑草
ミヤマガマズミかと思ったが、黒い実が残っているのでムシカリなのでしょうか。
1609300472クロウメモドキ posted by (C)雑草
1609300473クロウメモドキ posted by (C)雑草
初めて見る黒い実の木です。クロウメモドキと思われます。
1609300474木道のフン posted by (C)雑草
木道の上のフンでしょうか。
人には考えられない小動物の行動。それは危険から遠ざかることが自然界ではまず第一だからでしょう。人は安全第一をどこかに置き忘れたのでしょうかね。
もしも、誰もいない奥山の山道で用を足すとしたら、近くの茂みに入りますか。そこにはヘビがいたり、ハチの巣があったり、毒毛虫やら、人を襲う熊だって潜んでいるかもしれません。いっそのこと道の真ん中で用を足したほうが安全です。熱帯のジャングルだったらどうしますか。それでも茂みに入りますか。???
源流から里にでてきました。なにかちょっとほっとしたような気持ちです。
1609300478ホオズキ posted by (C)雑草
1609300483オクラ posted by (C)雑草
1609300485ヤーコン posted by (C)雑草
1609300481ヌマガシワ posted by (C)雑草
1609300482マンホカタクリ posted by (C)雑草
最後は白馬の山並みと空、そしてカタクリの花の図柄のマンホールの蓋です。
<<農具川の経路>>
青木湖にはじまる農具川は南下して安曇野沓掛付近で高瀬川に合流します。高瀬川はさらに南下して穂高駅近くで西からの穂高川と南からの奈良井川と合流して犀川となります。
犀川は東から北へとUターンして、多くの支流と合流して長野駅付近で千曲川に合流し、千曲川は北東へ進みやがて信濃川となって新潟から日本海に流れ込んでいます。
なんと複雑な流れではないでしょうか。
そして少し南の諏訪湖からは天竜川が南下して太平洋に、その西側には先述の奈良井川が北へ、さらに西には木曽川が南西へとながれ伊勢湾にと流れています。まさに日本の屋根といえる場所であって、ひと山越えると水系がかわるという非常に入り組んだ流れと分水嶺になっているのに驚きました。
山小屋は青木湖(水面約825m)の北側の標高約855mにあります。(ここに記入する標高は地理院地図に表示されるデータでおおよそのものです)
山小屋の北側には姫川源流(三宝荒神社付近で約737m)があって、北へ流れて糸魚川市から日本海に流れ込んでいます。
山小屋の南側には青木湖(825m)を水源として南へ順に中綱湖(819m)、木崎湖(760m)をへて農具川となりさらに南下しています。つまり山小屋付近は北の姫川と南の農具川の分水嶺ということになります。
農具川は複雑な経路をたどって最終的には信濃川となってやはり日本海に流れていました。詳しく知りたい方は地図を見ながらこのブログの最後の記述をみてください。
姫川源流への道で最初に出会ったのはナガミノツルキケマンというものでした。
1609300427ナガミノツルキケマン posted by (C)雑草
ネットで姫川源流にあるのはナガミノツルキケマンとわかりました。
1609300433マムシグサ posted by (C)雑草
実が赤くなり始めたマムシグサ。
1609300434マムシグサ斑入り posted by (C)雑草
斑入りのマムシグサの葉。
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉 posted by (C)雑草
全部黄色のジュウモンジシダ。
このほかにも一部が黄色の斑入りがいくつか見られた。道端に多いことから除草剤等の何らかの薬品の影響かもしれませんがとにかく見事なものでした。
1609300446アザミ posted by (C)雑草
葉っぱにトゲが見られなかったような。ならばタムラソウなのだがちょっと違うような
1609300449サラシナショウマ posted by (C)雑草
サラシナショウマです。
1609300451姫川源流04 posted by (C)雑草
1609300459姫川源流 posted by (C)雑草
水がこんこんとわき出ている水源の近くです。
水源の標高について冒頭に触れましたが、地理院地図のデータでこのあたりが737mです。(数値はすべて地図から拾ったおおよその値で正確ではありません)水源は青木湖畔からの距離は1km。湖面より88m低い位置です。
青木湖から姫川源流の方向に順に標高を見てゆくと
青木湖畔の水面が825m
北方約160mの旧道の佐野坂トンネルの上あたりが最も高くて837m(湖面から12m高い)
北方約300mの旧道の佐野坂トンネルの北側出口のあたりが青木湖水面825mと同じ高さです。
言い換えると青木湖は北側に最も狭い場所で幅約300mの堤防があるようなものです。堤防の高さは最も低い場所で湖面から12mです。
姫川の源流はもともと青木湖で、佐野坂の地すべりによって堰き止められたのが青木湖であると考えられているそうです。
青木湖から北側はわずか1kmで88mも低い急斜面です。
逆に青木湖の南側は緩やかな斜面で88mも低くなるのは7km以上下流の信濃木崎駅より南側のようです。
このため青木湖の水が北側の姫川に漏水しているとも考えられるのだと思います。検証はされていないようですが。
1609300453オオウバユリ posted by (C)雑草
水源のウバユリはすでに枯れていました。なぜここは早く枯れてしまうのでしょうか。早く枯れたのは今年だけなのか、毎年他の場所より早く枯れるのか興味のあるところです。冷たい湧水が影響しているのでしょうか。高層湿原にあるホロムイソウも自生しているそうです。
1609300454ツリフネソウ posted by (C)雑草
居谷里湿原のツリフネソウより毛が少ないようです。
1609300461バイカモ posted by (C)雑草
1609300463バイカモ posted by (C)雑草
清流の水中にはバイカモが咲いていました。
1609300467オタカラコウ posted by (C)雑草
オタカラコウは花が終わっていました。
1609300469ムシカリか posted by (C)雑草
ミヤマガマズミかと思ったが、黒い実が残っているのでムシカリなのでしょうか。
1609300472クロウメモドキ posted by (C)雑草
1609300473クロウメモドキ posted by (C)雑草
初めて見る黒い実の木です。クロウメモドキと思われます。
1609300474木道のフン posted by (C)雑草
木道の上のフンでしょうか。
人には考えられない小動物の行動。それは危険から遠ざかることが自然界ではまず第一だからでしょう。人は安全第一をどこかに置き忘れたのでしょうかね。
もしも、誰もいない奥山の山道で用を足すとしたら、近くの茂みに入りますか。そこにはヘビがいたり、ハチの巣があったり、毒毛虫やら、人を襲う熊だって潜んでいるかもしれません。いっそのこと道の真ん中で用を足したほうが安全です。熱帯のジャングルだったらどうしますか。それでも茂みに入りますか。???
源流から里にでてきました。なにかちょっとほっとしたような気持ちです。
1609300478ホオズキ posted by (C)雑草
1609300483オクラ posted by (C)雑草
1609300485ヤーコン posted by (C)雑草
1609300481ヌマガシワ posted by (C)雑草
1609300482マンホカタクリ posted by (C)雑草
最後は白馬の山並みと空、そしてカタクリの花の図柄のマンホールの蓋です。
<<農具川の経路>>
青木湖にはじまる農具川は南下して安曇野沓掛付近で高瀬川に合流します。高瀬川はさらに南下して穂高駅近くで西からの穂高川と南からの奈良井川と合流して犀川となります。
犀川は東から北へとUターンして、多くの支流と合流して長野駅付近で千曲川に合流し、千曲川は北東へ進みやがて信濃川となって新潟から日本海に流れ込んでいます。
なんと複雑な流れではないでしょうか。
そして少し南の諏訪湖からは天竜川が南下して太平洋に、その西側には先述の奈良井川が北へ、さらに西には木曽川が南西へとながれ伊勢湾にと流れています。まさに日本の屋根といえる場所であって、ひと山越えると水系がかわるという非常に入り組んだ流れと分水嶺になっているのに驚きました。
10/6の植物観察会で隣席になりましたショウチャンです。お話を伺い、拝読させて頂いています。アップされました記事は内容豊富で読み切れていませんが、肩の張らない構成で感動しています。継続して読んで行きます。ニックネーム”雑草さん”が何ともユニークで素晴らしいですね。またの再会を楽しみにしています。
マムシグサの赤い実、遠くからでも目立つでしょう。お辞儀して咲くアザミ、品種が多いですし検索で見つけられません。
水源の近く、こんな場所が好きですが、もう行くことはないです。バイカモが育つ場所、湧水近くならですね。
ヤーコン、我が家でも少しだけ植えています。
ツルケマンといってもはっきりとした蔓は確認できませんでした。茎の長さが1~2mにもなるようです。
これからテンナンショウの仲間の実が赤くなってきますね。我が家ではムサシアブミが赤くなるのを楽しみにしています。
アザミは似た種類が実に多く名前を決めかねますね。バイカモは子供のころ見て以来です。今は少なくなりましたね。
ヤーコンは寒さに弱いのでこちらでは冬季は掘り起こさないと枯れてしまいそうです。